こんにちは、
ともやんです。
マウリツィオ・ポリーニが亡くなった。82歳でした。約1ヵ月前の3月23日、ミラノの自宅で亡くなりました。
現代最高のピアニストの一人と言うことで、一般のニュースなどでも取り上げられました。
ポリーニの名前が世界的に知れ渡ったたのは、1960年に弱冠18歳にしてショパン国際ピアノコンクールで優勝したことからです。
この時審査委員長を務めていたアルトゥール・ルービンシュタイン(当時73歳)が「私たち審査員のなかで、彼ほどうまく弾けるものがいようか」と語った話は有名です。
ポリーニを聴いてこなかった理由
クラシック音楽愛好家としてポリーニの名前を知らないはずはない。好まなくてもその名前は、耳に入るし、目に飛び込んできます。
しかし、僕はポリーニの録音はあまり聴いてきませんでした。この2,000記事を超えるブログでも、ポリーニを取り上げたのはただの1回限り。それも4年前に1回だけです。
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ベートーヴェン ピアノソナタ第5・6・7・8番 ポリーニの名盤
同世代のアルゲリッチは19回も取り上げているし、日本人ピアニストでも内田光子さん8回、仲道郁代さん7回も取り上げているのに。
ほとんど嫌っているとしか思えないくらいです。
しかし、ポリーニのことを嫌っているわけではなく、4年前のブログでも書いていますが、参考にしていた評論家の薦めるLP、CDにポリーニのものがなかったからに他ありません。
そのブログでも書いていますが、そんな贔屓の評論家の意見に惑わされず、自分の耳を信じてこれからポリーニをもっと聴いていきたい、と結んでいます。
しかし、そんな気持ちとは裏腹に4年経った現在でもあまり聴いてこなかったと反省しきりで、しかもそんな中ポリーニは逝ってしまいました。
小澤さんの時もそうでしたが、故人になってからその録音を聴き始めるのもありで、それが故人への一番の供養になるというものです。
ポリーニ ベートーヴェンのピアノソナタ
ポリーニによるベートーヴェンのピアノソナタ全集として完成したのが、2014年6月のこと。当初から全集の企画としてスタートしたのかどうかはわかりませんが、スタートが1975年6月ですから、足掛け39年の長丁場だったわけです。
録音時期を追って聴いていくと何かわかるかもしれません。いや僕のような凡庸な人間には分からないかもしれません。
でもとりあえず1975年6月に録音された第28番と30番から聴き始めました。
ベートーヴェン ピアノソナタ 第28番&30番
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 Op. 101
Piano Sonata No. 28 in A Major, Op. 101
1.(03:47) I. Etwas lebhaft und mit der innigsten Empfindung
2.(06:15) II. Lebhaft. Marschmassig
3.(02:46) III. Langsam und sehnsuchtsvoll
4.(07:34) IV. Geschwind, doch nicht zu sehr, und mit Entschlossenheit
total(20:22)
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ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op. 109
Piano Sonata No. 30 in E Major, Op. 109
5.(03:15) I. Vivace ma non troppo
6.(02:16) II. Prestissimo
7.(12:42) III. Gesangvoll, mit innigster Empfindung: Andante molto cantabile ed espressivo
total(18:13)
マウリツィオ・ポリーニ – Maurizio Pollini (ピアノ)
録音: June 1975, Residenz, Herkules saal, Munich, Germany
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ全集 マウリツィオ・ポリーニ
ミラノ出身、72歳(2014年時)の現役ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音完結作。
クラシック音楽全体の中でも中核をなす重要なレパートリーであり、ベートーヴェン自身の芸術や作曲様式の発展を辿る32の傑作の録音が、39年(同)の歳月をかけて完結!
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