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椿三重奏団 チャイコフスキー&ショスタコービッチ

ショスタコービッチ
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こんにちは、
ともやんです。

人気ピアノ・トリオ「椿三重奏団」のセカンド・アルバムを聴きました。

デビュー・アルバム「メンデルスゾーン&ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番」は、「レコード芸術誌特選盤」に選出されてベストセラーとなった名盤です。艶やかで薫り立つようなカンタービレは、聴く者の琴線に響きました。

セカンド・アルバムは一転して、ロシア音楽を代表するチャイコフスキーとショスタコーヴィチの名作です。その魅力は、圧倒される重厚でエモーショナルなアンサンブルにつきます。

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椿三重奏団とは

「椿三重奏団」は、ピアニスト高橋多佳子、ヴァイオリニスト礒絵里子、チェリスト新倉瞳によるピアノ三重奏団です。

花の名を冠し、名前を聴くだけで麗しく感じるこのトリオは、上記の名手たちによって構成されています。

この女性だけのピアノ・トリオが誕生したのは、2008年のことでした。高橋多佳子と礒絵里子の出演が決まっていた豊橋でのピアノ三重奏の演奏会に、急遽新倉瞳が代役的に参加することになったのである。

礒と高橋はすでにプロとして何度も共演経験があったし、新倉のことは才媛学生として名を既知しており、各々がソリストとしてたいへん高い実力の持ち主であることはわかっていました。

しかしいくらソリストとして優れていても簡単に合わせられるものではない。そのときが初めてであったのですが、これがたいへん素晴らしかったのです。

そして意気投合した三人は、その後もピアノ三重奏としての活動継続を約束したのでした。その後共に活動を続け2017年に開かれた幸田町民会館つばきホールでの演奏会をヒントに、自らを「椿三重奏団」と命名したのでした。それは初共演から10年以上経った2019年のことです。

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椿三重奏団 集中と高雅

以下、タワーレコード・オンラインショップでの解説を添付します。

『集中とエネルギー、そして高雅な芸術
このトリオはエネルギーの集約とその発散という意味でも特筆すべきパワーを持っている。

たとえば、チャイコフスキーの変奏終曲とコーダを聴いてみていただきたい。複雑な和声的対位法的展開を見事に奏した三人は、最後のコーダでさらに信じられないようなエネルギーを発散して偉大な芸術家の生と死へのリスペクトを謳い上げる。

謳い上げると言えば、ショスタコーヴィチ《ピアノ三重奏曲第2番》も、もの凄い集中力である。この作品の持つ先人への尊敬、ロシアの空気、ユダヤの情念、戦争の恐怖といったものを演奏するにはこの集中力というものこそが演奏表現の原点である。

「椿三重奏団」は、冒頭の幽玄なハーモニクスから始まった主題群が次第に鋭角的な響きを増して、ついには現代社会の怖さまでを吐露するに至る過程を見事に再現する。

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そして、終楽章のカオスにおける爆発的エネルギーの飛散は、世の不条理を超えた音楽の満足感によって私たちにこの上ない感動をもたらしてくれる。』

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椿三重奏団 チャイコフスキー&ショスタコービッチ

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー – Pyotr Il’yich Tchaikovsky (1840-1893)
ピアノ三重奏曲 イ短調「偉大な芸術家の思い出に」 Op. 50
Piano Trio in A Minor, Op. 50

1.(20:42) I. Pezzo elegiaco: Adagio con duolo e ben sostenuto – Moderato assai – Allegro giusto
2.(20:44) II A. Tema con variazioni: Tema: Andante con moto
3.(13:41) II B. Variazione Finale e Coda: Allegro risoluto e con fuoco – Andante con moto
total(55:07)

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ドミートリー・ショスタコーヴィチ – Dmitry Shostakovich (1906-1975)
ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 Op. 67
Piano Trio No. 2 in E Minor, Op. 67

4.(07:48) I. Andante – Moderato
5.(03:06) II. Allegro con brio
6.(05:38) III. Largo
7.(11:35) IV. Allegretto
total(28:07)

椿三重奏団 – Tsubaki Trio
高橋多佳子 – Takahashi Takako(ピアノ)
礒絵里子 – Iso Eriko(ヴァイオリン)
新倉瞳 – Niikura Hitomi(チェロ)
録音:2023年3月28日-30日

偉大な芸術家の想い出に 椿三重奏団

実際の録音現場では、ホールに集った3人はいつもどおり冗談が飛び交い和気あいあいであった。しかし、ひとたび録音セッションが始まると、高橋多佳子のピアノ、礒絵里子のヴァイオリン、そして新倉瞳のチェロが、ときに情熱のたぎりをぶつけ合い、ときに喜びを分かち合い、深い悲しみは共有し、それらを音楽とすることに心から感謝して演奏したのである。

そしてその記録は今この素晴らしいディスクとして結実した。まさに三人の名花による渾身の演奏である。深く根を張った幹のようにたくましく、そして美しく咲き誇る花のように凛とした音楽=「椿三重奏団」の名にふさわしい高雅な芸術を心ゆくまで堪能したい。



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