こんにちは、
ともやんです。
商品紹介にいきなり、
“大迫力の「新世界より」と華やかなコープランド!
まぶしく響きわたるサウンド!
燃え上がるパワー!”
という仰々しい表現で紹介されていました。
まずジャナンドレア・ノセダについて。
以下がタワーレコード・オンラインショップで掲示されているプロフィールです。
なおワシントン・ナショナル交響楽団とは、2016年より音楽監督を務めています。
1964年、イタリア・ミラノ生まれの指揮者。ミラノでピアノ、作曲、指揮を学ぶ。カダックの指揮者コンクール入賞後、97年に外国人として史上初のサンクトペテルブルク・マリインスキー劇場の首席客演指揮者に就任。マンチェスターのBBCフィルハーモニック管弦楽団との深い信頼関係はもちろん、スペインのカダケス管弦楽団、ロッテルダム・フィルハーモニック管弦楽団、RAI国立交響楽団などの首席客演指揮者を歴任するなど、世界各地の主要オーケストラと共演を果たす。2000年よりストレーザ音楽祭の芸術監督、2007年よりトリノ王立歌劇場の音楽監督も務めている。
ジャナンドレア・ノセダについて
ジャナンドレア・ノセダは、1964年生まれですから今年57歳。僕が名前を聴いたのが、数日前で30代の若手指揮者という勝手なイメージを持ちましたが、キャリア充分のベテラン指揮者です。
僕が、ノセダをしたきっかけは、このブログでも何度か取り上げているアリアCD店主の松本大輔氏のメルマガからです。
松本氏は、今回取り上げたノセダの「新世界より」と「ビリー・ザ・キッド」のCDを2019年11月のベスト・アルバムとして紹介していたのです。
松本氏の本業は、クラシックCDの通販ですからそりゃ、聴く枚数や量は半端ないです。なんせ自分の生活が掛かっていますから。しかも本業とは別に各種視聴会や講演などもされているし、クラシック関連の本も何冊も出されています。
また純粋なクラシック・ファンとしてのスタンスもベースにあり、僕は松本氏の推薦盤は、もっとも信頼して聴いています。もちろん購入もしています。
さて、そんなことでノセダの名前を知り、CDを取り寄せて聴いてみました。
ノセダ ドヴォルザーク「新世界より」 コープランド「ビリー・ザ・キッド」
コープランドの「ビリー・ザ・キッド」は今回初めて聴いました。パーカッションが各所で活躍する色彩豊かな曲で、楽しく聴きました。
「新世界より」は、これは一大スペクタクルな演奏で、この曲でよく言われるチェコの民族的なイメージを完全に払拭してるような演奏です。
イントロから聴いているとまず思い浮かべたのが、巨匠オットー・クレンペラーの演奏です。この曲の持つあらゆるイメージを全く無にして純粋に一つの交響曲として向き合った名演でした。
クレンペラーの演奏が迫真的なモノクロ写真だとしたら、ノセダはそれに豊かな色使いで華やかにしたという感じです。
「新世界より」なんて聴き飽きたよって方にもぜひ聴いて欲しい名演の名盤です。
アーロン・コープランド – Aaron Copland (1900-1990)
バレエ音楽「ビリー・ザ ・キッド」組曲
Billy the Kid Suite
1.(03:23) I. Introduction: The Open Prairie
2.(03:19) II. Street in a Frontier Town
3.(02:59) II. Mexican Dance and Finale
4.(03:23) III. Prairie Night: Card Game at Night
5.(01:58) IV. Gun Battle
6.(02:33) V. Celebration: After Billy’s Capture
7.(01:07) VI. Billy’s Death
8.(01:56) VII. The Open Prairie again
total(20:38)
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アントニン・ドヴォルザーク – Antonin Dvo?ak (1841-1904)
41:46交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 Op. 95
Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World”
9.(11:45) I. Adagio – Allegro molto
10.(11:21) II. Largo
11.(07:24) III. Molto vivace
12.(11:16) IV. Allegro con fuoco
total(41:46)
ワシントン・ナショナル交響楽団 – National Symphony Orchestra
ジャナンドレア・ノセダ – Gianandrea Noseda (指揮)
録音: 6, 8-9 June 2019, Live recording, John F. Kennedy Center for the Performing Arts Concert Hall, Washington, D.C., US
ドヴォルザーク 交響曲第9番《新世界》コープランド バレエ音楽《ビリー・ザ・キッド》 ジャナンドレア・ノセダ ワシントン・ナショナル交響楽団
歌劇の指揮者として、そしてシンフォニー指揮者として世界から高く評価されているジャナンドレア・ノセダ。ノセダが第7代音楽監督を務めるワシントン・ナショナル交響楽団(ワシントン)の自主レーベルが発足しました!第1弾は「新世界」。カップリングはアメリカのオーケストラにふさわしくコープランドです。
ワシントン・ナショナル交響楽団は1931年に創立された”アメリカの大統領府の都市にあるオーケストラ”として存在感を発信し続けています。公式祝賀行事のほか、ケネディー・センターでの演奏会など、年間150を超える演奏会を行っている、アメリカを代表するオーケストラです。ノセダはワシントン・ナショナル交響楽団と2011年に初共演、その時にオーケストラの実力に感銘を受けたといいます。2016年のシーズンより音楽監督に就任。2019年5月の就任後初めて行われたカーネーギー・ホールでの演奏会で、その相性の良さと、オーケストラの底力を引き出すノセダの音楽は大絶賛されました。歴代指揮者はハンス・キンドラー(1931-1949)、ハワード・ミッチェル(1949-1969)、アンタル・ドラティ(1970-1977)、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(1977-1994)、レナード・スラットキン(1996-2008)、イヴァン・フィッシャー(2008-2009(首席指揮者として))、クリストフ・エッシェンバッハ(2010-2016)、そしてジャナンドレア・ノセダが2016年より音楽監督を務めています。
コープランドの「ビリー・ザ・キッド」は大編成のオーケストラ、そして様々なパーカッションも活躍する作品。トランペット・ソロなど、随所に各奏者の見せどころも盛り込まれた華やかな作品です。「新世界より」はドヴォルザークがアメリカに滞在していた頃に書かれた作品。アメリカのオーケストラの新しい門出にふさわしい選曲といえるでしょう。演奏はノセダとオーケストラがまさに一心同体となったもの。華やかに眩しく響きわたるサウンドで、聴き手にせまってきます。
キングインターナショナル
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