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パガニーニ 24のカプリース

パガニーニ
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こんにちは、
ともやんです。
874回目のメルマガです。

ニコロ・パガニーニ(1782-1840)はイタリア出身の伝説のヴァイオリニスト。
18世紀から19世紀にかけて実在した超絶技巧のヴァイオリニストとしてその名を残しています。

さて、パガニーニは、ヴィルトゥオーゾとしてその名を轟かせていましたが、なにせ200年前の人です。一般的な考え方では、楽器のテクニックは時代と共に更新されてい行き、現代の奏者は、過去の奏者に比べテクニック的には上と考えられています。

ところが、パガニーニは別格だったようです。

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パガニーニ 悪魔のヴァイオリニスト

パガニーニは、ヴァイオリンのテクニックを獲得するために悪魔に魂を売り渡したと当時の人たちに半ば本気で信じられていたらしいです。

僕が持っている音楽関係に本には、聴衆はパガニーニの演奏を聴く前には、胸の前に十字を切ったり、演奏中は空中に浮いているらしいと言って足元ばかり見ている人がいたりで、なにかパガニーニが演奏するとカルト宗教の儀式のような雰囲気だったようです。

だからパガニーニが亡くなった時は、どこの墓地も埋葬を嫌がり、防腐処置を施され各地を転々とした20世紀になったようやくイタリアのジェノヴァの共同墓地に埋葬されたそうです。

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パガニーニの演奏テクニック

パガニーニの人生は数奇なもので、性格も際立っていたようで、若い頃は賭博と恋愛に夢中になり、大負けしてヴァイオリンを取られたこともあったようです。また多くの女性とも浮名を流しました。

パガニーニの演奏は、重音奏法や倍音奏法などを、ありとあらゆる技法を駆使したもので、あまりにも素晴らしく失神する聴衆が続出したそうです。

ところがパガニーニの使ったテクニックはよくわかっていないそうです。それはパガニーニは自身のテクニックは誰にも教えず、楽譜すらも残さない徹底した秘密主義だったようです。

せめて北斗神拳のように一子相伝ででも引き継がれていればまた違っていたかもしれません。

ただパガニーニが秘密主義だったにも当時は著作権もなかったことを思えば分かるような気がします。
つまり当時は盗作などが横行していたわけです。
だからパガニーニは自身のヴァイオリン協奏曲を演奏する場合もオーケストラの団員には、直前までパート譜を渡さず、終わったらすぐ回収していたそうです。またリハーサルの時は、自分のソロパートは演奏しないという徹底ぶりだったよです

そんなパガニーニの傑作の一つが24の奇想曲(カプリース)。
聴いていると脳みそがかき回されるような印象を受けます。

今日は、1982年、ロシアのサンクトペテルブルク生まれのイリヤ・グリンゴルツのソロで聴きました。

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パガニーニ 24のカプリース

ニコロ・パガニーニ – Niccolo Paganini (1782-1840)
24のカプリース Op. 1
24 Caprices, Op. 1

イリア・グリンゴルツ – Ilya Gringolts (ヴァイオリン)
録音: 21-24 December 2012, St. John’s Estonian Evangelical and Lutheran Church, St Petersburg, Russia
total(75:45)

パガニーニ 無伴奏ヴァイオリンのための24のカプリース イリア・グリンゴルツ

The Russian violinist Ilya Gringolts devotes himself as a soloist to the great orchestral repertoire and also to contemporary and seldom-played works. He has given premieres of compositions by Peter Maxwell Davies, Christophe Bertrand and Michael Jarrell and is interested in historical performance practice as well. He is the first violinist of the Gringolts Quartet, which he founded in 2008.

He has performed with leading orchestras, such as the St Petersburg Philharmonic, Chicago Symphony, London Philharmonic, Melbourne Symphony, NHK Symphony and the Warsaw Philharmonic amongst others. As a chamber musician, Ilya Gringolts collaborates with artists such as David Kadouch, Peter Laul, Nicolas Altstaedt, Andreas Ottensamer, Antoine Tamestit and Jorg Widmann. Following numerous recordings on Deutsche Grammophon, BIS and Hyperion, Ilya Gringolts devoted himself to the chamber music of Robert Schumann from 2010 to 2011. In 2013, his recording of Paganini’s 24 Caprices for solo violin was released on Orchid Classics.

ロシアのヴァイオリニスト、イリヤ・グリンゴルツは、ソリストとして、偉大なオーケストラのレパートリーに加え、現代的でめったに演奏されない作品にも取り組んでいる。

ピーター・マックスウェル・デイヴィス、クリストフ・バートランド、マイケル・ジャレルの作品を初演し、歴史的な演奏活動にも興味を示している。2008年に結成したグリンゴルツ弦楽四重奏団の第一ヴァイオリン奏者でもある。

これまでに、サンクトペテルブルグ・フィル、シカゴ響、ロンドン・フィル、メルボルン響、NHK交響楽団、ワルシャワ・フィルなど、一流オーケストラと共演した。

室内楽奏者としては、デイヴィッド・カドゥーチ、ピーター・ラウル、ニコラ・アルトシュテット、アンドレアス・オッテンザマー、アントワーヌ・タメスティ、イェルク・ウィドマンといったアーティストと共演している。

ドイツ・グラモフォン、BIS、ハイペリオンでの数々の録音に続き、2010年から2011年にかけてイリヤ・グリンゴルツはロベルト・シューマンの室内楽に専念している。2013年には、パガニーニの「24のカプリース」を独奏ヴァイオリンのために録音し、オーキッド・クラシックスからリリースされた。



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