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オイストラフ&コンヴィチュニー チャイコフスキー&バッハ

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こんにちは、
ともやんです。

ダヴィッド・オイストラフ(1908-1974)とフランツ・コンヴィチュニー(1901-1962)の共演による名盤が、LPレコードで出ています。

1950年代の名演の録音が、60年以上経った現在、LPレコードで聴くことが出来るなんてなんて幸せなことでしょうか。

実は、この2枚のLPは、村上春樹氏の新刊本『古くて素敵なクラシック・レコードたち』でも取り上げられています。

しかも素敵なコメントも付いているのでご案内します。

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村上春樹とオイストラフとコンヴィチュニーと

村上春樹さんは、作家で音楽評論家ではないのですが、少年のころから音楽好きで、ご自宅には約一万五千枚というLPのコレクションがあるそうです。

メインはジャズだそうで約七割。次に多いのがクラシックで約二割だそうです。
二割というと少なそうですが、約三千枚ということで、僕が最高にLPを持っていた時で約五百枚ですから、その多さには驚かされます。

ハッキリ言って家が傾きます。
しかも我が家は賃貸ですから、はなから無理ですね。

しかも村上さんは、音楽評論家ではないので、各LPに対してのコメントも忖度はありません。自分の感じた通りにコメントされているので、それが清々しいです。

まず、J・S・バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲。
これは息子のイーゴリとの共演。

57年のステレオ初期の録音ですが、音の生々しさに驚かされます。
コンヴィチュニー&ゲヴァントハウス管の素朴な音が堪らなくいいです。

村上さんは次のように表現しています。

「ゆったりと流れていく大河の水面を眺めるがごとく、奏でられる音楽にうっとり聴き惚れているうちに時間が経ってしまう。」

まさにこれぞ音楽という感じです。

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ヨハン・ゼバスティアン・バッハ – Johann Sebastian Bach (1685-1750)
2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV 1043
Concerto for 2 Violins in D Minor, BWV 1043

1.(04:12) I. Vivace
2.(07:46) II. Largo ma non tanto
3.(05:10) III. Allegro
total(17:08)

ダヴィッド・オイストラフ – David Oistrakh (ヴァイオリン)
イーゴリ・オイストラフ – Igor Oistrakh (ヴァイオリン)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 – Leipzig Gewandhaus Orchestra
フランツ・コンヴィチュニー – Franz Konwitschny (指揮)

J.S.Bach: Concerto for 2 Violins BWV.1043, etc ダヴィド・オイストラフ 、 イーゴリ・オイストラフ 、 フランツ・コンヴィチュニー 、 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

オイストラフ&コンヴィチュニー チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー – Pyotr Il’yich Tchaikovsky (1840-1893)
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 35
Violin Concerto in D Major, Op. 35

1.(19:02) I. Allegro moderato
2.(06:58) II. Canzonetta: Andante
3.(09:30) III. Finale: Allegro vivacissimo
total(35:30)

ダヴィッド・オイストラフ – David Oistrakh (ヴァイオリン)
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団 – Dresden State Opera Orchestra
フランツ・コンヴィチュニー – Franz Konwitschny (指揮)
録音: 1954, Dresden, Germany

チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲 ダヴィド・オイストラフ フランツ・コンヴィチュニー シュターツカペレ・ドレスデン

この録音は、1954年とモノラルですが、音質はよく安心して聴くことができます。
1954年というとフルトヴェングラーが11月に亡くなっていますが、フルトヴェングラーの録音がこれくらいの音質で残されていれば、とつい思ってしまいます。

さて、チャイコフスキーの協奏曲に関して、村上さんが息子のイーゴリとの録音を聴き比べています。

お父さんのダヴィドの方は、いつもながらの「美声」に聴きこ惚れてしまい、しかもそこにほんの少し土の匂いが残っている骨太な美しさと表現しています。
これは伴奏のコンヴィチュニーにも言えることです。

録音当時まだ28歳のイーゴリにはまだまだ到達し得ない境地だったのかもしれません。



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