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マタチッチ&N響 ブルックナー交響曲第5番 1967

ブルックナー
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こんにちは、
ともやんです。

ロブロ・フォン・マタチッチ(1899-1985)の名前は、かなり以前から知っていましたが、どういうわけか彼の演奏に接する機会がなく、というよりあまり聴く気がしないで、いままで生きてきました。

でもブルックナーの名演となるとマタチッチを避けて通る訳にはいかず、今回初めて彼の演奏のCDを購入しました。

1967年11月のNHK交響楽団とのブルックナーの第5番でした。

67年と言えば、いまからもう50年以上前。

当時、日本国内で、ブルックナーの演奏は、かなり珍しかったのではと想像します。

しかも第5番というブルックナーの交響曲の中でも、初心者向けではないとなるとなおさらです。

しかも宇野さんの本には、第8番の日本初演が、71年ということですから、ブルックナーの実演は、初めてという聴衆も多かったのではと思います。

レコード業界でも、ヨッフムの最初の全集の録音が、終わるか終わらないかの時だし、朝比奈氏が、国内でブルックナーの交響曲を積極的に取り上げるようになったのは、70年代ですから、もう少し後の事です。

つまりこの録音は、歴史的名盤と言えます。

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マタチッチ&N響 ブルックナー 交響曲第5番

アントン・ブルックナー(1824-1896)
交響曲第5番変ロ長調

Ⅰ(20:42)Intoroduction.Adagio-Allegro
Ⅱ(19:19)Adagio.Sehr langsam
Ⅲ(12:08)Scherzo.Molto vovace
Ⅳ(21:38)Finale.Adagio-Allegro moderato

録音:1967年11月21日 東京文化会館
ロブロ・フォン・マタチッチ指揮
NHK交響楽団

ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 ( Bruckner : Symphony No. 5 / MATACIC, NHK SO.(1967 Live) )

演奏は、意外と速めのテンポで、剛毅に進められていきます。

N響が、マタチッチの指揮に必死にくらいついていく感じで、終楽章の盛り上がりは、圧巻で終わったあと、CDを聴いていることを忘れて涙が出てきたほどでした。

日本におけるブルックナーの黎明期にブルックナーを心より愛する、巨匠マタチッチの指揮で、こんな凄い演奏が行なわれていたなんて、これはマタチッチの大いなる敬意を払って、もっと聴かないといけないな、と痛感しました。

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ロブロ・フォン・マタチッチについて

マタチッチは、1899年ユーゴスラヴィア生まれですが、少年期はウィーンに移り住み、ウィーン少年合唱団に籍を置くなど、オーストリア音楽の精髄に早くから目覚めていました。

1926年、27歳のときにケルン歌劇場で指揮者としてデビューを飾ったのちに、ドイツ圏にとどまらず広くヨーロッパ各地に客演して頭角を現しました。

1966年(昭和40年)以降は、度々NHK交響楽団を客演しました。

最後の客演が、84年で、翌85年に86才で惜しまれつつ他界しました。

最後の来日が、亡くなる前年の84年で、NHK交響楽団定期演奏会でのブルックナーの交響曲第8番は、N響の歴史に残る演奏であるのみならず、

この作品の稀に見る秀演として、いまでの語り継がれる歴史的な演奏でした。

ブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)NHK交響楽団
1984年3月7日 NHKホール(N響第925回定期公演ライヴ)

ブルックナー 交響曲第8番 ハ短調 ロヴロ・フォン・マタチッチ NHK交響楽団

マタチッチは1966~69、73、75、84年にNHK交響楽団に客演。最後のN響とのライヴより、ブルックナー:交響曲第8番を収録したアルバム。剛直で彫りの深いマタチッチ芸術を代表する名演が、高音質CDで新たなる感動をもたらしてくれます。

ブルックナーの最高傑作と呼ばれるこの作品は、決してわかり易い音楽ではありませんが、巨匠最後の魂の燃焼が、聴衆の心まで熱くしました。

その時のライブを懐かしく思い出すファンの方もまだ多くいらっしゃると思います。



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