こんにちわ、
ともやんです。
オイゲン・ヨッフム(1902-1987)は、ドイツの名指揮者で年代的にはベームとカラヤンの中間。
ハンス・シュミット=イッセルシュテットと同世代です。
ヨッフムというと紳士的で温厚な印象があり、また人間味があるイメージです。
僕がもし音楽家なら、ヨッフムかシュミット=イッセルシュテットの下で演奏したいと思います。
しかしそんな温厚なイメージとは違い、ナチスの圧力の下では、反骨魂が報告されています。
当時ヨッフムは、ハンブルク・フィルの首席指揮者でハンブルク国立歌劇場の音楽総監督に就任していました。
ナチスから上演を禁止されていたヒンデミット、バルトーク、ストラヴィンスキーなどの曲を敢然と取り上げて上演するなど、反骨精神の持ち主でした。
また戦後は、バイエルン放送交響楽団の設立と育成に尽力し、世界一級のオーケストラに育て上げました。
ヨッフム&バンベルグ響 モーツァルト後期交響曲集
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第39番 変ホ長調 K. 543
Symphony No. 39 in E-Flat Major, K. 543
1.(11:16) I. Adagio – Allegro
2.(09:00) II. Andante con moto
3.(04:03) III. Menuetto: Allegretto
4.(07:45) IV. Finale: Allegro
total(32:04)
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交響曲第40番 ト短調 K. 550
Symphony No. 40 in G Minor, K. 550
5.(08:15) I. Molto allegro
6.(08:04) II. Andante
7.(04:52) III. Menuetto: Allegretto
8.(09:19) IV. Allegro assai
total(30:30)
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交響曲第41番 ハ長調 「ジュピター」 K. 551
Symphony No. 41 in C Major, K. 551, “Jupiter”
1.(12:15) I. Allegro vivace
2.(09:26) II. Andante cantabile
3.(04:55) III. Menuetto: Allegretto
4.(08:59) IV. Molto Allegro
total(35:35)
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5.(05:34)フリーメイソンのための葬送音楽 K. 4775.
Maurerische Trauermusik (Masonic Funeral Music), K. 477
バンベルク交響楽団 – Bamberg Symphony Orchestra
オイゲン・ヨッフム – Eugen Jochum (指揮)
録音: 22-24 March and 18-20 November 1982, Kulurraum Bamberg, Germany
モーツァルト: 交響曲第39番~第41番、フリーメイソンのための葬送音楽
■ヨッフム最晩年のバンベルク響とのレコーディング
ヨッフム&バンベルク響によるモーツァルトの後期3大交響曲は、やはりほぼ同時期の1984年と1985年にBMG/オイロディスクへ並行しておこなわれた第33番、第35番、第36番、第38番のセッション・レコーディングとともに、かねて評価の高かったものです。味わいゆたかな旋律の歌わせかた、遅すぎず速すぎずの絶妙なテンポ。その悠然としたアプローチはいずれもこれこそまさに巨匠の至芸というほかないみごとな内容で、最良の遺産としてこれから先も光を放ち続けることでしょう。
キングインターナショナル
ヨッフムのモーツァルト 格調の高さと誠実さと音楽する悦び
僕は、ヨッフムの演奏が好きで、そこには音楽をする悦びが素直に表現されているからです。
世評の高いブルックナーの演奏でも、格調の高さと誠実さの中に無邪気さも同居していて、聴きながら思わず微笑んでしまいます。
このモーツァルトは80才の時の録音で、何もしてない様でありながら、深さとコクに溢れています。
ヨッフムの演奏を聴いているとただただ音の海の中に身を浸していたともずっとこの心地よい空間に漂っていたと思ってしまいます。
これぞドイツの伝統ではないかと思います。
若い頃から数々のポジションを歴任しながら、キャリアを積んで、人間的にも成長して、円熟の境地になるとはこんなことかな、と思います。
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