こんにちは、
ともやんです。
ヨハン・ネポムク・フンメル編曲によるモーツァルトの交響曲第38番、39番、40番の室内楽版です。
編成はフルート、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ。
これがなかなか聴かせてくれます。
特に第40番は、これが原曲?なんて感じるほどしっくりきます。
フンメルは、有能なピアニストでしたが、優美で柔らかいもので、情熱的なベートーヴェンと対極的だったようです。
フンメル ベートーヴェンとはライヴァルであり友人
ヨハン・ネポムク・フンメルは、1778年に現在のスロヴァキアに生まれました。
幼少の頃から音楽的才能を発揮し、8歳にしてモーツァルトの家に住み込み2年間ピアノのレッスンを受けました。
少年時代は、父親とヨーロッパ各地を演奏旅行で回り、神童ともてはやされました。
当時の大作曲である、サリエリに声楽曲を、ハイドンにオルガンを学び、8歳年上のベートーヴェンと親交を結びました。
また、後輩のシューベルト、メンデルスゾーン、チェルニー、ショパンとも交流があり、多くの影響を与えたとも言われます。
生前は、ベートーヴェンの並び称される作曲家でありピアニストでした。
そういう意味では、ライヴァルでしたが、よき友人でもありました。
しかし、死後は忘れられた存在となり、近年ようやくその作品が録音されるようになりました。
フンメルによる モーツァルト交響曲の室内楽版
モーツァルトの曲では、ピアノ協奏曲が7曲、交響曲が6曲の室内楽版を発表しています。
必要最小限の楽器編成は、オーケストラでは聴こえにくいメロディラインなどは表れてとても新鮮なイメージです。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第38番 ニ長調 K. 504 「プラハ」(J.N. フンメルによるフルート、ヴァイオリン、チェロとピアノ編)
Symphony No. 38 in D Major, K. 504, “Prague” (arr. J.N. Hummel for flute, violin, cello and piano)
演奏時間(25:38)
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交響曲第40番 ト短調 K. 550 (J.N. フンメルによるフルート、ヴァイオリン、チェロとピアノ編)
Symphony No. 40 in G Minor, K. 550 (arr. J.N. Hummel for flute, violin, cello and piano)
演奏時間(23:33)
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交響曲第39番 変ホ長調 K. 543 (J.N. フンメルによるフルート、ヴァイオリン、チェロとピアノ編)
Symphony No. 39 in E-Flat Major, K. 543 (arr. J.N. Hummel for flute, violin, cello and piano)
演奏時間(26:11)
編曲 : ヨハン・ネポムク・フンメル – Johann Nepomuk Hummel
ウーヴェ・グロット – Uwe Grodd (フルート)
フリーデマン・アイヒホルン – Friedemann Eichhorn (ヴァイオリン)
マルティン・ルンメル – Martin Rummel (チェロ)
ローランド・クリューガー – Roland Kruger (ピアノ)
録音: 14-16 January 2012, Schloss Weinberg, Kefermarkt, Austria
『モーツァルト: 交響曲 第38-40番(J.N.フンメルによる室内楽版)』
モーツァルトの交響曲は、モダン楽器によるもの、古楽器によるものとあらゆる演奏スタイルで出尽くした感がありますが、この室内楽版というのは、開拓分野かもしれません。
何と言っても少人数の編成で演奏会場も広さが必要なく、サロンコンサート向きで一つの楽しみ方だと思います。
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