こんにちは、
ともやんです。
再び、ティントナーのレビューが続きます。
遅れてきた巨匠
ゲオルグ・ティントナーの名演を世に紹介しないと故ティントナーに申し訳ないとばかり、
ナクソスのティントナー・メモリアル・エディション第5集が、ブラームス、円熟の本領発揮の第3交響曲と若き日のセレナード第2番。
硬軟自在のブラームスは、ファン納得の名演です。
ティントナーに関する記事は、こちらもぜひお読みください。
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シューベルトの名盤 ティントナーが時代を超えて心の交信
ティントナーのブルックナー・チクルスを聴いて、他の作曲家、例えば、ベートーヴェン、ブラームスなど聴いてみたいと思ったファンは多いと思います。
僕もその一人で、ティントナーのディスコグラフィーを見るナクソスからティントナー・メモリアル・エディションが、全12集出ていて、僕は早速HMVで10集まで手に入れました。
その12集には、ベートーヴェンが第3番“エロイカ”と第4番、ブラームスは、第3番が含まれています。
そしてブラームスの第3番。
これは、素朴なブラームスです。
質実剛健で、力強く、たくましいブラームスです。
センチメンタルになりやすい第3楽章もあっさりしていてなかなかいいです。
ティントナーの名盤 硬軟自在のブラームス
ティントナーのブルックナー・チクルスに触れて、巨匠が振るブラームスが聴きたいと思うファンは多かったと思います。
そのファンの渇望を癒す名演はこのCDです。
第3交響曲の両端楽章の力強さには、眼を見張るばかりで、枯淡の境地などとは無縁です。
一方、第2楽章の悠然たる語り口には、思わず聴き惚れてしまいます。
第3楽章があっさりしているのも年輪の成せる技ですね。
セレナード第2番は、この地味な初期作品が、ティントナーの演奏で聴くといかにも偉大な名曲に聴こえます。
ティントナーのブルックナー・チクルスを聴いて、他の作曲家、例えば、ベートーヴェン、ブラームスなど聴いてみたいと思ったファンは多いと思います。
僕もその一人で、ティントナーのディスコグラフィーを見るナクソスからティントナー・メモリアル・エディションが、全12集出ていて、僕は早速HMVで10集まで手に入れました。
その12集には、ベートーヴェンが第3番“エロイカ”と第4番、ブラームスは、第3番が含まれています。
そしてブラームスの第3番。
これは、素朴なブラームスです。
質実剛健で、力強く、たくましいブラームスです。
センチメンタルになりやすい第3楽章もあっさりしていてなかなかいいです。
ティントナー ブラームス交響曲第3番&セレナード第2番
ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第3番 ヘ長調 Op. 90
Symphony No. 3 in F Major, Op. 90
1.(13:04) I. Allegro con brio
2.(08:54) II. Andante
3.(06:23) III. Poco Allegretto
4.(09:21) IV. Allegro
total(37:42)
シンフォニー・ノヴァ・スコシア – Symphony Nova Scotia
ゲオルク・ティントナー – Georg Tintner (指揮)
録音: 21 March 1990 / 29 January 1992, Dalhousie Arts Centre, Halifax
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― – na Not Applicable
Spoken Introduction by Georg Tintner
5.(01:44) ゲオルク・ティントナー – Georg Tintner (ナレーター)
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ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
セレナード第2番 イ長調 Op. 16
Serenade No. 2 in A Major, Op. 16
6.(07:45) I. Allegro moderato
7.(02:52) II. Scherzo: Vivace
8.(07:36) III. Adagio non troppo
9.(05:54) IV. Quasi Menuetto and Trio
10.(06:28) V. Rondo: Allegro
total(30:35)
シンフォニー・ノヴァ・スコシア – Symphony Nova Scotia
ゲオルク・ティントナー – Georg Tintner (指揮)
録音: 21 March 1990 / 29 January 1992, Dalhousie Arts Centre, Halifax
ブラームス:交響曲第3番/セレナード第2番(シンフォニー・ノヴァ・スコシア/ティントナー)
ティントナーのブルックナー・チクルスに触れて、巨匠が振るブラームスが聴きたいと思うファンは多かった筈。その渇望を癒す名演の登場です。第3番の両端楽章の力強さには目を見張るばかりで、枯淡などという言葉とは無縁。一方、第2楽章の悠然たる語り口には思わず聴き惚れてしまいます。第3楽章があっさりしているのも年輪の成せる技。これに続いてヴァイオリン抜きの小管弦楽で演奏される「セレナード第2番」を聴くと、何とも自然に身体に入ってくるから不思議。この地味な初期作品が、いかにも偉大な名曲に感じられるあたり、ティントナーの面目躍如というところでしょう。
まとめ
ナクソスの社運を掛けるかのようなブルックナーの交響曲全集の企画を託したのが、当時ほとんど無名の老指揮者ゲオルグ・ティントナーでした。
しかし、その録音が発表されるいなや、世界の音楽愛好家を驚愕させました。
まず、その演奏の素晴らしさ。
それが、全く無名の老指揮者が演奏している。
そしてそんな指揮者を発掘して一大企画を成し遂げたナクソスの評価もぐっと上げました。
僕もそうですが、ナクソスと言えば、廉価版レーベルというイメージでした。
ナクソスレーベルの名をグッと押し上げたティントナーに対して、ナクソスはティントナーが、カナダCBCレコードに残して名演を埋もれさせないことを使命として世に出しました。
そのCDは、第5集です。
遅れてきた巨匠、そして悲劇的最期だったティントナーの偉大な芸術の全容を知るための貴重なシリーズです。
このブログでは、継続的にティントナーの録音をご紹介して行きます。
ティントナーの生涯の幕の閉じ方は衝撃的でしたが、自分の好きなこと信じることは続けることが大切、ということ教えてくれます。
たかが人生、されど人生。
自分が選んだ道を行くだけですね。
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