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エッシェンバッハ ブラームス交響曲第4番は濃厚ねっとり

ブラームス
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こんにちは
ともやんです。

1970年からクラシック音楽に触れてきた僕としては、クリストフ・エッシェンバッハと聞けば、ピアノの貴公子という言葉を思い出します。

しかし、その後は、あんなになっちゃってという言われようで、なんか神童、秀才と言われた学生が、その後ヤクザな道に進んだみたいな言われようです。

しかも、繊細で神経質そうな文学青年みたいな風貌もなんか怪僧を思わせるような不気味なイメージを醸し出しています。

僕は、若い頃の透明感のある歌声と長髪で、悩める青年的なイメージだった松山千春が、やはり凄みのある親父に変わったみたいで、僕の中では、風貌的にはエッシェンバッハの変わり様と松山千春の変わりようはリンクしてしまっています。

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エッシェンバッハ もともと指揮者志望だった

エッシェンバッハの変わりようを嘆く人は、実は本人の意識と相当ずれているということです。

もともとエッシェンバッハは、幼少の頃から指揮者志望で、ピアノはその夢を叶える手段だったそうです。

ところが誰が付けたか知りませんが、ピアノの貴公子なんて、本人の意識とずれたイメージを聴く人に植え付けられてしまったので、指揮者としての演奏が、グロテスクな雰囲気をぷんぷん醸し出しているので、昔から知る人は、昔は、ああじゃなかったのにと思われてしまうようです。

実は、僕のその一人で、巷で聴くエッシェンバッハ評は、現在もっとも病的な演奏をする指揮者で、それをそのまま鵜呑みにして自分で確かめることを怠っていたのです。

音楽評論家の中には、いくつかの演奏の例を挙げて、エッシェンバッハの演奏は、誇大妄想、分裂、躁鬱、異常興奮、情緒不安定という言葉が当てはまる、とも書いています。

僕は、やはり良い悪いは聴いてみなきゃわからないというスタンスで、いくつかの演奏を部分的に聴きましたが、言われるほど変じゃないね、という結論に至りました。

このブラームス交響曲第4番も第一楽章の主題をこれほどまでに、情感を込めて濃厚ねっとりと演奏されたのは初めて聴きました。

これはこれで悪くない、と思い、誰がなんと言おうと、自分のやりたい音楽をやり通そうとする姿勢には、かえって清々しさを感じます。

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エッシェンバッハ ブラームス交響曲第4番

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第4番 ホ短調 Op. 98
Symphony No. 4 in E Minor, Op. 98

1.(12:45) I. Allegro non troppo
2.(11:44) II. Andante moderato
3.(06:14) III. Allegro giocoso – Poco meno presto
4.(10:58) IV. Allegro energico e passionato – Piu allegro
total(41:41)

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5.(18:43) ハイドンの主題による変奏曲 Op. 56a5.
Variations on a Theme by Haydn, Op. 56a, “St. Anthony Variations”

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6.(03:14) ハンガリー舞曲集 WoO 1 – 第5番6.
21 Hungarian Dances, WoO 1: No. 5 in F Minor

シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭管弦楽団 – Schleswig-Holstein Music Festival Orchestra
クリストフ・エッシェンバッハ – Christoph Eschenbach (指揮)

ブラームス:交響曲第4番/ハイドンの主題による変奏曲/ハンガリー舞曲第5番(シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭管/エッシェンバッハ)

エッシェンバッハ率いるシュレスヴィヒ・ホルシュタイン祝祭管 サントリーホール・ライヴ!
若い力と鬼才の音楽がぶつかり合う!

北ドイツで1986年に創設され毎年開催されるシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭。1987年にバーンスタインによって設立されたオーケストラ・アカデミーは選びぬかれた実力派若手音楽家が集まっています。

シュレスヴィヒ・ホルシュタイン祝祭管弦楽団はこのアカデミーから構成されており世界的指揮者らの指導により有能な演奏家の育成を行っています。エッシェンバッハはオーケストラ設立以来密接に指導にあったっています。

毎年テーマを掲げているこの音楽祭ですが、2005年は「日本」がテーマ。日本各地でも演奏会が行われ、話題を呼びました。このアルバムはそのツアーでのライヴ録音。若手音楽家たちと鬼才エッシェンバッハが繰り広げる熱演は必聴です。

「ブラームス交響曲第4番」はエッシェンバッハの個性溢れる表現が強烈な印象を残し、それに応えるオーケストラが豊かに響きエッシェンバッハの音楽をサポートしています。独特のテンポでひねりのある演奏を展開する「ハイドンの主題による変奏曲」。アンコールで演奏された「ハンガリー舞曲第5番」も聴衆の熱気を感じさせる迫力の演奏です。 キングインターナショナル

 



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