メルマガ登録

ヨーゼフ・シゲティ ブラームス ヴァイオリン・ソナタ

[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

こんにちは、
ともやんです。

2月19日は、ヨーゼフ・シゲティの命日です。
1892年9月5日にハンガリーのブダペストに生まれました。父親はカフェのオーケストラの首席奏者で、叔父もコントラバスを弾くなど音楽家の家系でした。

1973年2月19日にルツェルンにて永眠しています。
享年80歳。

この時代の人としては珍しく1931年、翌32年と来日しています。
また戦後は、53年に三度目の来日を果たしています。

ただ、ヴァイオリニストのクライスラー、指揮者のワインガルトナーも1920年代から30年代に来日していて、当時の交通事情を考えるとヨーロッパから極東の日本となると大変な旅行だった思いますが、それだけ市場として魅力があったのか、または招く日本にも文化的な息吹があったと思われます。

やはり憎むべきは戦争で、それまで人びとに努力によって築かれてきた文明や文化を台無しにする愚行としか言えません。つまるところ権力者のわがままでしかないということです。

スポンサーリンク

シゲティ ブラームス ヴァイオリン・ソナタ第1番&第3番

さて、シゲティの命日に合わせて限定販売でLPレコードが三枚発売されました。
昨日まで予約を受け付けていましたが、本日の状況をチェックするとお取り寄せになっています。
つまり完全な受注生産と思われますので、今後かなりレアで貴重なコレクターアイテムになると思います。

さて、僕は幸い同じ音源のものを聴くことが出来ます。
早速、第1番を聴きました。「雨の歌」という名称で呼ばれることもあり、僕の大好きな作品です。

開始からヴァイオリンの響きに驚かされます。響かないのです。しかもかすれているような響きなのです。

そんな彼のテクニックを評して
“世界的なヴァイオリニストのなかで、シゲティほど下手な人はいない。もう、下手くそ、といってもよいほどだ。”
と宇野功芳氏は著書『名演奏のクラシック』の中で書いています。

ただ宇野氏は、それにも関わらず、シゲティの演奏は感動的だということも書いています。

つまりクラシック愛好家の一人として、世界的なヴァイオリニストであるからには、最低限の技術は当然持ち合わせていて、超越技巧を売りにするタイプではないし、そこまでのテクニックを要していなくても聴く人感動させられるという風に僕はとらえます。

また、宇野氏の盟友中野雄氏は、このシゲティのテクニックが誤解されるのは、使っている楽器がピエトロ・グァルネリだということを挙げています。

つまり20世紀の名ヴァイオリニストは、ストラディヴァリがグァルネリ・デル・ジェスを使っていて、ピエトロを使っているのは中野氏の知る限りでは、シゲティだけだったそうです。

スポンサーリンク

ピエトロの響きは他の銘器に比べ禁欲的なものだから、その響きから下手と感じるのではないかという内容を記されています。

実際聴いていて、ハイフェッツのような快刀乱麻なヴァイオリンではなく、むしろすすり泣くよな響きです。しかし、そこに得も言わせぬ感動が広がるのです。

スポンサーリンク

ヨーゼフ・シゲティ ブラームス ヴァイオリン・ソナタ

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 「雨の歌」 Op. 78
Violin Sonata No. 1 in G Major, Op. 78

1.(10:30) I. Vivace ma non troppo
2.(08:49) II. Adagio
3.(08:38) III. Allegro molto moderato
total(27:57)

ヨーゼフ・シゲティ – Joseph Szigeti (ヴァイオリン)
ミエチスラフ・ホルショフスキ – Mieczyslaw Horszowski (ピアノ)
録音: 20 April 1951, Columbia 30th Street Studio, New York, United States

—————————-

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op. 108
Violin Sonata No. 3 in D Minor, Op. 108

4.(08:19) I. Allegro
5.(05:19) II. Adagio
6.(03:11) III. Un poco presto e con sentimento
7.(05:49) IV. Presto agitato
total(22:38)

ヨーゼフ・シゲティ – Joseph Szigeti (ヴァイオリン)
ミエチスラフ・ホルショフスキ – Mieczyslaw Horszowski (ピアノ)
録音: 1956

ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」、第3番<限定生産盤> ヨーゼフ・シゲティ ミエチスラフ・ホルショフスキ

シゲティの名演『雨の歌』
オリジナル・ジャケット復刻・限定生産LP

オリジナル・デザインにこだわる韓国SOUND TREE社によるハイ・クオリティな復刻LPシリーズ。シゲティのブラームス、『雨の歌』と3番のソナタを収録。
ソニーから取り寄せたオリジナルマスターに独自の丁寧なリマスタリングを施し、ドイツのパラス社プレスで製品化。日本へは国内レーベルGlobal Culture Agencyを介してのみの流通です。



スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました