シューベルトの名盤 ティントナーが時代を超えて心の交信

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今日は、ティントナーが、シューベルトの交響曲を振ったライブのご紹介です。

 

ティントナーはオーストリアのウィーンに生まれました。
そして音楽生活の原点は、ウィーン少年合唱団員でした。

 

しかし、ユダヤ系だたっために憎きナチスの迫害を受け、
故郷ウィーンを追われるように出て、数奇な運命を辿った指揮者です。

言語に絶する辛い体験もしたことと思います。

 

そんなティントナーが同郷の作曲家シューベルトの交響曲の演奏録音を残しています。

 

心して聴きたいシューベルトです。

 

ティントナーに関する記事は、こちらもぜひお読みください。

モーツァルトの名盤 ティントナー カリスマ前のライブ名演




ティントナーの名盤 シューベルト交響曲第8番と9番

 

フランツ・シューベルト(1797-1828)
交響曲第8番ロ短調D.759“未完成”
Ⅰ(15:10)Allegro moderato
Ⅱ(11:35)Andante con moto
録音:1990年12月12日ライブ

 

交響曲第9番ハ長調D.944“ザ・グレート”
Ⅰ(12:59)Andante-Andante ma non troppo
Ⅱ(13:56)Andante con moto
Ⅲ(09:30)Scherzo:Allegro vivace
Ⅳ(11:49)Finale:Allegro vivace
録音:1988年2月10日ライブ

 

ゲオルグ・ティントナー指揮
シンフォニー・ノヴァ・スコシア

CBCカナダ放送の放送用のライブ録音。

 

 

素朴で味わい深い演奏です。
曲への共感とシューベルトへの尊敬と愛情の念が溢れた演奏で、
聴いていてきゅっとするような感銘を受けます。

 

シンフォニー・ノヴァ・スコシアは、小編成なのでしょうか?

 

弦に厚みはないけど、かえって管楽器の旋律が浮き出て、多彩は音色が楽しめます。

 

ちょうど初夏の高原に咲く乱れる様々な草花に心が奪われる様な気持ちになります。

 

僕は、特に第9番“ザ・グレート”の演奏に心を奪われました。

 

ティントナーの“ザ・グレート”の表現は、“未完成”よりも素朴で慎ましやかで、

初夏の高原の心地よい風が頬を撫でるような感じなのです。

 

この“ザ・グレート”は、50分近い大曲だからか、

壮麗に華やかに演奏されることが多いように感じますが、

 

ティントナーは、逆に質素で飾り気がなく、どこまで真摯に演奏していて

まるでシューベルトと時空を超えて交信しているかのような素直な演奏なのです。

 

僕は“ザ・グレート”は大好きな曲のひとつですが、

ここまで慎ましい演奏を初めて聴きました。

 

そしてこれこそ、シューベルトが描いた表現ではないかとも感じました。

 

シューベルトは、この曲を一度も耳にすることなく他界したのですが、
シューベルトの頭の中にでは、ティントナーのような表現が響いていたのかもしれません。



シューベルトとティントナーの心の交流が生んだ名演

 

コスモポリタン的な音楽活動を展開していたティントナーですが、
音楽活動の原点は、ウィーン少年合唱痰団員でした。

 

シューベルトもティントナーも共にウィーン出身。

 

当然、ティントナーに取っては、シューベルトへの想いは特別なものがあったことでしょう。

 

そんなティントナーが、時代を超えてシューベルトと心の交流をして生まれた名演です。

 

ティントナーは、シューベルトの2大交響曲を作品そのものに語らせる演奏スタイルで、
作為のない、素朴な味わいに満ちた演奏を展開しました。

ティントナー・メモリアル・エディション

 

ナクソスの社運を掛けるかのようなブルックナーの交響曲全集の企画を託したのが、
当時ほとんど無名の老指揮者ゲオルグ・ティントナーでした。

 

しかし、その録音が発表されるいなや、世界の音楽愛好家を驚愕させました。

 

まず、その演奏の素晴らしさ。
それが、全く無名の老指揮者が演奏している。

 

そしてそんな指揮者を発掘して一大企画を成し遂げたナクソスの評価もぐっと上げました。

 

僕もそうですが、ナクソスと言えば、廉価版レーベルというイメージでした。

ナクソスレーベルの名をグッと押し上げたティントナーに対して、

ナクソスはティントナーがカナダCBCレコードに残した名演を

埋もれさせないことを使命として世に出しました。

 

そのCDは、第2集です。

 

遅れてきた巨匠、そして悲劇的最期だったティントナーの偉大な芸術の全容を知るための貴重なシリーズです。

このブログでは、継続的にティントナーの録音をご紹介して行きます。

まとめ

 

ティントナーの生涯の幕の閉じ方は衝撃的でしたが、

自分の好きなこと信じることは続けることが大切、

ということ教えてくれます。

 

たかが人生、されど人生。

自分が選んだ道を行くだけですね。



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