こんにちは、
ともやんです。
今日は、イ・ムジチのヴィヴァルディの「四季」をご案内します。
イ・ムジチは、1952年結成以来、コンサートマスターが変わるごとに「四季」を7回録音しています。
イ・ムジチ合奏団の四季
1)フェリックス・アーヨ(1955年7月/モノラル録音)
2)フェリックス・アーヨ(1959年4~5月録音)
3)ロベルト・ミケルッチ(1969年9月録音)
4)ピーナ・カルミレッリ(1982年7月録音)
5)フェデリーコ・アゴスティーニ(1988年7月録音)
6)マリアーナ・シルブ(1995年8月録音)
7)アントニオ・アンセルミ(2012年1月録音)
ただ初代のコンマス、フェリックス・アーヨのみ2回録音しています。
というのも最初の’55年録音がモノラルだったためで、4年後の’59年にステレオで再録音したのです。
イ・ムジチ ヴィヴァルディ「四季」世界的大ヒットした’59年盤
これが世界的な大ヒットとなりました。
イ・ムジチと言えばヴィヴァルディの「四季」代名詞になるほどで、’95までに世界中で280万枚販売されたそうで、クラシック音楽部門では異例の大ヒットです。
【CD】 ヴィヴァルディ: 協奏曲集「四季」<タワーレコード限定> イ・ムジチ合奏団 、 フェリックス・アーヨ
しかし、このヒットの陰に隠れて忘れられた存在が、1回目のモノラル盤です。
ところがこのモノラル盤が凄い!
イ・ムジチ ヴィヴァルディ「四季」大ヒット前の凄い録音
大ヒットした’59年録音のステレオ盤の4年前にイ・ムジチはモノラルで「四季」を録音していました。
これが凄い!
4年後のステレオ盤と聴き比べるとはっきりわかります。
モノラル盤は、まだデビューしたての20代の若者たちの志の高さに心が打たれます。
切れ味鋭いとんがった演奏で、聴いていて涙が出そうになります。
一方、4年後のステレオ録音では、テンポはやや遅くなりレガート奏法を取り入れ
非常にマイルドで聴きやすくなっています。
あまりにも市場を意識しすぎたか?
だから、’55年のモノラル盤を聴いてほしいのです。
そこで僕は、各ネットショップを探しましたが、残念ながら見つかりません。
唯一取り扱っているのが、僕がもっとも敬愛している松本大輔氏が運営するアリアCDだけです。
しかも自社レーベルでの良心的価格による提供で頭が下がります。
以下、紹介文の引用とURLをご案内します。
アリア・レーベル 第95弾
音楽史を塗り替えた大きな偉業
1955年、イ・ムジチ1回目の「四季」
ARD 0095 \1800
http://www.aria-cd.com/arianew/shopping.php?pg=label/aria95
1952年にローマの聖チェチーリア音楽院の卒業生12名が集まって結成したイ・ムジチ合奏団。
ヴァイオリン6挺、ヴィオラ2挺、チェロ2挺、コントラバス1挺、チェンバロ1台の室内アンサンブル。トスカニーニは、イ・ムジチ合奏団デビュー直後のラジオ・リハーサルに遭遇、「素晴らしい!音楽はまだ死んでいなかった!」と絶賛。その言葉により、彼らの名は瞬く間に世界中に知られることになった。
しかし彼らを本当に世界的メジャー・アーティストにしたのは1959年に録音された「四季」のアルバム。
そのアルバムはステレオ・ブームとあいまって全世界で爆発的大ベストセラーとなり、日本ではステレオの置いてある家庭には必ず常備されているとまで言われた。後略
最後に
ぜひ、記念すべき’55年の第1回録音とそれ以降のステレオ盤と聴き比べてください。
トスカニーニの言ったとされる「素晴らしい!音楽はまだ死んでいなかった!」の意味がが分かるはずです。
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