こんにちは、
ともやんです。
ヘルマン・アーベントロート(1883-1956)は、第二次大戦後は東ドイツ中心に活躍したことから、日本で知られるようになったの亡くなって10数年経った1970年代になってからで、その頃から日本でもその録音が市場に出るようになったからです。
その為か、当時中学生だった僕は、アーベントロートの名前を知ったのは、大人になってからだったと記憶しますが、いつ頃かは、あまりはっきりしません。
1883年生まれと個性派ぞろいの19世紀生まれの指揮者ですから、このブログでもぜひ扱いたい指揮者です。
早速、残されている録音かいくつか聴いていくことにしました。
アーベントロートは宇野功芳から知った
多分、僕は中学生の頃から、宇野功芳氏の著書もよく読んでいたものです。そのため一時期は、彼の薦めるLPやCDを中心に買い求め、宇野氏の推しの音楽家中心に聴いたものです。
ただある時期から、彼の評論にも色々欠点があることに気付き、しかも自分の好みも広がって来たことから、宇野氏の意見は参考程度にするようになりました。
ただ、やはりクナッパーツブッシュ、シューリヒトという往年の大指揮者を知ったのも宇野氏の著書であり、朝比奈隆も宇野氏が推さなけば聴いていなかったかもしれないので、宇野氏には大いに感謝しているのは確かです。
そんな流れからアーベントロートを知ったのも宇野氏の著書などからだと思います。
かと言って、アーベントロートの録音は、同時代のワルター、シューリヒト、クレンペラー、フルトヴェングラー、クナッパーツブッシュに比べて日本の市場には少ないようで、あまり聴いてこなかったのは確かです。
アーベントロートは昨年生誕140年でした。そんなこともありこのブログでもどんどん取り上げて行きたいと思います。
アーベントロートのシューベルト交響曲
アーベントロートの録音には、ライプツィヒ放送交響楽団を指揮したシューベルトの未完成とザ・グレートがあり、今回未完成を聴きました。
宇野氏は、往年の指揮者でもっとも表現力のある指揮者の一人としてアーベントロートを挙げています。
この未完成も特に極端な表現をしているわけではありませんが、一音一音に魂が籠っているようん表現で、ああ、聴いたなぁという充実感を与えれくれる録音です。
当然録音はモノラルですが、当時の東ドイツは、逆に商業主義でなかったためか録音にも人も資金も充実させていたという話しも聞くので、同時代のフルトヴェングラーの録音に比べてもその内容は非常に良いと感じます。
ぜひ聴いてほしい録音であり演奏です。
アーベントロートのシューベルト未完成
フランツ・シューベルト – Franz Schubert (1797-1828)
交響曲第8番 ロ短調「未完成」 D. 759
Symphony No. 8 in B Minor, D. 759, “Unfinished”
1.(11:13) I. Allegro moderato
2.(11:56) II. Andante con moto
total(23:09)
ライプツィヒ放送交響楽団 – Leipzig Radio Symphony Orchestra
ヘルマン・アーベントロート – Hermann Abendroth (指揮)
録音:1949年9月18日,ライプツィヒ
ヘルマン・アーベントロートのプロフィール
1883年1月19日、フランクフルト生まれの指揮者。
1956年5月29日ドイツのイエーナで没。
ミュンヘンで、フェリックス・モットルに師事し、1922年、ベルリン国立歌劇場管の指揮者に就任。
1934年からはブルーノ・ワルターの後任としてライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の常任指揮者となる。
第ニ次大戦後はライプツィヒ放送響、ベルリン放送響(東ベルリン)の常任指揮者を務め、旧東ドイツ音楽界の重鎮として君臨した。
1970年代初めに眠っていた大量の放送録音が陽の目を見ることになり、一躍世界に名が知られた。
タワーレコード・オンラインショップより
アーベントロートのおすすめ盤の紹介
アーベントロートは、個性的な演奏する指揮者としても有名でした。いや19世紀生まれの指揮者は、個性のかたまりのような指揮者が普通で、現代は洗練され過ぎているのでしょうか。
そんなアーベントロートの個性を堪能できるCDを紹介いたいます。
アーベントロート集成・絶倒編
ALTUSのアーベントロート指揮タイトルから
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アーベントロート集成・驚倒編
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ALTUSのアーベントロート指揮タイトルから
驚倒まちがいなしのブラ1や第九をつめこんだ
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