こんにちは、
ともやんです。
今日は、終戦記念日。
戦没者の冥福を祈り、今後絶対戦争を起こさないことを誓って正午より1分間の黙祷を捧げたいと思います。
魅力の16~17世紀イタリアの作品集
リコーダーとトラヴェルソの名手中島恵美さんとチェンバロ、古典ハープの手練れ曽根田駿さんのディオによる16~17世紀のイタリアの作品集を聴きました。
なにか時代も国も違う作曲家たちが作り出した音楽を耳にして、心が落ち着く思いになりました。
中島さんと曽根田さんは、東京藝大に知り合い、2014年からイ・フィラトーリ・ディ・ムジカというディオを結成し2014年から活動をしているそうです。今回聴いたのは、ディオのファースト・アルバム「スプレッツァトゥーラ」。
以降に記載する10名の作曲家の作品を取り上げていて、中には生年、没年もわからない人もあるようです。
音色、装飾、アゴーギクなど当時の響きに近づけるために研究尽くされた演奏だそうです。目を閉じて聴けばバロック時代にタイムスリップしたかのよう感じます。伝え聞く当時の演奏風景が目に浮かびます。4種類の楽器が織りなす、古楽の響きをご堪能できます。
イ・フィラトーリ・ディ・ムジカとは
デュオ「イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ」は、リコーダー&フラウト・トラヴェルソ奏者の中島恵美さんとチェンバロ&古楽ハープ奏者の曽根田駿さんが東京藝大に知り合い2014年から活動を開始。今回ご紹介する「スプレッツァトゥーラ~さりげなく~」は初のアルバムです。
巨匠モンテヴェルディが活躍した16,17世紀イタリア初期バロックの作品を中心に収録されてます。
中島 恵美さんは、東京藝術大学音楽学部器楽科リコーダー専攻卒業。2014年度同大学より安宅賞を受賞しています。
在学中から『アントネッロ』や『ラ・ルベルティーナ』等のアンサンブルでも活動。
2015年より渡仏、リヨン地方音楽院を経て、2018年にリヨン国立高等音楽院古楽科にて演奏家ディプロマDNSPMを取得。2020年に同音楽院修士課程を修了。歴史的文献、歴史的楽器、レパートリーにおける17世紀のリコーダーの発展について研究している方です。
曽根田駿さんは、愛媛県出身。4歳からピアノをはじめ、17歳の時にチェンバロに転向。
東京藝術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業後、2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院のチェンバロ専攻、古楽ハープ専攻それぞれの演奏家ディプロマを取得しました。
現在は演奏会やオンライン講座を通して、中世からバロックまでの音楽の歴史的演奏法の魅力を発信するべく活動しているほか、それぞれの楽器のソロ奏者、アンサンブル奏者として活動しています。
イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ スプレッツァトゥーラ
ダリオ・カステッロ – Dario Castello
チプリアーノ・デ・ローレ – Cipriano de Rore (1515-1565)
ジョヴァンニ・デ・マック – Giovanni de Macque (1548-1614)
ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ – Giovanni Battista Fontana (1589-1630)
ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ – Giovanni Pierluigi da Palestrina (1525-1594)
ジョヴァンニ・バッティスタ・ルッチオ – Giovanni Battista Riccio (1570-1630)
ジローラモ・アレッサンドロ・フレスコバルディ – Girolamo Alessandro Frescobaldi (1583-1643)
ベルナルド・ストラーチェ – Bernardo Storace
ジョヴァンニ・アンオニオ・パンドルフィ・メアッリ – Giovanni Antonio Pandolfi Mealli (1620-1669)
アンドレア・ファルコニエーリ – Andrea Falconieri (1586-1656)
中島恵美 – Nakajima Emi (リコーダー)
曽根田駿 – Soneda Hayao(チェンバロ)
スプレッツァトゥーラ ~さりげなく~ イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ
2人が操る4種類の楽器の魅力16~17世紀イタリアの作品
―『イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ』の初アルバム。2人が操る4種類の楽器の魅力が活きる、16世紀後半から17世紀のイタリアの作品に焦点を当て、リサーチの先にある自由な表現を追求する1枚。イ・フィラトーリ・ディ・ムジカは東京藝術大学で出会った中島恵美(リコーダー/フラウト・トラヴェルソ)、曽根田駿(チェンバロ/古楽ハープ)の2人によって結成されたデュオ。2014年から活動を開始し、中世からバロックまでの音楽をレパートリーとしている。「歴史的演奏法;Historically informed performance」の追及に力を入れ、資料を研究することによって、より自由でより豊かな演奏を目指して活動している。
コメント