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ブルックナー交響曲第1番 おすすめ名盤4選

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こんにちは、
こめまるです。

僕が敬愛する音楽評論家宇野功芳氏。

残念ながら2016年に85歳で亡くなりました。

でも、宇野氏の功績のひとつに日本にブルックナーを広めたというのものがあると思います。

自身もブルックナーとモーツァルトを最も愛されていたようで、特にブルックナーを得意としていた朝比奈隆氏を高く評価され、それがブルックナーファンを増やした遠因とも僕は思っています。

その宇野氏の著書の中に次のような文章があります。

“三番、四番、五番、七番、八番、九番といった
ブルックナーの巨峰登頂に成功した人は、

谷間にひっそりと咲く花のような一番、二番、六番のシンフォニーにも、

ぜひ耳を傾けていただきたい。”

僕から補足すると、なにも巨峰登頂する前でもいいから、ぜひこの1番を聴いてほしいと思います。

僕は、数多い第1交響曲の中でも、ブラームスと並んで出色の傑作だと思っているからです。

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ブルックナー交響曲第1番 おすすめの聴き方

ブルックナーの交響曲というと、どうも顔をしかめる人がいます。

長いし、よくわからないし、どの曲も同じように聴こえる、という人がいます。

そんなブルックナーはどうも苦手だという人におすすめの聴き方が、

これです!

この一番のスケルツォがおすすめなのです。

音楽が鳴り出したとたん、おや、と体が傾き、心が傾き、胸がわくわくしてしまいます。

なんという愉しい、生命力にわき立つような音楽だろう。

すぐに現われる弦の主題のなんと魅力的なことか。

中間部は牧歌で、後半の詩情豊かなは、後年のブルックナーを予告させるものです。

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ブルックナー交響曲第1番の名盤

僕が今回聴いた4つの演奏です。

全部素晴らしいのですが、僕が一番気に入っているのが、ティントナー。

意外とカラヤンが良かった。

ヨッフムは、さすがに名盤の誉れ高い名演。

ヴァントは、一番テンポが速く感じ、明快な演奏です。

ティントナー ブルックナー 交響曲第1番

アントン・ブルックナー(1824-1896)
交響曲 第1番 ハ短調
Ⅰ(14:33)Allegro
Ⅱ(15:19)Adagio
Ⅲ(09:05)Scherzo.Schnell
Ⅳ(15:48)Finale.Bewegt,feurig
録音:1998年8月31日と9月1日
ゲオルグ・ティントナー指揮
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団

交響曲 第1番 ハ短調(1866年)ゲオルク・ティントナー(指揮)ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団

全集盤も超おすすめです。

ティントナー『ブルックナー: 交響曲 全集』

NAXOSが見出した真の天才指揮者ゲオルク・ティントナー(1917-1999)。彼は6歳からピアノを始め、ウィーン少年合唱団で活躍した後、ウィーン国立音楽アカデミーでピアノと作曲を学びました。しかし、ユダヤ人であったため国外に脱出。活躍の場を探す年月が続くことになります。

ニュージーランドからオーストラリア、南アフリカ、イギリスを経て、もう一度戻ったオーストラリアでようやく生涯の伴侶を得ます。その後はカナダに落ち着き、後進の指導にあたりながら、大好きなブルックナーの演奏を続けてきたのでした。

そんな彼がNAXOSの社長であるクラウス・ハイマンに出会ったのは1994年。74歳の時だったのです。すでに病魔に侵されていたティントナーですが、ハイマンは彼の演奏に非凡の才能を見出し、NAXOSにおけるブルックナー(1824-1896)全集の録音を託すことを決意したのでした。

この録音にはいくつかの特筆すべき点があり、曲の解説はティントナー自身が執筆したこと、その中でも「使用した版へのこだわり」は広く知れ渡っているのではないでしょうか。1995年に始まった全曲録音は1998年9月に完了。これらの演奏は瞬く間に人気を博すとともに、NAXOSレーベルの名声も高めたものでした。

2000年には来日公演も予定されていましたが、1999年10月2日、彼は自らの命を絶ってしまったのです。このBOXには、録音を始める前に彼が語った「ブルックナーへの思い」も収録。もう一度この愛すべき偉大な指揮者に賞賛を贈りたいと思います。
ナクソス・ジャパン

カラヤン ブルックナー 交響曲第1番

アントン・ブルックナー(1824-1896)
交響曲 第1番 ハ短調
Ⅰ(12:53)Allegro
Ⅱ(14:17)Adagio
Ⅲ(08:54)Scherzo.Schnell
Ⅳ(14:27)Finale.Bewegt,feurig
録音:1981年1月

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ブルックナー: 交響曲全集 ヘルベルト・フォン・カラヤン ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

1975年1月から1981年1月に録音されたカラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のブルックナー・ツィクルスは、ブルックナー録音の歴史的指標となっています。

音楽の底流にあるものへのカラヤンの深い感性が際立ち、これらの録音はカラヤン最高の演奏でもあり、おそらくかつてなされたことのないほど最も深くブルックナーを解釈した演奏と言えるでしょう。

ヨッフム ブルックナー 交響曲第1番

アントン・ブルックナー(1824-1896)
交響曲 第1番 ハ短調
Ⅰ(12:38)Allegro
Ⅱ(12:35)Adagio
Ⅲ(08:55)Scherzo.Schnell
Ⅳ(13:13)Finale.Bewegt,feurig
録音:1966年
オイゲン・ヨッフム指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ブルックナー: 交響曲全集Vol.1(交響曲第1-3番、モテット集)

ヨッフムは生涯をかけてブルックナー演奏に取り組んでおり、後のシュターツカペレ・ドレスデンとの第2回目の全集共々、録音はバイブル的存在となっています。

これらの第1-3番の音源はDGの全集録音のなかでは第6番と共に主要曲収録後の1965年から67年にかけて録音されたもので、特に初期交響曲は高い評価を得ている名演です。

現在では別稿含め多くの交響曲全集がリリースされていますが、それでもなお、ヨッフムの録音が色褪せることは未来永劫無いでしょう。特に今回の復刻ではこれまでSA-CD化されていなかったこともあり、高音質でこれらの音源をようやく聴くことができます。

ヴァント ブルックナー 交響曲第1番

アントン・ブルックナー(1824-1896)
交響曲 第1番 ハ短調
Ⅰ(12:13)Allegro
Ⅱ(11:09)Adagio
Ⅲ(09:09)Scherzo.Schnell
Ⅳ(15:14)Finale.Bewegt,feurig
録音:1981年
ギュンター・ヴァント指揮
ケルン放送交響楽団

『ギュンター・ヴァント&ケルン放送SO ~ブルックナー交響曲全集』

ヴァントがケルン放送響と録音した唯一のブルックナー全集の久しぶりの再発売となります。

1974年に放送用に録音された交響曲第5番のあまりの素晴らしさに急遽レコード化が決定し、その発売によってヴァントは一躍ブルックナー指揮者としての高い評価を確立。全集録音にまで発展しました。

一音たりともおろそかにせず、細部まで明晰に目配りし、随所に金管の凄まじいアクセントを与えていく気迫十分の壮年期のヴァントの姿がここに刻み込まれています。

全9曲がブルックナーの交響曲を語る上での永遠のスタンダードと呼ぶにふさわしい水準であり、また第1番と第2番の2曲については、ヴァントは実演でも取り上げたことがなく、その後北ドイツ放送交響楽団、ベルリン・フィルとの演奏も行わず、それぞれウィーン稿とハース版という稿態の選択の上でも貴重な録音と言えるでしょう。ソニー・ミュージック



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