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ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集 名盤 ケンプ&ライトナー

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こんにちは、
ともやんです。

今年2021年は、名ピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプ(1895-1991)、名指揮者フェルディナント・ライトナー(1912-1996)の節目の年です。
ケンプが没後30年、ライトナーが没後25年。

お二人とも名前の知れた有名な音楽家ですが、その演奏は奇を衒わない堅実にして格調高いもので、安心して聴くことが出来ます。

その2人が共演して録音したステレオ初期の名盤をご案内します。

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ケンプ&ライトナー ベートーヴェンピアノ協奏曲全集

ピリオド奏法が台頭してから、そんな堅実な演奏が面白くないという風潮になって来たと思います。
評論家の中でも当たり前の演奏はつまらないという人もいます。

一理はありますが、僕の持論で言えば、堅実で当たり前の演奏で人を感動させることが一番難しいと思っています。

そこには、その音楽家だけも持つ人間性や品格などが色濃く出るからだと思います。
そして、そういう音楽家は、概してスター性やカリスマ性には乏しい場合があります。

今日はその2人が共演したベートーヴェンのピアノ協奏曲から第1番と第2番を聴きました。
実は、このピアノ協奏曲第1番は、現在僕が一番好きなベートーヴェンのピアノ協奏曲です。

長いこと、第3番以降を中心に聴いていました。第1番と2番は、初期の作品ということで見向きもしませんでした。

しかし、アルゲリッチと小澤征爾の共演で聴いて、いっぺんに好きになってしまいました。なんて瑞々しく煌めく素晴らしい曲なんだろうって。

ピアノ名手ベートーヴェンが、20代中頃に書いた曲で、初演が1795年、自身のピアノとサリエリの指揮で行われています。その後改訂が加えられ、出版されたのが1801年のことです。

アルゲリッチが、この曲を好んで演奏し録音が多いのも頷けます。もちろん第3番以降の作品も素晴らしいですが、この第1番は、格別な魅力があります。

そして、そんなベートーヴェンの若き日の傑作をケンプとライトナーは、慎み深く堅実に演奏しています。

序奏からライトナー指揮のベルリンフィルの響きに魅せられます。当時カラヤンが主席になってから5~6年目の頃ですが、後年の華麗なるサウンドではなく、素朴な響きが素敵です。またライトナーの指揮が一音一音丁寧に積み重ねていくもので、素晴らしいです。

そんな強力なバックに支えられ、ケンプは伸び伸びと節度を持った自由さで演奏しています。

だから聴き終わった後には、ああ、いい曲を聴いたなという清々しい気持ちだけが残ります。

第2番も同様なことが言えます。

第3番以降は、改めてレビューしたいと思います。

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ケンプ&ライトナー ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番&第2番

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op. 15
Piano Concerto No. 1 in C Major, Op. 15

1.(14:31) I. Allegro con brio (cadenza by W. Kempff)
2.(12:24) II. Largo
3.(09:25) III. Rondo: Allegro (cadenza by W. Kempff)
total(36:20)

====================

ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op. 19
Piano Concerto No. 2 in B-Flat Major, Op. 19

4.(13:11) I. Allegro con brio (cadenza by W. Kempff)
5.(08:59) II. Adagio
6.(06:18) III. Rondo: Allegro molto
total(28:28)

ヴィルヘルム・ケンプ – Wilhelm Kempff (ピアノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
フェルディナント・ライトナー – Ferdinand Leitner (指揮)

DISC1
1. ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 作品15、 2. ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品19
DISC2
3. ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37、 4. ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58
DISC3
5. ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73《皇帝》、
6. ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47《クロイツェル》 <特別収録><モノラル録音>

ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
ゲオルク・クーレンカンプ(ヴァイオリン) (6)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1-5)
フェルディナント・ライトナー(指揮) (1-5)

1935年5月 (6)(モノラル録音)
1961年6月 (1,2)、7月 (3-5) ベルリン、UFA=トーンスタジオ

ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集 ヴィルヘルム・ケンプ 、 フェルディナント・ライトナー

ベートーヴェン弾きとしての名声を質実ともに勝ち得た、ケンペン&BPOとの旧盤から8年を経て録音された、ステレオ録音時代を代表する録音のひとつ。

同じくDeccaレーベルのバックハウス盤と並んで、ステレオ初期の不滅の名盤です。

ベートーヴェンの精神性を体現化した重要な録音のひとつとしても、発売時より世界中で評価されてきた演奏。バックのライトナー&BPOによる重厚な伴奏も重要で、ベートーヴェンのロマン性と古典との絶妙なバランスの上で成り立つ、永遠のスタンダードとも評されます。

生誕120年を記念しての今回の復刻では、特別収録曲として、既にドイツを代表するソリストとなっていた37歳のクーレンカンプと39歳のケンプによる1935年の録音の共演盤を併録しました。

情熱的でいて深く内面的で、抒情的な味わいをもったこの録音は、戦前日本でも発売され多くの聴き手に愛されました。さらに、1972年のLPBOXでの発売時に封入されていました、ケンプ自らが解説した「ベートーヴェンのピアノ協奏曲について」と、「各曲の解説(第3-5番)」という貴重な日本語訳も今回特別に収められています。タワーレコード



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