こんにちは、
ともやんです。
僕の大事にしているCDの中に、アルトゥス15周年記念完全限定盤、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ライヴ録音集1と2があります。
録音集1が、フルトヴェングラー、シューリヒト、クナッパーツブッシュと言った往年の大指揮者の録音で、録音集2が、50年代以降でステレオ録音がメインのものです。
1の方が、音量面不満がありますが、2が、ステレオ録音がメインということもあり、満足しています。
その中でも、オイゲン・ヨッフムのベーム追悼公演のライブが感銘深いものです。
ヨッフム ベームの代役を果たす
これは同年8月14日ザルツブルグ音楽祭の最中に急逝したウィーンフィルの名誉指揮者カール・ベームの追悼コンサートとなっています。
カール・ベームは享年86才の高齢でしたが、翌年には3月にはイギリスへの演奏旅行も予定されていてウィーンフィルはその大役をオイゲン・ヨッフムに依頼しました。
それまでのオイゲン・ヨッフムとウィーンフィルとは、そんなに緊密ではありませんでしたが、ベーム同様、誠実な音楽作りがウィーンフィルから高く評価されたいからと思われます。
コンサートは、フリーメイソンのための葬送音楽の後、1分間の黙祷があり、ジュピターが始まります。
ジュピターは、正統的で厚みのある充実した響きが魅力的で、第4楽章では、白熱した演奏を聴かせています。
ヨッフムは、岩城宏之氏のエッセイや中野雄氏のコメントなどから楽団員から非常に敬愛された指揮者だったようです。
その人柄は演奏にも反映していて、どの演奏からも音楽を愛して喜ぶ気持ちが溢れています。
こんな人と一緒に仕事をしたいものです。
ヨッフム モーツァルト 交響曲第41番 ジュピター
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
1.(05:36) フリーメイソンのための葬送音楽 K. 477 5.
Maurerische Trauermusik (Masonic Funeral Music), K. 477
~名誉指揮者カール・ベームを偲んで~
交響曲第41番 ハ長調 「ジュピター」 K. 551
Symphony No. 41 in C Major, K. 551, “Jupiter”
2.(11:59) I. Allegro vivace
3.(09:10) II. Andante cantabile
4.(04:42) III. Menuetto: Allegretto
5.(08:53) IV. Molto Allegro
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
オイゲン・ヨッフム – Eugen Jochum (指揮)
録音: 1981年9月20日 ムジークフェライン大ホール
アルトゥス15周年記念完全限定盤 ウィーン・フィルボックス第2弾
アルトゥス15周年記念完全限定盤
ウィーン・フィルボックス第2弾最終回
ワルター、クリュイタンスのほかは全てステレオ集成!テンシュテットの濃厚なマーラー、ジュリーニの超重量級ベートーヴェン、ムーティの美しいイキ、ヨッフム翁の味わいの極みのブラームス、クリュイタンスのエレガントなラヴェル、ワルターのしたたる美音のモーツァルトなど恐ろしく充実したセット内容となっています。解説は約30ページの読み応えのある冊子。どのディスクもロングセラーの名盤ぞろい。最終回にふさわしいBOXです。
キングインターナショナル
最後に
オイゲン・ヨッフムは、大好きな指揮者です。
彼の演奏に接していると、音楽の楽しさや喜びがストレートに伝わってきます。
これは、多分指揮者とオーケストラとの信頼関係が緊密だということでしょうか。
指揮者が、オーケストラと共に素晴らしい音楽を作って行こうと考え、オーケストラの方はこの指揮者と言い音楽を作りたいと強く感じている。
それもやらされている感ではなく、自発的にそう思って演奏しているという感じが凄く伝わってきます。
このCDボックスもいつ廃盤になるかわかりません。
第1弾の方は、既に廃盤のようです。
買って損のないセットです。
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