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アーノンクール 最後の録音 ベートーヴェン第4番&”運命”

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こんにちは、
ともやんです。

アーノンクールが亡くなって4年が経ちました。

アーノンクールのイメージは、前衛的で過激な面があるのでもっと若いと思っていましたが、亡くなった時は86歳でした。

図らずも今日ご紹介する録音は、アーノンクールの最後になったものです。

アーノンクールは、90年代にヨーロッパ室内管弦楽団とベートーヴェンの交響曲全集を始め、ピアノ協奏曲全曲やヴァイオリン協奏曲などを録音してこれも名盤でした。

そしてもしかして本人も最後の仕事と思っていたかもしれませんが、自分と妻が中心になって創設したウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとベートーヴェンの交響曲全集を録音することでした。

しかし残念ながら2015年12月に引退を表明し、その4ヵ月後に永眠されました。

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アーノンクール&ウィーン・コンチェルトゥス・ムジクス

ニコラウス・アーノンクールは1929年、ベルリン生まれのオーストリアの指揮者、チェロ奏者。

ウィーン交響楽団のチェロ奏者をつとめるかたわら、古楽、古楽器の研究・収集にも力を注ぎ、1953 年に妻のアリス・アーノンクールと共に中心となりウィーン・コンツェントゥス・ムジクスを結成しました。

1970 年代からは指揮者としての活動も本格化し、チューリヒ歌劇場、コンセルトヘボウ管、ヨーロッパ室内管との演奏・録音を積極的に行ってきました。

作品の原典資料に当たり、常に音楽の意味を問い続けてきた唯一無二の音楽家です。

2015年12月、演奏活動からの引退を表明し、翌2016年3月6日に永眠されました。

アーノンクールは、演奏や録音に当たって常に自筆譜やさまざまな出版譜を含む一次資料を丹念に洗い直します。

そして「ベートーヴェンの楽譜には何も足さない」というストイックな姿勢も貫かれています。

アーノンクール本人は「まるで映画のフラッシュバックのよう」と語っている通り、ベートーヴェンの指示に従って第5番の第3楽章の主部の繰り返しも実施されています。

同じく第5番第4楽章で登場するトロンボーンの驚くべき強調、ピッコロの独自のバランス、そして何よりも最後の和音連打のタメは、衝撃的でした。

第4番は、重量感と軽快さを兼ね備えたユニークな演奏で、「北欧神話の巨人に挟まれた優美なギリシャの乙女」というシューマンの言葉をも覆すほどの個性的な相貌を獲得しています。

アーノンクールは、この演奏から約1年後の2016年6月~7月に掛けて、シュティリアルテ音楽祭でウィーン・コンチェルトゥス・ムジクスとベートーヴェン・ツィクルスを敢行する予定でした。

残念ですが、それだからこそこのCDの価値は高いものになっています。

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ベートーヴェン 交響曲第4番&第5番”運命”

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第4番 変ロ長調 Op. 60
Symphony No. 4 in B-Flat Major, Op. 60

1.(12:29) I. Adagio – Allegro vivace
2.(09:28) II. Adagio
3.(06:01) III. Allegro molto e vivace
4.(07:02) IV. Allegro ma non troppo
total(35:00)

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交響曲第5番 ハ短調 「運命」 Op. 67
Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67

5.(07:24) I. Allegro con brio
6.(09:06) II. Andante con moto
7.(08:17) III. Allegro
8.(10:56) IV. Allegro
total(35:23)

ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス – Concentus Musicus Wien
ニコラウス・アーノンクール – Nikolaus Harnoncourt (指揮)
録音:2015年5月8日~11日、 ウィーン、ムジークフェラインザール

『ベートーヴェン:交響曲第4番&第5番「運命」/ニコラウス・アーノンクール』

ついに、巨匠アーノンクールの「ラスト・レコーディング」。
これまで誰も聴くことがなかった、超絶のベートーヴェン2曲。

2015年5月にウィーンのムジークフェラインザールで行なわれ、ソールドアウトとなったウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(CMW)によるムジークフェラインの定期演奏会のライヴ・レコーディングである、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」と第4番。

もともとはアーノンクールにとって2度目の「ベートーヴェン:交響曲全集」の第1弾となる予定でしたが、12月5日、86歳の誕生日の前日に演奏活動からの引退を表明したことによって、60年以上にわたって音楽界を牽引してきたニコラウス・アーノンクールにとって生涯最後のレコーディングとなります。

大きな話題となった2014年発売の「モーツァルト:後期三大交響曲」(SICC30170~1)に引き続き、これまでの音楽観や既存の解釈とは全く隔絶したところで打ち立てられた、巨匠ならではの箴言(しんげん)といえるでしょう。

1991~92年の交響曲全集録音[テルデック]、2007年のライヴ映像(第5番)[シュティリアルテ・エディション]はともにヨーロッパ室内管弦楽団との録音であったのに対し、今回1953年の創設以来自ら手塩にかけてきたウィーン・コンツェトゥス・ムジクス(CMW)との初めての(そして最後の)ベートーヴェン録音である点が最も大きな特徴です。

アーノンクールは長文のライナーノーツの中で「今回再録音に踏み切ったのは、ピリオド楽器の使用が一番大きい」と語っている通り、当時の楽器の特性や響きを知りつくしていたベートーヴェンがあちこちに仕掛けた独特の響きがこれまでにないほど徹底的に掘り起こされています。ソニー・ミュージック



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