こんにちは、
ともやんです。
アーノンクールが、若い頃妻と一緒に中心とない結成したオーケストラ、ウィーン・コンチェルトゥス・ムジクスを振ったモーツァルトの後期三大交響曲がいいです。
手練手管を使いながらも常の新しいものを目指す真摯な姿勢が心を打ちます。
録音当時、84歳か5歳の高齢にも関わらず、その探求心と好奇心は見習うべきです。
クラシック音楽ファンとして、それこそ何十回と聴いてきた曲が、こんなに刺激的で新鮮に聴こえたのは貴重な体験でした。
おすすめの一枚です。
「アーノンクールのモーツァルト後期三大交響曲再録音」というキーワードには聴かずにいられないと気持ちが動きました。
しかも手兵ウィーン・コンチェルトゥス・ムジクスとの84歳との時の録音ということであればなおさらですね。
1991年ヨーロッパ室内オーケストラとの演奏に比べ、当然ながらアーノンクールの意思がより明確に表現されています。
例えば40番終楽章展開部冒頭の独特の「溜め」は曲全体の芳醇度を高める要素として旧録音よりはるかに有効に作用。
メヌエットのほとばしる生命力も半端ではない。
聴きなれた39番の序奏などは、別の曲が始まったのではないか、と感じるくらいです。常に真摯に音楽を追求したアーノンクールの姿に惹かれます。
アーノンクール モーツァルト後期三大交響曲
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第39番 変ホ長調 K. 543
Symphony No. 39 in E-Flat Major, K. 543
1.(10:42) I. Adagio – Allegro
2.(07:35) II. Andante con moto
3.(03:50) III. Menuetto: Allegretto
4.(08:20) IV. Finale: Allegro
total(30:27)
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ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第40番 ト短調 K. 550
Symphony No. 40 in G Minor, K. 550
5.(07:27) I. Molto allegro
6.(12:08) II. Andante
7.(04:19) III. Menuetto: Allegretto
8.(10:37) IV. Allegro assai
total(34:33)
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ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第41番 ハ長調 「ジュピター」 K. 551
Symphony No. 41 in C Major, K. 551, “Jupiter”
9.(12:59) I. Allegro vivace
10.(09:29) II. Andante cantabile
11.(05:14) III. Menuetto: Allegretto
12.(11:39) IV. Molto Allegro
total(40:00)
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス – Concentus Musicus Wien
ニコラウス・アーノンクール – Nikolaus Harnoncourt (指揮)
モーツァルト:後期三大交響曲~交響曲第39番・第40番・第41番「ジュピター」 ニコラウス・アーノンクール 、 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
指揮者ニコラウス・アーノンクールとウィーン・コンツェントゥス・ムジクスによるモーツァルト録音盤。モーツァルト最晩年に書かれた個性が際立つ3曲の交響曲を、1991年のヨーロッパ室内管との録音以来ほぼ四半世紀ぶりに録音。耳慣れたこの3曲からこれまでにないような響きやアクセント、アーティキュレーションが聴こえ、スケールの大きさが際立つ作品。
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