山田一雄の名盤 札幌交響楽団のチャイコフスキー第5交響曲

チャイコフスキー
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こんにちは、
ともやんです。

漫画家、文筆家のヤマザキマリさんのお母さまは、札幌交響楽団(札響)のヴィオラ奏者で創設メンバーでした。

ヤマザキマリさんのファンの僕は、そんなことがきっかけで、一時期札響のCDを収集したものです。
またヤマザキさんは、母親をネタに『ヴィオラ母さん』という本も出しています。

そんな集めたCDの中に、1983年録音の山田一雄指揮のチャイコフスキー交響曲第5番がありました。

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山田一雄を偲んで

僕の一番の心残りは、山田一雄さんの実演を聴かなかったことです。
聴けなかったのではなく、聴かなかった。

もっというと、当時あまり関心がなかったというのが、僕自身の残念な過去です。
ヤマカズさんのCDを少しずつ集めだしたのが、ここ数年のこと。
最近は、友人からの情報でyoutubeでも在りし日のダイナミックな指揮姿を拝聴しています。

ヤマカズさんが、神奈川新聞に連載してその後本になった『一音百態』を図書館で借りて読みました。

本当に音楽を愛し、人を愛した人なんだぁ、と心より感じました。
そしてまさにエピソード長者でもあります。
このCDでも次のようなエピソードが音楽評論家の藤野竣介氏のコメントが紹介されています。

“山田一雄は曲が白熱してくると、かけていた眼鏡を指揮台(譜面台ではなく)に置く癖があった。
一度、思い切って尋ねてみたことがある。
「先生、眼鏡を踏んずけちゃうこと、ありませんか?」”

それに対して、ヤマカズさんは、
「ううん、大丈夫なの。ちゃあんと計算しているんだから」
と答えたそうです。

藤野氏は、本当かなぁ、と思ったそうですが、僕はこのエピソードでなんてチャーミングな人なんだろう、と思いました。
このエピソードを知って、よりヤマカズさんを偲ばずにはいられなくなりました。

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山田一雄 チャイコフスキー交響曲第5番

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー – Pyotr Il’yich Tchaikovsky (1840-1893)
交響曲第5番 ホ短調 Op. 64
Symphony No. 5 in E Minor, Op. 64

1.(14:45) I. Andante – Allegro con anima
2.(12:59) II. Andante cantabile con alcuna licenza
3.(05:45) III. Valse: Allegro moderato
4.(12:30) IV. Finale: Andante maestoso – Allegro vivace
total(45:59)

札幌交響楽団 – Sapporo Symphony Orchestra
山田一雄 – Yamada Kazuo (指揮)
録音: 1983年1月20日 第233回定期演奏会 北海道厚生年金会館ライヴ

山田一雄 、札幌交響楽団 チャイコフスキー: 交響曲第5番

数々の名演を築いた山田一雄&札響の待望の初出音源をSACDハイブリッド盤で。ヤマカズが終生愛したチャイコフスキーは白眉
両者の有名なベートーヴェン・ツィクルス(1989-’91)より約6年前の貴重な記録が初登場べ得意としたチャイコフスキーの5番で聴かせる完熟した表現はヤマカズならでは。
今回の発売のために、オリジナルのアナログマスターより、高品位でリマスター行いました。
永久保存盤です。
山田一雄と札響の共演は、晩年のベートーヴェン録音の印象が強いせいもあって多いと思われがちですが、実は散発的だったようです。
1960年代より定期以外も含め何度か登場しただけであり、’80年代以降に共演する機会が増えたようです。
山田にとってはむしろ晩年にあたり、ちょうど今回発売する’83年の演奏がその後の彼らを引き寄せる要因のひとつとなったのかも知れません。
山田にとってチャイコフスキーの交響曲第5番は、亡くなる約2年前の新星日響とのセッション録音が有名で、この時は演奏時間が約50分にも及ぶ重厚な演奏でした。
今回はその時より約6年前で尚且つライヴであるためそこまでの長大さはありませんが、それでも、約46分かけたスケールの大きな演奏です。
一歩一歩慈しむかのような冒頭に始まり、旋律を十分歌わせながらも要所ではダイナミックに大見得を切る表現は、まさにヤマカズ節。
指揮が見えにくいと言われていたようですが、完全燃焼する彼の音楽に、心から共感していた団員の想いが伝わってくる演奏です。
この後、いよいよ両者は’89年からベートーヴェンに取り組むことになります。
今回の藤野氏による解説書には、当時のエピソードや山田本人へのインタビュー時の会話も収納されており、興味深い内容となっています。



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