こんにちは、
ともやんです。
僕の好きなタイプの演奏です。
ポップでライトだけで、軽薄でも浅くもちゃらくもない。
演奏は軽快だけど、深いのです。
往年の巨匠指揮者カール・シューリヒトの至芸だった表面的に風のように過ぎ去って行くのに、その中にあらゆるニュアンスが詰まっている、そんな演奏なんですね。
また、共演のエリック・ジェイコブセン指揮のナイツがまたいいですね。
ギル・シャハム&ナイツ 颯爽にして清々しい演奏
ベートーヴェンの協奏曲のイントロから聴かせてくれる。
なんと軽くさりげなく、かと言って軽薄ではない。
いっぺんに惹き込まれます。
なんか、爽やかな秋風みたいな演奏だろうか!
また、ギル・シャハムのヴァイオリンの音色の美しいこと、美しいこと。
それも軽やかなんですね。
ギル・シャハムは、プロフィールを見ると
ヴァイオリニスト。1971年米国イリノイ州生まれ。イスラエルに移住し7歳からヴァイオリンを始め、急速に才能が開花し、10歳でエルサレム響とスターン、ミルシテイン、シェリングらの前で演奏する。82年にはメータ指揮イスラエル・フィルと共演し、クレアモント・コンクールで優勝。その後ジュリアード音楽院でドロシー・ディレイ、エラーマンらに師事する。優れたテクニックと輝かしい音色が特徴で、期待の若手ヴァイオリニストの一人。2012/08/30 (2015/01/16更新) (CDジャーナル)
6年前に更新しているのにまだ若手と書いてありますが、今年50歳ですから、バリバリの現役ですね。
この録音は、2019年ですから、もっとも脂の乗り切った演奏です。
何度も聴き込みたい演奏です。
ギル・シャハム ベートーヴェン&ブラームス ヴァイオリン協奏曲
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 61
Violin Concerto in D Major, Op. 61
1.(21:22) I. Allegro ma non troppo
2.(08:37) II. Larghetto
3.(09:52) III. Rondo: Allegro
total(39:51)
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ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 77
Violin Concerto in D Major, Op. 77
4.(19:25) I. Allegro non troppo
5.(08:05) II. Adagio
6.(07:38) III. Allegro giocoso, ma non troppo vivace
total(35:08)
ギル・シャハム – Gil Shaham (ヴァイオリン)
ナイツ – Knights, The
エリック・ジェイコブセン – Eric Jacobsen (指揮)
録音: 17-19 August 2019, LeFrak Hall, Aaron Copland School of Music, Queens College, Flushing, New York
ベートーヴェン&ブラームス: ヴァイオリン協奏曲 ギル・シャハム エリック・ジェイコブセン ザ・ナイツ
完璧なテクニックと美音冴えわたる現代最高のヴァイオリニスト、ギル・シャハムがついにベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を録音しました!
1971年生まれのシャハムは10代よりDGから数多の録音を発表。その後、2003年には自身が立ち上げたCanary Classicsレーベルからも積極的なリリースが続いており、そのディスコグラフィはヴァイオリンの主要レパートリーを網羅しているともいえます。
ベートーヴェンは2つのロマンス、三重協奏曲、七重奏曲の録音はありましたが、ヴァイオリン協奏曲は録音がなく、レコーディングのキャリアだけでも30年を超えるシャハムが最後まで残していた名曲です。
その演奏はシャハムらしい極上の美しさで奏でており、ここに聴けることはファンならずとも喜びといえましょう。なお、カデンツァは第1楽章:クライスラー、第2楽章:クライスラー~シャハム編、第3楽章:クライスラーで演奏しております。
カップリングはブラームスです。当作品は2002年5月にアバド指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とのライヴの名盤がリリースされておりますが、この度待望の再録音が実現しました!その卓越した技術とともに優雅な演奏は絶美の一言です。
今回の共演は「ザ・ナイツ(騎士)」です。当団はチェリストで指揮者のエリック・ジェイコブセン、ヴァイオリンのコリン・ジェイコブセン兄弟によって2007年に結成された室内オーケストラでニューヨークを拠点に活躍しております。クラシックから民族音楽まで幅広いジャンルを演奏する当団ですが、ベートーヴェンはその中心レパートリーといえます。当録音ではアンサンブルを楽しむかのような演奏が特徴。その室内オーケストラらしい密度の濃い演奏です!
録音はPHILIPS時代のブレンデルのレコーディングも務めたマルタ・デ フランシスコがプロデューサーを、エマーソン弦楽四重奏団の録音でもおなじみのダー=ホン・シートーがポスト・プロダクション、エディティング、マスタリングを担当。万全のメンバーで録音されました。
キングインターナショナル
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