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グリュミオー ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲集「四季」他

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こんにちは、
ともやんです。

2021年は、ベルギーの名ヴァイオリニスト、アルテュール・グリュミオー(1921-1986)の生誕100年です。

グリュミオーが活躍していた後半期にはすでに古楽器によるピリオド奏法が台頭していました。しかし、グリュミオーは、一貫してモダン楽器によるモダン奏法で美しい演奏で通しました。

さて、そんなグリュミオーのヴィヴァルディの四季が、SACDハイブリッド盤で復刻しました。

改めて聴いて、なんて美しい曲なんだろう、なんて美しい音色なんだろうと深い感銘を受けました。

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ヴィヴァルディの四季 多様化した演奏スタイル

ヴィヴァルディの四季の演奏スタイルは、イ・ムジチのLPが大ヒットしてから、半世紀以上経ちますが、古楽器演奏の台頭から、変貌を遂げ多様化しています。

それは同曲異演を楽しみとしているクラシック愛好家にとっては、喜ばしいことです。
でも、あまりにもいろんな刺激的な演奏を聴いていると知らない間に原点を見失ってしまがちです。

その原点とは、自分の故郷みたいなものです。
伝書鳩や渡り鳥のような帰巣本能とでもいうものでしょうか?
自分の生まれ育った場所に戻るとなにかホッとして落着くような気持ちになります。

そうグリュミオーの四季はそんな演奏なのです。

僕が、クラシック音楽に親しみだした1970年には、古楽器演奏の胎動はありましたが、僕自身は聴くことはありませんでした。

当時のアイドルは、カラヤン&ベルリンフィル、ベーム&ウィーンフィル、バーンスタイン&ニューヨークフィルなどモダン楽器によるモダン演奏のフルオーケストラでした。

その後、80年代から古楽器のピリオド奏法で小編成の演奏が出てきて、その新鮮で刺激的な音楽に感嘆したものです。

その内、指揮者なの中にはモダン楽器のオケにもピリオド奏法を取り入れたり人まで出てきました。

演奏スタイルは、時代と共に、川の流れのようにどんどん変化していくものだと思います。つまり正解はないのだと思います。

でも人を感動させる音楽は、時代を超えて存在するというのも確かだと思います。

グリュミオーのヴィヴァルディの四季を聴きながらそんなことに思いを馳せていました。

ぜひ、聴いて欲しい名演の名録音です。

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グリュミオー ヴィヴァルディ 四季

アントニオ・ヴィヴァルディ – Antonio Vivaldi (1678-1741)
四季 – ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 「春」 Op. 8, No. 1, RV 269
The Four Seasons: Violin Concerto in E Major, Op. 8, No. 1, RV 269, “La primavera” (Spring)

1.(03:28) I. Allegro
2.(02:15) II. Largo e pianissimo sempre
3.(03:57) III. Danza pastorale: Allegro
total(09:40)

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四季 – ヴァイオリン協奏曲 ト短調 「夏」 Op. 8, No. 2, RV 315
The Four Seasons: Violin Concerto in G Minor, Op. 8, No. 2, RV 315, “L’estate” (Summer)

4.(05:01) I. Allegro non moto
5.(01:53) II. Adagio – Presto
6.(02:58) III. Presto
total(09:52)

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四季 – ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 「秋」 Op. 8, No. 3, RV 293
The Four Seasons: Violin Concerto in F Major, Op. 8, No. 3, RV 293, “L’autunno” (Autumn)

7.(05:04) I. Allegro
8.(02:22) II. Adagio molto
9.(03:21) III. Allegro
total(10:47)

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四季 – ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調 「冬」 Op. 8, No. 4, RV 297
The Four Seasons: Violin Concerto in F Minor, Op. 8, No. 4, RV 297, “L’inverno” (Winter)

10.(03:30) I. Allegro non molto
11.(02:04) II. Largo
12.(02:50) III. Allegro
total(08:24)

アルテュール・グリュミオー – Arthur Grumiaux (ヴァイオリン)
ソリスト・ロマンド – Solistes Romands, Les
アルパド・ゲレッツ – Arpad Gerecz (指揮)

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ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op. 3, No. 6, RV 356
L’ estro armonico: Violin Concerto in A Minor, Op. 3, No. 6, RV 356

13.(03:15) I. Allegro
14.(02:31) II. Largo e pianissimo sempre
15.(02:35) III. Presto
total(08:21)

ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 – New Philharmonia Orchestra
アルテュール・グリュミオー – Arthur Grumiaux (ヴァイオリン)
エド・デ・ワールト – Edo de Waart (指揮)

ヴィヴァルディ: 協奏曲集「四季」、協奏曲集「調和の霊感」より協奏曲 第6番 アルテュール・グリュミオー

今年(2021年)生誕100年を迎えたベルギーの名手、アルテュール・グリュミオー(1921~1986)は多彩な音色と洗練されたテクニックを駆使して、天衣無縫の演奏を示し、楽曲の姿を美しく描き出す奏者でしたが、こうした特徴はここでのヴィヴァルディ演奏にも見事に示されています。

《調和の霊感》Op.3の中の1曲、学生協奏曲としても名高いイ短調協奏曲では、グリュミオーは端然とした造形の中で、音色の絶妙な変化により作品の移り変わる情景を絶妙に描き出しています。

グリュミオーのこうした姿勢は、《四季》においても全く変わりません。彼が《四季》のLPを発表した1980年は、マリナーの1969年録音や、アーノンクールの1977年録音といった個性的演奏が発表され、それぞれ大きな評判を呼んでいた頃にあたります。

《四季》が様々に解釈され始めた時代に、グリュミオーが出した結論は、モダン楽器、モダン奏法による楽譜通りの演奏でした。録音後、40年を経過した今日、《四季》演奏は更に多様化していますが、モダン楽器による原点的演奏としてグリュミオー盤の価値はますます高まっているといっても過言ではないでしょう。

加えてこの《四季》はLP初出時に、オーディオ評論家の長岡鉄男氏が「おそらく四季のレコードの中でも録音ではベスト3に入る優秀録音盤」(「外盤A級セレクション」より)と評したアナログ末期の優秀録音であることも存在価値を高めています。「音像定位がリアルで音場もナチュラルに広い。マトリックス・スピーカーで再生してもほかの四季より音場が広いので本物だということがわかる」(同上)という名録音を、じっくりとご堪能ください。by タワーレコード



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