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ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ミンツの心のこもった名演で

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今では、ヴァイオリン協奏曲の名曲中の名曲として君臨するベートーヴェンの協奏曲も有名になるまでには紆余曲折があったようです。

 

ベートーヴェンがこの曲を書いた頃は、もっとも幸福な時代で、彼の創作欲がもっとも旺盛な時であり、多くの芸術的な作品が作られた頃でした。

 

1806年の作品で、第4交響曲を完成し、ラズモフスキー弦楽四重奏曲の作曲に着手したころです。独奏楽器としてのヴァイオリンは、広大なる構想と、豊饒な情緒をもって燦然と輝き、円熟した手法によって、新しい天地を築いた作品です。

 

 

しかし、こんな名曲も初演から躓いてしまいました。当時の著名なヴァイオリニスト、クレメンティのために作られ、同年1806年にクレメンティの演奏で初演されました。その後、トマジーニ、ヴュータンといった名手によって演奏されましたが、成功はしなかったのです。そして長く埋もれてしまいました。

 

しかし、ベートーヴェンの死後、20年近く経った1944年5月27日のロンドンで名手ヨアヒムがメンデルスゾーンの指揮で演奏し、たいへん有名になりました。

 

メンデルスゾーンは、バッハのマタイ受難曲など埋もれた名曲を復活させた功労者です。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲もしかりで、単なる裕福な御曹司ではありませんでした。

 




シャロモ・ミンツ&シノーポリの名盤 ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲

 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 61 (カデンツァ:F. クライスラー)
Violin Concerto in D Major, Op. 61 (cadenza by F. Kreisler)

 

シャロモ・ミンツ – Shlomo Mintz (ヴァイオリン)
フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
ジュゼッペ・シノーポリ – Giuseppe Sinopoli (指揮)
録音: September 1986, Watford Town Hall, London, United Kingdom

 

1.(25:48) I. Allegro ma non troppo
2.(10:35) II. Larghetto
3.(10:39) III. Rondo: Allegro
total(47:02)

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【CD】 ドイツ・グラモフォン録音全集 シュロモ・ミンツ

 

みずみずしい美音で珠玉の名曲を多数収録

シュロモ・ミンツは6歳で初めてステージで演奏、11歳でソリストとしてイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団と共演、2年後イツァーク・パールマンの代役としてパガニーニのコンサートに招聘されました。16歳でウィリアム・スタインバーグ、ピッツバーグ交響楽団とカーネギー・ホール・デビュー、18歳でヨーロッパ・ツアーを行いました。そして20代初期にドイツ・グラモフォンと契約し、メンデルスゾーンとブルッフの協奏曲から実り多い関係が始まりました。そして他の協奏曲はもちろん、特にバッハの無伴奏ソナタとパルティータ、パガニーニの『24のカプリース』、メンデルスゾーンのソナタの素晴らしい録音が続きました。シノーポリとのベートーヴェンの協奏曲も収録。CD15枚組。

 



ミンツは僕と同い年の1957年生まれです。

1986年の若き日のこの録音は、本当に素晴らしいです。

なんという音の美しさか。そしてサポートするシノーポリの演奏も心がこもっているます。

 

ベートーヴェンには珍しい穏やかでホットなこの曲の素晴らしさを存分に伝えてくれる演奏です。

 

ミンツ自身は、演奏活動を通じて世界平和を願う姿勢を貫いているそうで、より応援していきたいと思います。

 




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