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カール・ベーム モーツァルト後期交響曲集を聴け!不変の感動がある

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僕がクラシック音楽を聴き始めた

1970年代の指揮者のアイドルは、カラヤンとベームでした。

 

そして誰が言い出したのか、カラヤンが外面的で、

ベームが内面的と言われていました。

 

まあ、今から考えると、

共にグラモフォンの看板指揮者ですから、

 

レコード会社の売上を伸ばすため、

二人の指揮者を対立させるという先日だったのかもしれません。

 

また、ある音楽雑誌に、女性の読者が、宇野功芳氏に

「ベームを誉めるのはいいけど、カラヤンをけなし過ぎる!」

 

と宇野氏を批判する文章の載せられていて、

この二人をライバル扱いしていました。




カール・ベーム 70年代のモーツァルト指揮者

70年代、モーツァルトの交響曲を買おうと思えば、
そんなに難しくありませんでした。

 

ブルーノ・ワルターかカール・ベームの

どちらかのLPを選べばよかったからです。

 

暖かく、メロディラインの美しいく明るいワルターに較べ、
ベームは、ベルリンフィルというドイツのオーケストラということもあり、

もっと堅固で重厚なイメージでした。

 

そこで、僕は限られた小遣いの中で、
モーツァルトの後期三大交響曲(39番、40番、41番)を

どう買おうかと迷いました。

 

そして僕の結論は、2枚のLPを買うというものでした。

 

一枚は、ワルター指揮コロンビア交響楽団の第39番と第40番
もう一枚は、ベーム指揮ベルリンフィルで、第40番と第41番

 

この組み合わせだと、

大好きな40番はワルターとベームで聴き比べできるのです。

 

これは大正解でした。

ワルターの39番は、明るく華やかな名演でしたし、
ベームの41番”ジュピター”は、堅固な造型の力強い演奏だったからです。

 



カール・ベームの名盤 モーツァルト後期交響曲集

 

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第35番 ニ長調 「ハフナー」 K. 385
Symphony No. 35 in D Major, K. 385, “Haffner”

 

1.(05:32) I. Allegro con spirito
2.(04:50) II. Andante
3.(03:32) III. Menuetto
4.(04:02) IV. Finale: Presto
total(17:56)

 

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
カール・ベーム – Karl Bohm (指揮)

 

* * * * * * * * * *

 

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第36番 ハ長調 「リンツ」 K. 425
Symphony No. 36 in C Major, K. 425, “Linz”

 

5.(07:58) I. Adagio – Allegro spiritoso
6.(07:16) II. Poco adagio
7.(03:32) III. Menuetto
8.(06:02) IV. Presto
total(24:48)

 

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
カール・ベーム – Karl Bohm (指揮)

 

* * * * * * * * * *

 

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第38番 ニ長調 「プラハ」 K. 504
Symphony No. 38 in D Major, K. 504, “Prague”

 

9.(10:22) I. Adagio – Allegro
10.(08:34) II. Andante
11.(06:17) III. Presto
total(25:13)

 

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
カール・ベーム – Karl Bohm (指揮)

 

* * * * * * * * * *

 

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第39番 変ホ長調 K. 543
Symphony No. 39 in E-Flat Major, K. 543

 

12.(09:06) I. Adagio – Allegro
13.(07:39) II. Andante con moto
14.(04:15) III. Menuetto: Allegretto
15.(04:09) IV. Finale: Allegro
total(25:09)

 

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
カール・ベーム – Karl Bohm (指揮)
録音: February 1966, Berlin, Jesus-Christus-Kirche, Germany

 

* * * * * * * * * *

 

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第40番 ト短調 K. 550
Symphony No. 40 in G Minor, K. 550

 

16.(07:31) I. Molto allegro
17.(07:45) II. Andante
18.(04:38) III. Menuetto: Allegretto
19.(05:10) IV. Finale: Allegro assai
total(25;04)

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ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
カール・ベーム – Karl Bohm (指揮)

 

* * * * * * * * * *

 

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第41番 ハ長調 「ジュピター」 K. 551
Symphony No. 41 in C Major, K. 551, “Jupiter”

 

20.(07:38) I. Allegro vivace
21.(07:40) II. Andante cantabile
22.(05:24) III. Menuetto: Allegretto
23.(06:25) IV. Molto Allegro
total(27:07)

 

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
カール・ベーム – Karl Bohm (指揮)
録音: December 1961 / March 1962, Berlin, Jesus-Christus-Kirche, Germany

 

 

モーツァルト: 後期交響曲集 / カール・ベーム, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 

終生モーツァルトを愛した巨匠カール・ベームとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による、モーツァルトの定番録音盤。 タワーレコードより

 



カール・ベームの名盤 モーツァルト後期交響曲集は最高!

 

モーツァルトの交響曲は古楽器演奏が、

主流になってから久しいです。

 

だから、ベームの60年代の演奏を聴くと、

その重厚で中庸なテンポ感が、
やや野暮ったく感じたりします。

 

でも、35番“ハフナー”、36番”リンツ”にみる緻密な曲の組みたては、
石造りの建築物を思わせ、がっちりと厳しい印象を与えます。

 

また、内声部のしっかり響かせているので、
厚く深い響きは、古楽器にないものです。

 

演奏スタイルは、時代と共に変わりますが、
感銘を受ける演奏は不変ですね。

 



最後に

70年代以降、日本でもあれだけの人気のあったカール・ベームも
亡くなってからは、往年の指揮者の中にあっては、

当時の人気ぶりに比べて、扱いが小さくなっているように感じます。

 

でも、僕はそれだからこそ、改めてベームの演奏を聴き返して、
やはり深い感銘を受けます。

 

特にベルリンフィルとの録音が好きで、
僕は、ベームの全盛期は、50年代から60年代だと思います。

そこには、厳しく音の建造物を作り上げていく、
ベームの職人芸を感じるからです。

この後期交響曲集でも、特に35番と38番”プラハ”が秀逸に演奏です。

 



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