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スウィトナー モーツァルト交響曲第28番・29番・30番

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こんにちは、
ともやんです。

今年は、オーストリア・インスブルック出身の名指揮者オトマール・スウィトナーの生誕100年の年です。

そして1月8日は命日。

2010年ベルリンにて永眠しました。

1973年にはNHK交響楽団の名誉指揮者に就任していて日本でもお馴染みの人です。
僕はテレビのN響の番組で観たのが最初だったと思います。

無表情で淡々としているがリズミカルに指揮をする人で、時々前髪をあげる仕草がどういうわけか憶えています。

僕は、岩城宏之さんのように表情豊かに指揮をする人が好きだったので、まだサヴァリッシュの方が、表情があったなと感じて、スウィトナーの指揮はつまんないなと思った記憶があります。

中学生当時は、まだ音楽の良し悪しよりも見た目の面白さで楽しんでいたのですね。

そんな第一印象が合って、その後CDなども買うことがなかったのですが、僕が信奉していた宇野功芳氏が、スウィトナーのブラームスの交響曲を推薦していたので、聴いたところこれが素晴らしく、それ以来すっかりスウィトナーの心酔するようになりました。

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オトマール・スウィトナーのモーツァルト

スウィトナーは、モーツァルトと同じオーストリアの出身。またコメントなどでもモーツァルトの音楽を非常に愛していることを語っています。

今回、スウィトナーが、シュターツカペレ・ドレスデンと録音したモーツァルトの交響曲選集からまず第28番、29番と30番を聴きました。

録音年が29番だけ1960年と他の2曲よりも14年も前の録音で、聴くとその違いがよくわかります。

第29番は、当時まだ30代だったスウィトナーの律儀で誠実な姿勢がよくわかり、折り目だたしくきっちりとした演奏で内声部をしっかり弾かせているのがよくわかります。

ただ、いま一つ煌めきと躍動感が足りないようにも感じます。

それに対して74年に録音した第28番と30番は、29番で物足りなかった煌めきと瑞々しさに溢れている、第28番が開始した瞬間に心が奪われてしまいました。

次にコメントしたいと思っている第31番以降でも34番を聴いた時も同じ印象を受けたので、この70年代前半は、N響を初めて指揮した時期と重なり、スウィトナー自身ももっとも充実していた頃だったのではないかと思います。

ぜひ、聴いて欲しいモーツァルトの交響曲選集です。

オトマール・スウィトナーのプロフィール
指揮者。1922年、オーストリア・インスブルック生まれ。ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院では指揮をクレメンス・クラウスに師事。41年にモーツァルテウム管を指揮してデビュー。その後地方の歌劇場の音楽監督を歴任し、60年にドレスデン国立歌劇場、64年からはベルリン国立歌劇場の音楽総監督を25年間務めた。73年からNHK響の名誉指揮者に就任。ドイツ・オーストリアの伝統的を受け継いで、その音楽はオーソドックスで格調が高い。90年代から体調を崩し、演奏活動からは遠ざかっていた。2010年1月8日ベルリンにて没。タワーレコード・オンラインショップより

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スウィトナー モーツァルト交響曲第28番・29番・30番

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第28番 ハ長調 K. 200
Symphony No. 28 in C Major, K. 200

1.(05:17) I. Allegro spirituoso
2.(05:51) II. Andante
3.(04:11) III. Minuetto: Allegro
4.(03:48) IV. Presto
total(19:07)
録音:1974年1月2日-3日 & 1974年3月30日

———————-

交響曲第29番 イ長調 K. 201
Symphony No. 29 in A Major, K. 201

5.(08:46) I. Allegro moderato
6.(07:24) II. Andante
7.(03:58) III. Menuetto
8.(05:46) IV. Allegro con spirito
total(25:54)
録音:1960年6月6日-9日

———————-

交響曲第30番 ニ長調 K. 202
Symphony No. 30 in D Major, K. 202

9.(06:19) I. Molto allegro
10.(04:12) II. Andantino con moto
11.(04:03) III. Menuetto
12.(03:42) IV. Presto
total(18:16)
録音:1974年10月29日-30日

シュターツカペレ・ドレスデン – Dresden Staatskapelle
オトマール・スイトナー – Otmar Suitner (指揮)

モーツァルト: 後期交響曲集(第28-36番、38-41番) 全13曲<タワーレコード限定>

シュターツカペレ・ドレスデンの美しい響きを十全に活かした演奏としてアナログ時代から定評のある、スウィトナー指揮のモーツァルトの交響曲録音、全13曲を4枚に集成しました。

スウィトナーのモーツァルト演奏は、ベルリン・シュターツカペレとの来日公演やN響との共演で示されている通り、ウィーンの情緒を感じさせる実に自然体でテンポ感が良いスタイルであるのは誰もが認めるところです。

これらの録音はスウィトナーが弱冠38歳であった1960年6月収録の第29番からスタートし、68年4月に第31,35番、翌月に第36,38番と続き、少しブランクを空けて73年の3月から翌年にかけて残りの8曲が収録されました。アナログ最盛期の当時のETERNAによる名録音ということでも注目を集めた録音です。

うち9曲を担当した名エンジニアであるクラウス・シュトリューベンによる収録が殊更素晴らしく、典雅な演奏に永遠の価値を与えています。今回の復刻は、演奏に加え、その元々の録音の優秀さを細部にわたるまで堪能できる出来です。

スウィトナーは、番号の若い作品ではじっくりと歌い、後ろの作品では生き生きした躍動感溢れる演奏が特徴ですが、どの演奏も深い呼吸に根差しており、まさに自然体のモーツァルトを聴くことができます。

これは、数あるモーツァルト録音の中でも秀逸であり、理想的なモーツァルト像を示していると言っても良いでしょう。究極の演奏のひとつが、最良・最新のマスタリングを得て現代に蘇りました。



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