こんにちは、
ともやんです。
今度合唱団の公演で歌う曲に、モーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプス(Ave verum corpus) K. 618という作品があります。
僅か45小節から成る小曲。混声四部合唱に弦とオルガンという最小限の編成による簡潔な曲(公演ではピアノ伴奏のみ)。
この作品は、1791年6月にバーデンで作られたもので、当地に保養中の妻コンスタンツェを何くれとなく世話をしてくれた友人に送ったもので、モーツァルトが35歳で亡くなる半年前の作品。
ある程度の技量があれば初見でも演奏できるお手軽な作品とも思えるが、これが歌えば歌うほどその深さとモーツァルトの天才ぶりを知る作品と感じます。
以前、ヴァイオリン教室の合奏会でモーツァルトのディヴェルティメントをやることになりました。初心者の僕でも弾けそうだったけど、凡庸な僕にもなんでここでこの音符が来る?この転調のセンスはなんだ!と驚きの連続でした。
※モーツァルトの生地ザルツブルク
だからモーツァルトの魅力は知れば知るほど尽きることのがないのだと思います。モーツァルトを知ったことで人生が数倍豊かになったと思うし、モーツァルトがこの世に生まれたこと自体奇蹟とも感じることがあります。
モーツァルト アヴェ・ヴェルム・コルプス 名盤選集
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
アヴェ・ヴェルム・コルプス K. 618
Ave verum corpus, K. 618
ローザンヌ声楽アンサンブル – Lausanne Vocal Ensemble
ローザンヌ室内管弦楽団 – Lausanne Chamber Orchestra
ジョン・ネルソン – John Nelson (指揮)
録音: 9 February 2023, Live recording, Theatre de Beaulieu, Lausanne, Switzerland
ジョン・ネルソン 、 ローザンヌ室内管弦楽団 、 ローザンヌ声楽アンサンブル
バロックからロマン派まで幅広いレパートリーを持ち、ベルリオーズの大作で高い評価を得ているジョン・ネルソンと、コルボとの数々の名演で知られるローザンヌ声楽アンサンブルとのモーツァルト・ライヴ。レクイエムはドイツの作曲家ミヒャエル・オストシガによる補筆完成版を使用しています。
オストシガ版は2019年に一旦完成しラインガウ音楽祭で試演され、その後フローリアン・ヘルガートの指揮で録音もされておりますが(COVIELLO CLASSICS)、今回の録音には2022年にベーレンライターから出版された楽譜が初めて用いられました。オストシガ版はジュスマイヤー版を底本としながら、バイヤー版などと同様ジュスマイヤーによる甘美な音の上塗りや過度に劇的な表現を排除し、モーツァルトが残したほかの宗教作品を参考にしながら、その晩年に於いて顕著となったヘンデルとバッハの影響も考慮してオーケストレーションにも多くの修正を加えています。
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スウェーデン放送合唱団 – Swedish Radio Chorus
ストックホルム室内合唱団 – Stockholm Chamber Choir
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
リッカルド・ムーティ – Riccardo Muti (指揮)
録音:1987年2月14,15日 フィルハーモニー,ベルリン
リッカルド・ムーティ 、 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
著名な合唱団と名門オーケストラ、そしてムーティの指揮という豪華な組み合わせ。オーソドックスな演奏で、古楽器スタイルが主流になった現代では、重厚というイメージもありますが、これはこれでいいです。
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アルノルト・シェーンベルク合唱団 – Arnold Schoenberg Choir
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス – Concentus Musicus Wien
ニコラウス・アーノンクール – Nikolaus Harnoncourt (指揮)
演奏時間(03:17)
モーツァルト: 宗教曲音楽全集 ニコラウス・アーノンクール 、 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
アーノンクールのライフワーク的な録音。ミサ曲以外の宗教的な小品も含めてCD13枚に収録されています。優秀なコーラスとともに、すべての作品が、統一された演奏様式で聴くことができるのは貴重です。
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シュナイト・バッハ合唱団 – Schneidt Bach Choir
シュナイト・バッハ管弦楽団 – Schneidt Bach Orchestra
ハンス=マルティン・シュナイト – Hanns-Martin Schneidt (指揮)
録音: 5 June 2004, Live recording, Tokyo Opera City Concert Hall, Japan
ハンス=マルティン・シュナイト(指揮)、シュナイト・バッハO
ハンス=マルティン・シュナイトのプロフィール
1930年12月6日生まれ、独・バイエルン州キッツィンゲン出身の指揮者/鍵盤奏者。ライプツィヒ・聖トーマス教会合唱団に入団し、ミュンヘン音楽大学で学ぶ。55年にベルリン教会音楽学校長に就任。以降、ヴッパータール市立劇場、ミュンヘン・バッハ管、同合唱団などの要職や名誉指揮者に就任。ベルリン国立歌劇場でも活躍。90年に初来日。シュナイト・バッハ合唱団の芸術監督や東京芸術大学客員教授も務める。2002年より神奈川フィル首席客演指揮者、2007~2009年には同団音楽監督となり、2005年に設立したアカデミーフィルの名誉指揮者に就く。宗教音楽に造詣が深く、現代ドイツ巨匠の一人として活躍。2018年5月28日に死去。87歳没。
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アンサンブル・アートコラール – Ensemble Artchoral
イリヤ・ポレターエフ – Ilya Poletaev (フォルテピアノ)
マティアス・マウテ – Matthias Maute (指揮)
録音: 12-13 April 2021, Eglise Saint-Benoit, Mirabel, Quebec, Canada
マティアス・マウテ 、 アンサンブル・ヴォーカル・アーツ・ケベック 、 イリヤ・ポルターエフ
素朴な響きのフォルテピアノ伴奏で聴くとより作品の素晴らしさが分かるような気がします。
モーツァルト、ハイドンら古典派の作曲家の合唱曲を取り上げたアルバム。伴奏には1826年ブロードウッド製のフォルテピアノが使われています。ビーレイの「キリエ」はベートーヴェンの月光ソナタを伴奏にした合唱作品で、声を乗せただけなのに曲の暗さがぐっと強調され、さながらレクイエムのいでたち。
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オランダ・バッハ協会合唱団 – Koor Neerlandse Bachvereniging
アムステルダム・バロック管弦楽団 – Amsterdam Baroque Orchestra
トン・コープマン – Ton Koopman (指揮)
録音:1994年12月 ウードカルスペル オランダ
僕の愛聴盤です。
《戴冠ミサ》は、モーツァルトの数多いミサ曲の中でも特に親しまれている名作です。表題は壮麗な響きからイメージされ後世に付けられました。「癒し」に満ちた《アヴェ・ヴェルム・コルプス》、晴れやかな《エクスルターテ・ユビラーテ》というふたつの珠玉の小品がカップリングされているのも大きな魅力です。コープマンによる繊細かつ生気に満ちた極上の名演。
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