こんにちは
ともやんです。
僕は、横浜に住んで既に30年近くになります。
そのほとんどを毎日東京の港区にある会社に勤めていたので、横浜には詳しくありません。
しかし、その会社勤めも昨年辞め、また湘南の茅ヶ崎にある合唱団にも所属するようになり、これからは横浜、そして神奈川のディープな部分にも入り込んでいきたいと思っています。
今日は、横浜出身の伝説の作曲家須賀田礒太郎について触れたいと思います。
須賀田礒太郎について 横浜出身の作曲家
横浜出身の作曲家で須賀田礒太郎という人がいることを始めて知りました。
1907年中区(現西区)西戸部に生まれ、1952年栃木の田沼町で亡くなっています。
裕福な家庭に生まれ、幼少期より美術と音楽に非凡な才能を発揮していた人です。
1907年というとショスタコーヴィチが前年の1906年生まれ、日本の音楽家では、深井史郎、松平頼則が同年、指揮者の朝比奈隆が翌年の1908年生まれです。
早速、小松和彦指揮神奈川フィルハーモニア管のCDでその曲を聴いてみました。
この作曲家については何も知らない状態で聴き始めました。
聴き進めていくうちに、雅楽の伝統と、西洋近代の管弦楽法とを融合させる見事な技、一体これは誰の音なのか?
そこには、ロシアのストラヴィンスキー、フランスのラヴェルの雰囲気を醸し出し、しかもこのCDの最後の収録されている『東洋の舞姫』のような親しみやすく美しい音楽を書いた人物とは?
そして作曲家の名前を確認すると須賀田礒太郎?
誰?
この耳慣れない名前の作曲家は20世紀初頭の横浜生まれ。
何と山田耕筰、信時潔、菅原明朗、プリングスハイムといった超大物たちに師事、管弦楽曲を中心に数多く演奏されていました。
しかし太平洋戦争で栃木県田沼町に疎開、その地で44才の若さで亡くなりました。
彼の作品は田沼の土蔵の中のトランクの中で埋もれ続けていたのですが、20世紀末に発掘され、21世紀に入り数回に亘り演奏会で蘇演されました。
蘇演までには、多くの方の意志と尽力が働き、小松一彦指揮神奈川フィルで演奏されると、聴衆に新鮮な驚きと感動を与えたのです。
そし当録音CDの登場により、須賀田礒太郎の名前と音楽は多くの人々の心に刻み込まれることでしょう。
私のようなにわかファンも登場して、100年近く前、この横浜の地で音楽に情熱を注ぎこんでいたいた若者に思いの馳せるのです。
収録されている曲は、どれも後期ロマン派の影響とストラヴィンスキー、ラヴェルのイメージで雅楽の雰囲気も満載で親しみやすい曲ばかりです。
ぜひ、聴いて欲しい一枚です。
須賀田礒太郎 管弦楽作品集 小松一彦&神奈川フィル
須賀田礒太郎 – Isotaro Sugata (1907-1952)
1.(16:31)交響的序曲 Op. 6
Symphonic Overture, Op. 6
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双龍交遊之舞 Op. 8
Peaceful Dance of 2 Dragons, Op. 8
2.(02:15) I. Jo
3.(04:13) II. Ha
4.(05:52) III. Kyu
total(12:20)
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バレエ音楽「生命の律動」 Op. 25
The Rhythm of Life, Op. 25
5.(05:22) I. Misterioso
6.(06:58) II. Andante – Moderato scherzando
7.(09:31) III. Lento
total(21:51)
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8.(04:46)東洋組曲「砂漠の情景」 Op. 10 – 東洋の舞姫
Sketches of the Desert, Op. 10: IV. Dancing Girl in the Orient
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 – Kanagawa Philharmonic Orchestra
小松一彦 – Kazuhiko Komatsu (指揮)
録音: 29-30 June 2006, Kanagawa Art Hall, Japan
須賀田礒太郎:交響的序曲/双龍交流の舞/生命の律動/東洋の舞姫
《神奈川が誇る作曲家を神奈川フィルで聴く!》 深井史郎、松平頼則、大澤壽人ら日本を代表する作曲家と同じ年に生まれた須賀田礒太郎。この3人と比べると知名度はそれほど高くありません。しかし、遺族により彼の楽譜が発見され、須賀田の地元のプロ・オーケストラ、神奈川フィルハーモニー管弦楽団による歴史的な演奏会によって、彼の作品に注目が集まりました。このアルバムは、神奈川フィルと小松一彦氏による貴重な管弦楽作品集です。ストラヴィンスキーの「火の鳥」を思わせる「交響的舞曲」、エキゾチックな東洋組曲「砂漠の情景」など、親しみやすい作品ばかりです。
byナクソス・ミュージック・ライブラリーのレビューより
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