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ブロムシュテットブラームス ゲヴァントハウス菅との交響曲第4番

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1980年代の後半から90年代の初めに掛けて僕はよくコンサートに出かけました。

 

’89年の32歳の時に、新星日本交響楽団の第九の合唱団員として、東京文化会館とサントリーホールで歌ったのを皮切りにクラシック熱が盛り上がっていた頃です。

 

まだ独身でしかも世の中はバブル景気の真っただ中、使えるお金もあったので、会社が六本木ということもあり、ほぼ毎日飲み歩いていました。

 

その頃聴いたコンサートで何と言っても最高だったのは、ブロムシュテット指揮シュターツカペレ・ドレスデンで聴いたマーラー交響曲第1番“巨人”でした。

 



ブロムシュテットとメータ マーラー交響曲第1番“巨人”聴き比べ

 

ブロムシュテットというとベートーヴェン、シューベルト、モーツァルト、そしてブルックナーというイメージで、マーラーとは意外だなと思いコンサートに出かけました。

 

ところが、素晴らしいのなんのって、もう30年以上前のことなので、細部は思い出せませんが、感動的な演奏だったことははっきり憶えています。

 

一緒に行った2つ年下の後輩も感動していました。

 

また、同時期ズビン・メータ指揮イスラエルフィルハーモニー管弦楽団のコンサートに行き、たまたま同じプログラムだったのですが、これががっかりな演奏でした。

 

名手揃いのイスラエルフィルにしてこれかよ、と帰り道後輩と悪態とついたのを憶えています。

ズビン・メータの指揮に問題があったと思いますが、それ以来僕はメータの演奏はCDでも全く耳にしていません。

 

図らずも同時期にブロムシュテットとメータのマーラー交響曲第1番“巨人”の聴き比べになったのです。

 

余談ですが、僕は20年ほどダイヤモンドビジネスに従事していて、海外にもよく行きました。

 

世界のダイヤモンドビジネスに携わっている人は、ユダヤ系とインド系の人が多く、インド系の人たちにはメータ(発音はメタ)という名字が非常に多いのです。

多分日本における鈴木、田中、佐藤のようなものだと思います。

 

取引先にもメタさんが沢山いて、彼らは教養も高く非常に博識で、クラシックの話も良くしたものです。

 

会話の中でズビン・メータに触れることもありましたが、特に彼らはズビン・メータに対して特別視していないようでした。

 

 

 

ブロムシュテット ゲヴァントハウス管 ブラームス交響曲第4番

 

さて、ブロムシュテットの話題に戻ります。

 

ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団でブラームス交響曲第4番を聴きました。

ブロムシュテットがゲヴァントハウス管の指揮者に就任してすぐの録音で、20年以上前のものです。

 

ただ、今のブロムシュテットのスタイルに繋がるきびきびとして軽く、しかし深く丁寧な演奏そのもので、僕はこんなブラームスが大好きです。

 

どうも重いブラームスは苦手です。

 

多くの指揮者が高齢になるとテンポは遅くなり重厚になるけど、瑞々しさが失われていくのに対してブロムシュテットにはそれがありません。

 

往年に指揮者だとカール・シューリヒトを彷彿とさせます。

 

なお、CDには、サンフランシスコ響との合唱曲も収録されています。
こちらも素晴らしいのでぜひブラームスの声楽曲を堪能してください。

 



ブロムシュテット 名盤 ブラームス交響曲第4番

 

1. ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第4番 ホ短調 Op. 98
Symphony No. 4 in E Minor, Op. 98

(13:00) I. Allegro non troppo
(11:45) II. Andante moderato
(06:17) III. Allegro giocoso – Poco meno presto
(10:08) IV. Allegro energico e passionato – Piu allegro
total(41:10)

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ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 – Leipzig Gewandhaus Orchestra
ヘルベルト・ブロムシュテット – Herbert Blomstedt (指揮)

 

2. なにゆえに、光が悩み苦しむ人に与えられたのか Op.74-1
3. 祭典と記念の格言 Op.109
4. 3つのモテット Op.110
5. 運命の歌 Op.54
6. アルト・ラプソディ Op.53
7. 埋葬の歌 Op.13
8. 哀悼の歌 Op.82
9. 運命の女神たちの歌 Op.89

 

【演奏】
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1)
ライプツィヒMDR合唱団(2-4)
サンフランシスコ交響楽団と合唱団(5-9)
ヤルト・ファン・ネス(Ms)(6)

 

【録音】
1996年 ライプツィヒ(1-4)
1989年 サンフランシスコ(5-9)
[デジタル:セッション]

https://amzn.to/2WanXpI

 

【ゲヴァントハウス管との交響曲第4番&無伴奏合唱曲】
1998年、クルト・マズアの後任として音楽監督に就任したブロムシュテットとゲヴァントハウス管弦楽団の相性の良さを示した名盤。
交響曲第4番では、楽譜の指示を遵守し、52歳のブラームスによる緻密な書法を的確に音化しており、内声まで丁寧に表出された演奏により、第2楽章の古い旋法や、終楽章の対位法のもたらす効果も実に明確。この作品は冒頭主題から緻密に効果的に書かれていますが、ブロムシュテットの密度の濃い演奏ではそうした作品の多様な魅力が、いかに繊細なバランスの上に成立しているものかよくわからせてくれます。
組み合わせの無伴奏合唱曲は、交響曲第4番と近い時期に書かれた作品からの選曲で、第4番同様、ルネッサンスやバロックなど古い音楽を研究した成果が反映された『なにゆえに、光が悩み苦しむ人に与えられたのか』と『3つのモテット』、そして聖書に題材を得、ハンブルク名誉市民の称号への返礼として書かれ市長に献呈された『祭典と記念の格言』が収められています。信心深いブロムシュテットによる演奏は、これらの作品にふさわしい質朴な美しさを示したもので、交響曲とはまた別な種類の感動を与えてくれます。

 

 

【サンフランシスコ響と管弦楽伴奏合唱曲】
ブラームスの人気ジャンルのひとつである管弦楽伴奏付きの合唱曲。天上世界の幸福と俗世の艱難と癒やしを描いた名作『運命の歌』に始まり、有名な『アルト・ラプソディ』のあとには、若き日に書かれた管楽器とティンパニの伴奏による『埋葬の歌』、続いて神話を織り込んだ詩により、友人の死を悼んだ美しい作品『哀悼の歌』、そして最後はあらがうことのできない神々からの運命について歌った『運命の女神の歌』
ブロムシュテットはこれらの作品を得意レパートリーとしており、各地でとりあげていますが、ここでは音楽監督就任後4年目となるサンフランシスコ交響楽団と合唱団を指揮、内声や細部まで入念に仕上げた緻密な演奏により、『埋葬の歌』の絶望的な暗さや、『アルト・ラプソディ』でのほのかな明るさといった深く複雑な情感を、作品に忠実に描き出します。ファン・ネスの深い艶をもった美声も印象的です。(HMV)

 

 



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