こんにちは、
ともやんです。
今日から9月。
横浜はいきなり10月になったような気温。
秋になるとブラームスが聴きたくなります。
ブラームスは、クラシック音楽史に燦然と輝く大作曲家ですが、生涯独身で孤独と自由を愛した人だったようです。
しかし、それは表向きで生身の人間ですから、逆にシャイな性格だったことから人恋しさも人一倍あったのではと思うこともあります。
師シューマンの妻クララとの友情は有名で、男女の関係があったかどうかは不明ですがその交友関係は生涯続き、1896年5月にクララが76歳で亡くなるとブラームスは後を追うように1年も経たない翌年4月に63歳で生涯を終えています。
そんなブラームスの晩年の心情を綴った間奏曲集がいいです。
ブラームス 間奏曲集 名盤
ブラームスの間奏曲集はいいです。
しかも名演の名盤は、グレン・グールドの一択です。
以前、ケンプの録音で聴いたけど、期待して聴いたのがいけなかったのか、表面的な演奏でがっかりした記憶があります。
ケンプは、その風貌と名声からもっと深い演奏をするピアニストという先入観がありましたが、彼の録音でまだあまり感銘を受けたことはありません。
村上春樹氏の新刊本『古くて素敵なクラシック・レコードたち』でも、ケンプの演奏からは、ブラームスが曲に託した想いのようなものが聞き手に伝わってこない、と厳しい指摘をしています。
一方、村上氏の評価が高いのが、グレン・グールドとワルター・クリーン。
グールド盤は、長らく僕の愛聴盤でしたが、ワルター・クリーン盤は、名前を聴いたことがある程度の人でした。
ワルター・クリーンの演奏評は、まさに村上氏の記したとおりで、その丁寧で心がこもった演奏に惹かれます。
以下、村上氏のコメントを引用します。
“ブラームスの、ある意味難渋な音楽世界を、まるで大事な珠を磨くように丁寧に曇りなく現代に運び込んでいる。”
以下、グールドとクリーンの録音をご案内します。
グールド盤は、名盤だけにずっとカタログに載っています。
一方、クリーン盤は、中古で入手するか、Amazon Music Unlimitedに登録して聴くことが出来ます。
グールドの間奏曲集がいい。辛いことがあった時に聴くとなおさらいい。
>>>以下の記事も読んでみてください。
グレン・グールド ブラームス 間奏曲集 生きて行くのが辛くなった時に
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Brahms: Fantasias, Intermezzi, Piano Pieces
ワルター・クリーン
My Favorite Brahms
Van Cliburn
なお、村上氏は、その他にヴァン・クライバーンの録音にも触れています。
僕は未聴ですが、まるでショパンの曲にように響くそうです。
ぜひ、村上氏の本とAmazon Musicでご確認ください。
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