こんにちは、
ともやんです。
山田和樹は、1979年(昭和54年)1月、神奈川県秦野市出身の指揮者です。
今年40歳ですから、僕の子供世代の指揮者として、これからの名匠、巨匠を歩むと思いますので楽しみです。
今日は、ブザンゾン国際指揮者コンクールに優勝した翌年2010年に横浜の青葉台にあるフィリアホールでのライブ演奏をご案内します。
曲目は、大曲シューベルトの交響曲第9番「ザ・グレート」。
当時まだ31歳の山田和樹のフレッシュにして自己主張のある演奏が素晴らしいです。
山田和樹 注目と期待を寄せる将来との巨匠
横浜市青葉区の東急田園都市線の青葉台駅近くにあるフィリアホールは、そんなに大きくないホールですが、僕は、好きなホールで、以前アマチュアオーケストラの演奏会などで訪れたことがある身近なホールです。
山田和樹が、自分が中心となって結成した横浜シンフォニエッタを指揮したライブを録音を聴きました。
彼の演奏は、以前モーツァルトの”ジュピター”などこのブログでも取り上げました。
僕自身は、息子世代の指揮者として注目と期待を寄せています。
東京藝大では、小林研一郎に師事したということで、この演奏にも奇をてらわない正攻法な演奏の中に、豊かな感情移入があり、僕は、素晴らしい名演だと思います。
多分、実際のコンサートに居れば、かなり興奮したと思います。
第一楽章のコーダでは、テンポを速め畳みかける表現など、盛り上げてくれます。
横浜シンフォニエッタは、1998年に藝大のメンバー中心に創立され、横浜中心に活動をしているオーケストラで、同じ横浜市民として応援して行きたいオーケストラです。
この演奏でも、確かな技術と真剣な演奏には心を打たれます。
終楽章では、綺麗ごとではなく演奏を展開し、ふと、師匠コバケン並みの唸り声が聴こえたように感じました。
山田和樹 シューベルト交響曲第9番「ザ・グレート」
フランツ・シューベルト – Franz Schubert (1797-1828)
交響曲第9番 ハ長調 「ザ・グレート」 D. 944
Symphony No. 9 in C Major, D. 944, “Great”
1.(13:41) I. Andante – Allegro ma non troppo
2.(16:16) II. Andante con moto
3.(10:35) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(12:07) IV. Finale: Allegro vivace
total(52:39)
横浜シンフォニエッタ – Yokohama Sinfonietta
山田和樹 – Kazuki Yamada (指揮)
録音: 5 November 2010, Live recording, Philia Hall, Yokohama, Japan
シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレート」(横浜シンフォニエッタ/山田和樹)
ヤマカズ!グレート
2010年11月に行われた横浜シンフォニエッタ第3回定期公演におけるメイン曲シューベルトの大ハ長調交響曲のライブをCD化。山田のロマンティシズム満載のシューベルトを気心が知れたオーケストラのメンバーがそれに答え、若々しくも、壮大なシューベルトの宇宙を描き、ライブともいうべき精神の燃焼を演奏に感じさせます。
提示部の繰り返しなしで演奏時間50分をこえる演奏ですが、最後まで緊張の糸は切れず天国的な長さというこの交響曲の醍醐味を味合わせさせます。
オクタヴィア・レコード 発売・販売元 提供資料 (2011/11/10)
ロマンティックなシューベルト。テンポよく進行しながらしっかり歌っているのが特徴。
特に第2楽章での光がさしてくるようなヴァイオリンの旋律や、第4楽章での音色が汚くなろうとも躁と鬱の表現を優先した音楽が心をうつ。
全曲を締めくくる最後の音をクレッシェンドで終わらせたことも賛否あろうが、学問的に間違いだとしても、私はこの方が好ましく思っている。
山田にはこの成果を踏まえ、次は佳曲の第2交響曲を演奏して欲しい。
intoxicate (C)雨海秀和 タワーレコード (vol.96(2012年02月20日発行号)掲載)
山田和樹 ベートーヴェン全交響曲連続演奏会を指揮する夢
僕は、2015年から4年連続、大みそかに東京文化会館に「ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会」を聴きに行っています。
昨年の大みそかで16回目を数え、その内コバケンこと小林研一郎氏が11回振っています。
でもコバケンさんも今年で79歳。
本人はやる気十分のようですが、いつかはバトンを渡す日が来るでしょう。
その時は、藝大での弟子の山田和樹にぜひ繋げてほしいと思います。
コバケンさんの魂の演奏に対して山田和樹は、どんな演奏をするんだろうか。
想像しただけで楽しくなります。
最後に
山田和樹のような、まだ40歳そこそこの指揮者が、世界的に活躍しているのは、とても嬉しいことです。
今度、ぜひ実演も聴きたいと思っています。
これは、僕のあくまで印象ですが、最近の指揮者はまた個性的で自己主張のある人が出てきたように思います。
ユロフスキ、ネルソンスなどもそういう感じです。
山田和樹にもそんな印象を持ちます。
つまり音楽で勝負している感じが凄くあるのです。
まずは実演を聴いて確かめたいと思います。
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