こんにちは
ともやんです。
ルロイ・アンダーソン(1908-1975)は、僕の大好きな作曲家です。
1908年生まれということは、カラヤンや朝比奈隆と同い年。
アンダーソンの曲を聴いているといつしか心が和み、知らない間に微笑んでている自分を発見します。
アンダーソンの経歴をたどると異色の音楽家だということがわかります。
ルロイ・アンダーソン アメリカ軽音楽の巨匠
スウェーデン移民の両親のもと、マサチューセッツ州ケンブリッジに生まれました。
教会オルガニストを務める母親からピアノの手ほどきを受けました。父親は郵便局員でしたが音楽好きだったそうです。
彼の曲の最大の特徴は、品格のあるユーモアのセンスに溢れていることで、優しく愛情にあふれた両親のもとで育まれたものと思います。
まあ、優しく愛情に溢れた両親というのは、僕の勝手な想像ですが、少なくても逆のタイプの両親からはまず生まれないだろうとは思います。
さて、アンダーソンは、名門ハーバード大学で言語学を学び、卒業後は、大学で研究員として言語学の研究を続け、博士号も取っています。
転機は、30歳の時にボストン交響楽団のマネージャーの依頼でハーバード大学の学生歌を編曲したところ指揮者のアーサー・フィードラーの目に止まり、自作を書くように勧められたことからです。
ただ、第二次世界大戦、続く朝鮮戦争時は、軍隊に属し、言語学の能力を見込まれペンダゴンなどで働きました。
1946年の除隊後、音楽活動に戻り、最初のヒット曲『シンコペイテッド・クロック』を作り、ゴールドディスク賞を獲得。50年代は、スタジオ・オーケストラの指揮者も務め、商業的に成功を収めました。
また彼の作った曲は、アーサー・フィードラー指揮ボストン・ポップス・オーケストラによって紹介され、広く人々に親しまれました。
映画音楽の大家ジョン・ウィリアムズは、彼のことを『アメリカ軽音楽の巨匠』と称しています。また、吹奏楽をやって事のある人は、どこかで彼の曲を演奏しているかもしれません。
アンダーソンの曲には、日用品のタイプライターなどを楽器と使用する冗談音楽の側面もあります。
真面目に書いた曲とそれに不似合いが道具を使って、下手をすると単なるパロディに陥るような曲でも、精緻に丹念に書かれているので、品格が保たれ、自然なウィットやペーソスが引き出されています。
さて、CDは、名指揮者スラットキンの丁寧な心こもった演奏が素敵です。
スラットキンは、1944年生まれのアメリカの名指揮者。
アンダーソンの曲は、BBCコンサート・オーケストラと管弦楽作品集1から録音を続け、ライフワークにしています。
スラットキンは、コープランド、バーバー、バーンスタイン、J・ウィリアムズなど、20世紀のアメリカ作曲家の作品を積極的に取り上げ、世に紹介しています。
ルロイ・アンダーソン 管弦楽作品集4 by スラットキン
【曲目】
1-6.アイルランド組曲
7.マクダウェル:荒れ野のバラ(アンダーソン編)
8.夏の空
9-12.スコットランド組曲
13.ブルー・タンゴ
14.忘れられた夢(ロバート・ウェンデル編)
15.舞踏会の美女
16-19.わが母校
20.クリスマス・フェスティヴァル
7・・・世界初録音
9-12・・・組曲として世界初録音
13-15・・・歌付きヴァージョン世界初録音
【演奏】
キム・クリスウェル(ソプラノ)・・・13-15
ウィリアム・ダズリー(バリトン)・・・15
BBCコンサート・オーケストラ
レナード・スラットキン(指揮)
新作が出るたびに話題沸騰!アンダーソンの作品集第4集も興味深い曲が並んでいます。ヴァイオリンの音色が切ない「荒れ野のバラ」。どこかで聴いたことのあるメロディが目白押し、アイルランド組曲。おなじみ「ブルー・タンゴ」の歌入りもぞくぞくするほどの艶かしさです。そして注目のクリスマス・フェスティヴァル。早くこのアルバムを家に連れて帰って、すぐに聴いてあげてください!
CD帯紹介文
アンダーソンの「クリスマス・フェスティヴァル」を収録!クリスマスはこれで決めよう!
新作が出るたびに話題沸騰!アンダーソンの作品集第4集も興味深い曲が並んでいます。ヴァイオリンの音色が切ない「荒れ野のバラ」。どこかで聴いたことのあるメロディが目白押し、アイルランド組曲。おなじみ「ブルー・タンゴ」の歌入りもぞくぞくするほどの艶かしさです。そして注目のクリスマス・フェスティヴァル。早くこのアルバムを家に連れて帰って、すぐに聴いてあげてください!
ナクソス・ジャパン
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