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パブロ・カザルス モーツァルト交響曲第40番

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こんにちは、
ともやんです。

敬愛する音楽評論家、故宇野功芳氏(1930-2016)の名著『モーツァルトとブルックナー』のカザルスのページの書き出しは次ような内容だ。

“カザルスの《第40番》に初めて接したときのおどろきと歓びは、遠く20年近くも前にワルター=ニューヨークの名演を耳にして以来のことであった。第一楽章の第一主題がモーツァルトの慟哭をそのままに、しかも雄々しく、自在感にみちて開始されると、はや全身の血が逆流したかと思われ、ああ、これこそぼくが今日まで心に抱きつづけた理想の40番なのだと確信した。”

この文章を読むとこれは聴かずにいられなくなったのだ。

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カザルスのモーツァルトに憧れる

以前より、カザルス指揮のモーツァルトの交響曲の演奏録音が素晴らしいとは聴いていました。それも宇野氏の意見として、宇野氏と親交がありながら、時々と言うか結構、意見が対立していた福島章恭氏の著書『モーツァルトをCDで究める』には、カザルスの第40番は触れられもしていない。やっと、第41番「ジュピター」でようやく触れられているだけです。

つまりカザルス&マールボロ音楽祭管のモーツァルト交響曲を高く評価しているのは、宇野氏くらいのようです。

でも宇野氏にとってはいつものことで、周囲がなんと言おうと自分がいいと思うものは、はっきり言うというスタンスで、僕は宇野氏のそんな姿勢が好きです。

もちろん、それが全て自分の心に響くかというそうでないこともありますが、その意見は傾聴に価します。

そんなことで、以前より宇野氏が高く評価しているカザルスのモーツァルトの第40番をようやく聴くことが出来ました。

やはり凄かった。感動しました。
僕もモーツァルトの交響曲第40番が大好きで、いろんな演奏録音を聴きましたが、感銘深く感じた録音のトップクラスです。

特に第一楽章の展開部の激しくドラマティックな表現は唯一無為なものだと感じました。
ぜひ聴いてほしい録音です。

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パブロ・カザルス モーツァルト交響曲第40番

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第40番 ト短調 K. 550
Symphony No. 40 in G Minor, K. 550

1.(05:35) I. Molto allegro
2.(09:50) II. Andante
3.(04:14) III. Menuetto: Allegretto
4.(04:40) IV. Allegro assai
total(24:19)

マールボロ音楽祭管弦楽団 – The Marlboro Festival Orchestra
パブロ・カザルス – Pablo Casals (指揮)
録音:1968年7月 Marlboro、Vermont、USA

モーツァルト:後期六大交響曲集 パブロ・カザルス

偉大な音楽家として永遠にその名を留めるであろうパブロ・カザルス。チェリストとしてはもう当然ですが、指揮者としてもバッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどに多くの名演を残しました。

このモーツァルトの後期の6つのシンフォニーも、彼の指揮者としての高い技術と音楽性がくっきり刻まれています。

彼を慕って集まったオーケストラとの親密な対話による、しかし峻厳さも失わない唯一無二のモーツァルトのシンフォニーを聴くことが出来るでしょう。

この「後期6大交響曲集」としてまとまって聴けるのは世界でも日本だけという貴重盤でもあります。



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コメント

  1. ドラコ より:

    カザルス指揮コンセール・ラムルー管弦楽団、モーリス・ジャンドロン/チェロによるボッケリーニ/ハイドンのチェロ協奏曲、LP(フィッリプスSFL7501)を時に聴きます。ボッケリーニは原譜によってで多いグリュッツマッヒャー校訂版ではなく2楽章は別物。若い弟子への愛情も伝わる演奏で録音もよいものです。

    モーツアルト交響曲35、41は数種所持していますが古いヨーゼフ・クロップス指揮イスラエル・フィルハーモニー(ロンドンLB17)によるものはその統率力と端正さが際立っていると思います。

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