こんにちは、
ともやんです。
僕の世代なら、1990年のチャイコフスキーコンクールで史上最年少で優勝した諏訪内晶子さんの衝撃は、つい昨日のように思い出します。
しかし、それより24年前の1966年に一人の若い日本女性が、第3回チャイコフスキーコンクールで第2位に入賞した快挙も忘れてはいけません。
その名は、潮田益子さん。
当時24歳。
その2年前の1964年に、スイスのモントルーで師事したヨーゼフ・シゲティから、「生涯わずかしか遭遇できない逸材」と絶賛された逸材です。
当時の僕は、まだ小学生で、あまりに幼すぎて、潮田さんの快挙を知る由もありませんでした。
今回、潮田さんの本格デビュー盤となった、1968年録音のチャイコフスキーとバルトークの録音聴きました。
凛とした佇まいの切れ味鋭くしかも美しい音色に圧倒されました。
潮田益子の本格デビュー盤
伝説の「チャイコフスキー・コンクール第2位」直後、満を持して放たれた本格デビュー盤です。
1966年、世界最高峰のチャイコフスキー国際コンクールで第2位に輝き、日本中を熱狂させた潮田益子さん。
本作は、その興奮冷めやらぬ1968年に録音された彼女の「真の出発点」とも言える名盤です。
巨匠シゲティが「生涯にわずかしか遭遇できない逸材」と惚れ込んだ才能が、若々しいエネルギーと完璧なテクニックをもって刻まれています。
シゲティの教えを胸に
師シゲティの「日本人ならではの響き」を求めた独自のプログラム!
定番の組み合わせではなく、あえてチャイコフスキーにバルトークをカップリングした選曲に、彼女の強い意志が宿っています。
師シゲティの「日本人は日本人の音で弾け」という教えを体現するように、切れ味鋭いテクニックの中に東洋的な情熱と力強さが共存。
当時『レコード芸術』誌で推薦盤として絶賛された、覇気あふれる演奏が蘇ります。
オリジナル・マスターから初SACD化
タワーレコード限定版として、オリジナル・マスターから初SACD化されました。
半世紀を経て、鮮やかに蘇る「究極の音色」とも言えます。
日本コロムビアに眠っていたオリジナル・アナログ・マスターテープから、最新のハイレゾ・リマスタリングを敢行したそうです。
各楽器の分離、豊かな倍音、杉並公会堂の芳醇な響きまで、従来のCDでは届かなかった領域を鮮明に再現しました。
当時のLP裏面デザインや藁科雅美氏の貴重な解説も復刻されています。
藁科雅美さんなんて懐かしいですね。
よくFM放送でその名解説を聴いたものです。
伴奏は森正指揮日本フィル
伴奏を務めるのが、森正さん(1921-1987)指揮の日本フィルハーモニー交響楽団。
森さんも懐かしいです。
僕がクラシック音楽が好きになるきっかけとなったNHK交響楽団のTV番組でよく拝見しました。
もっとも森さんの指揮姿は、端正ではあるけど小学生の僕にはつまらなく感じ、岩城宏之さんのダイナミックな指揮姿が好きで、岩城さんの時はよく観ましたが。。。
森さんごめんない。
潮田益子のチャイコフスキーとバルトーク
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー – Pyotr Il’yich Tchaikovsky (1840-1893)
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 35
Violin Concerto in D Major, Op. 35
1.(17:29) I. Allegro moderato
2.(06:24) II. Canzonetta: Andante
3.(09:57) III. Finale: Allegro vivacissimo
total(33:50)
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ベーラ・バルトーク – Bela Bartok (1881-1945)
ヴァイオリン協奏曲第2番 BB 117
Violin Concerto No. 2, BB 117
4.(16:02) I. Allegro non troppo
5.(09:55) II. Andante tranquillo
6.(11:56) III. Allegro molto
total(37:53)
潮田益子 – Ushioda Masuko (ヴァイオリン)
日本フィルハーモニー交響楽団 – Japan Philharmonic Orchestra
森正 – Mori Tadashi (指揮)
チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲、バルトーク: ヴァイオリン協奏曲第2番(2024年マスタリング)<タワーレコード限定>
その実力を余すところなく示した本格的デビュー盤の名録音を、オリジナル・マスターテープより初SACD化!
日本コロムビア所蔵のオリジナル・マスターテープからのリマスタリング!
まとめ
先に記しましたが、1990年の諏訪内晶子さんのチャイコフスキーコンクール優勝の快挙は素晴らしかったです。
当時会社員として忙しい毎日を送っていた僕には、大きな衝撃で、そこから再び音楽を聴くようになったし、合唱団に参加するきっかけともなりました。
しかし、最近読んだ諏訪根自子さんの本によって、諏訪内さんのずっと先輩にあたり人たちが、女性にとっても今より厳しい時代の中で、バイオリン一丁で、生きてきた過去を知りました。
諏訪根自子さん、巌本真理さん、その後に続いた潮田益子さん、そして80歳を超えた現在も現役の前橋汀子さん。
そんな人たちの録音をいま出来るだけ多く聴くようにしています。
そこから何かを感じ取ることが出来ると信じて。

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