こんにちは、
ともやんです。
凄いとは聞いていましたが、これほど凄いは思いませんでした。
ここまで震えおののかされ慄然とさせらえる演奏とまでは考えも及ばず、脊髄に強烈な電流が流れ、そして涙が溢れ出ました。
ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮北ドイツ放送響の演奏も気合充分で迫力満点です。
何と言ってもジネット・ヌヴーのヴァイオリン・ソロの出だしが凄い!
一気に上昇音階を駆け上がる様は、他のヴァイオリニストにはない凄さです。
僕は、ジネット・ヌヴーの録音を3回聴いてから、他のヴァイオリニストのものも聴いてみました。
さすがに2回目、3回目は落ち着いて聴くことが出来ました。
第1楽章の前奏でオケの管(多分ホルン)が音を外すというご愛敬があったりとライブならではのアクシデントもありました。
それでも当時28歳のヌヴーの渾身の演奏は、何度聴いても感動します。
ジネット・ヌヴー ブラームスヴァイオリン協奏曲 スタートから違う
ユーディー・メニューイン、ダビッド・オイストラフ、イリヤ・カーラ、アンネ・ゾフィー=ムター、チョン・キョンファで聴きましたが、ヌヴーには敵いません。
みんな第1楽章の出だしでタメを作ってから上昇音階を弾くのですが、ヌヴーに比べ鋭さがないのと音を抑え気味で大人しい印象を受けます。
ヌブーは、タメもなくフォルテで鋭く弾き切るので、ここで一気に心を鷲づかみされてしまいます。
またブラームスの協奏曲はオーケストラ・パートが充実しているのでオケが生ぬるいと面白くありません。
シュミット=イッセルシュテット&北ドイツ放送響は創設から3年目で最初の黄金期を迎えようとしている時で魂の演奏を展開しています。
聴いた中で、シュミット=イッセルシュテットに匹敵するのはフルトヴェングラー指揮ルツェルン祝祭管くらいでした。
また、イリヤ・カーラと組んだインキネン指揮ボーンマス響の演奏を僕は注目しました。この人はきっと巨匠の道を歩むと思います。
終楽章は、曲想とも相まって晴れやかな演奏で気持ちも高揚します。
当然2年後の悲劇を予感するものは何もなく、希望に突き進む若い音楽家の姿がそこにありました。
ジネット・ヌヴー ブラームスヴァイオリン協奏曲のCD紹介
ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 77
Violin Concerto in D Major, Op. 77
1.(22:15) I. Allegro non troppo
2.(09:41) II. Adagio
3.(07:59) III. Allegro giocoso, ma non troppo vivace
total(39:55)
ジネット・ヌヴー – Ginette Neveu (ヴァイオリン)
北ドイツ放送交響楽団 – North German Radio Symphony Orchestra
ハンス・シュミット=イッセルシュテット – Hans Schmidt-Isserstedt (指揮)
録音: 3 May 1948, Hamburg Music Hall
Brahms: Violin Concerto Op.77, Violin Sonata No.3 ジネット・ヌヴー 、 ハンス・シュミット=イッセルシュテット 、 北ドイツ放送交響楽団
70年以上前のモノラル録音ですが、音の歪みもなく鑑賞に全く支障はありません。
聴かずに死ねない名盤です。
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