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高橋悠治 サティ ピアノ作品集1

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こんにちは、
ともやんです。

エリック・サティ。
1866年5月17日、フランスのノルマンディー地方の港町オンフルールに生まれ、1925年7月1日にパリで亡くなりました。

モンマルトルのカフェでピアノを弾いて生活していました。
山高帽に鼻眼鏡。痩せたシルエットにいつもこうもり傘を手放さなかったそうです。

パリ郊外のアルクイユからいつも歩いてパリにやってきて、どこでも徒歩で移動していたとか。

生涯独身で、住居には誰も入れず、亡くなった後入ってみるとアップライトピアノが1台。その後ろには本人も忘れたのか埃まみれの楽譜。
そして奇異に映ったのは、こうもり傘だけが何十本も残されていたそうです。

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サティ 反骨精神と後進への影響

サティは、1866年生まれですから、グスタフ・マーラーより6歳年下、リヒャルト・シュトラウスより2歳年下。
ワーグナー、ブルックナー、ブラームスたちが壮年期時代に生まれ、まさに後期ロマン派の時代。

同時代のマーラー、リヒャルト・シュトラウスが、肥大して多彩で複雑な管弦楽曲を生み出して行ったのとは逆行するように簡素なピアノ曲が中心でした。

彼の反骨精神は、ロマン派の主情的で誇大な表現、自我の神格化、複雑な音階和声や無限に拡大するかと思われるような表現媒体にまさに反旗を翻すようで、音楽の持つ純なエッセンスのみを追い求めていたように思います。

サティは、人々を雄弁な説得力で納得させるのではなく、そっと存在する家具のように人々に寄り添うような音楽を生み出しました。

そのような音楽に対し、同世代のドビュッシーや少し後輩のラヴェルは、深い敬意を払っており、次世代のミヨーやプーランクに大きな影響を与えました。

ある人は、松尾芭蕉のいう「軽み」という美学に通じるものがあると語っています。

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高橋悠治 サティブームの火付け役

エリック・サティ?誰それ、と感じたのはサティの音楽がブームになり、巷にサティの音楽を聴くことがお洒落だというブームが訪れたのはいつの頃だったでしょうか。

私は大学生から社会人になった頃ですから、もう40年以上前の1980年前後のことだったと思います。

シンプルでさり気ないピアノ曲。環境音楽とかいう言葉も生まれました。

その火付け役だった人が、ピアニストで作曲家の高橋悠治氏でした。
1976年にサティのピアノ作品集1をリリース。

それからサティの作品がテレビCMで流れたり、喫茶店やレストランなどで流れるようになり、普段クラシック音楽を聴かない人たちにも認知されるようになりました。

個人的にはそれまでベートーヴェンのようなイケイケの音楽が好きだった僕も聴くには聴きましたが、なんか物足りなさを感じていました。

しかし、今回サティを聴いて、しかも高橋悠治氏の79歳の録音を聴くにつけ、なんか心に沁みるような良さを感じました。

詰まるところ、僕にも「軽み」というものが何か分かりかけてきたのでしょうか。

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高橋悠治 サティ ピアノ作品集1

『サティ:ピアノ作品集1』
・ジュ・トゥ・ヴ
・ジムノペディ
・グノシエンヌ
・天国の英雄的な門の前奏曲
・冷たい小品(逃げ出したくなる歌)
・冷たい小品(でたらめなダンス)
・ノクテュルヌ
・ラグタイム・バラード
演奏:高橋悠治(ピアノ)
録音:1976年

サティ:ピアノ作品集(1) 高橋悠治

サティ(1866~1925)の生誕110年、没後51年の1976年に発表されたアルバム。当時、サティの音楽は日本でまだ一般的に知られていませんでしたが、この録音がテレビ・コマーシャルやカフェ・レストランなどのBGMとして使われるなど、クラシック音楽の垣根を超えて多くの人に受け入れられ、日本におけるサティ・ブームを巻き起こしました。

デジタル録音時代を先取りした日本コロムビアのPCM録音であったことも話題を呼び、ジャケット写真でのデニムのジャケットにピンクのTシャツを着てピアノに向かう高橋悠治の姿も当時のクラシック・ファンに衝撃を与えました。
(タワーレコード)

高橋悠治 サティ 新 ピアノ作品集

・ジムノペディ第1番-3番
・『1886年の3つの歌』より「天使たち」
・グノシエンヌ第1番-7番
・『1886年の3つの歌』より「エレジー」
・サラバンド第1番-3番
・『1886年の3つの歌』より「シルヴィ」
・ノクチュルヌ第1番-6番
・ジュ・トゥ・ヴ

演奏:高橋悠治(ピアノ)
録音:2017年

エリック・サティ:新・ピアノ作品集 高橋悠治

2017年で79歳になる孤高のピアニスト、高橋悠治によるエリック・サティのピアノ作品集。日本コロムビアに1970年代に3枚のサティ・アルバムを残し、クラシック音楽の垣根を超えてサティ・ブームを巻き起こした高橋悠治の約40年ぶりの新録音をUHQCDでリリース!新たな高橋の解釈と新たな録音技術で、サティの魅力と魅力と高橋悠治の音楽性が再融合する。



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