こんにちは、
ともやんです。
僕は、ブラームスが好きです。
どうしてかわかりませんが、ぼく自身の性格とブラームスの性格が似ているからと勝手に考えています。
ブラームスは、北ドイツのハンブルク出身、僕は北陸の富山出身。
何か共通点があるのかもしれない。
ブラームスのドイツ・レクイエムは、彼の最高傑作のひとつとされていて、他のレクイエムの比べても個人的には、モーツァルト、ベルディ、フォーレと並ぶ傑作だと思います。
ブラームスの最高傑作 ドイツ・レクイエムはとは
ブラームスは、あるとき、シューマンのノートに「ドイツ・レクイエム」と書いていあるのを発見して一つの暗示を受けました。
やがて、崇拝するシューマンの悲惨な死と、愛する母の死に遭遇して、この曲を作る動機を持ったと伝えられています。
レクイエムは日本語で鎮魂歌と訳されるように、死者の冥福を祈るためにカトリック教派でラテン語の聖句によって歌われるものです。
しかし、ブラームスはルターのドイツ語訳による新旧約聖書の聖句をとって、純然たるドイツ的なものを作ろうとしたのです。
この曲は、約10年の歳月を費やして完成されました。
1866年の2月から8月にかけて1、2、3、4、6、7の各楽章を書きました。
残りの第5楽章は、1867年5月にハンブルクで書き上げ、やっと全曲を完成しました。
そして、全曲の初演は、1869年2月18日、ライプツィヒのゲヴァントハウスで、ライネッケの指揮のもとで行われました。
クレンペラーの名盤 ブラームスのドイツレクイエム
ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
ドイツ・レクイエム Op. 45
Ein deutsches Requiem (A German Requiem), Op. 45
作詞 : 聖書 – Bible
1.I.(10:00) Selig sind, die da Leid tragen
2.II.(14:32) Denn alles Fleisch es ist wie Gras
3.III.(09:52) Herr, lehre doch mich
4.IV.(05:48) Wie lieblich sind deine Wohnungen
5.V.(06:54) Ihr habt nun Traurigkeit
6.VI.(11:46) Denn wir haben hie keine bleibende Statt
7.VII.(10:14) Selig sind die Toten
total(69:06)
エリーザベト・シュヴァルツコップ – Elisabeth Schwarzkopf (ソプラノ)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ – Dietrich Fischer-Dieskau (バリトン)
フィルハーモニア合唱団 – Philharmonia Chorus
フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)
『クレンペラー / ブラームス: 交響曲集&ドイツ・レクイエム』(限定盤)
クレンペラーは声楽大作も得意にしていましたが、そのアプローチは交響曲のときと基本的に同じで、晩年のものなどではときに肺が心配になるような演奏もおこなっていました。
しかしこのドイツ・レクィエムではテンポはまっとうであり、各フレーズへの厳格な対応、形の維持によって、フーガの見事なさばきかた、及び拍節感の強い抽出は印象的な演奏に仕上がっており、全体構成のシンメトリーなど様式美も感じられ、ブラームスらしいシリアスな感触に満ちているのがポイントとなっています。
HMVウェブページの解説より
ブラームス ドイツ・レクイエム クレンペラー秀演で
僕の好きな評論家・宇野功芳氏は、ブラームスはネクラだから好きじゃないが、ドイツ・レクイエムだけは別で、ブラームスの最高傑作であり、レクイエムの中でもモーツァルトやフォーレより上だと思う、とその著書に書いています。
僕は、ずっと食わず嫌いでこのドイツ・レクイエムを聴いてきませんでしたが、宇野さんコメントを見て聴いてみたら、なんと良い曲か!
第1曲のくすんだ色彩からブラームスの世界で、グッときますね。
この曲はぜひ合唱団の一員になって歌いたいものです。
感動するだろうなぁ。
最後に
実は、宇野功芳氏のファンを自称しておきながら、宇野氏が2016年6月に86才で亡くなったことをしばらく知りませんでした。
もう高齢だけど、最近どうされているのかな、とネットで調べて初めて知った次第です。
死因は老衰だったそうです。
大好きだったクラシック音楽に捧げた人生は清々しく感じます。
僕は、青臭い中学生の時から、どれだけ宇野さんの影響を受けてきたか。
心よりご冥福をお祈りいたします。
宇野さんに思いを馳せながら聴く、クレンペラー&フィルハーモニアの秀演は、重厚な中にも冬の空のように澄んだ演奏です。
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