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バレンボイム ブラームス ドイツ・レクイエム

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こんにちは、
ともやんです。

1897年4月3日、ヨハネス・ブラームスが亡くなりました。63歳と11ヶ月。
だから2024年の今日は127回目の命日です。
現代の日本の感覚からするかなり若い逝去で、企業によってはまだ定年前だすね。

前年の5月20日に生涯の友だったクララ・シューマンが76歳で亡くなっているのが、1年も経たない内に後を追うように逝ったのは、律儀というかなんと言うか。。。

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ブラームスの音楽は暗い センチメンタル

60歳を過ぎてヴァイオリンを始めた僕は、現在教室に通い始めて3年目。
スズキメソードの教室で、現在教則本第2巻の後半。
その第2巻には、ブラームスのワルツがあるのですが、これが難しい。
スラーが多用され、移弦が難しいのです。移弦とは別の弦に弓を移動させることですが、他の弦に触れてしまうと不快な音を発するのです。スムーズに移弦させて美しい音を出すのはとても難しく、今の僕には出来ないので、まさに練習の日々です。

そこで感じるのは、この音の流れから感じる、ブラームスの心情と言うか、性格と言うか、その吹っ切れなさなのです。

ブラームスは大先輩ベートーヴェンを尊敬し、その存在を過剰なほど意識した人ですが、性格はまさに真逆の人だったように感じます。

ベートーヴェンの前向きな推進力に比べ、ブラームスはもっとセンチメンタルで暗さがあります。そこがブラームスの魅力で、どのくよくよ、ぐずぐずしている感じが好きな人にはたまらないのだと思います。

僕も一人で、北ドイツのハンブルク出身のその重荷を背負ってひとつひとつ歩みを進めるようなブラームスの音楽に、北陸出身の僕は共感を感じるのではと思います。

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ブラームスとクララ・シューマン

ブラームスの話になると、必ず登場する女性がクララ・シューマン。
恩師シューマンの妻で当時のドイツでは、トップクラスのピアニストでした。
彼らの出会いは、1853年10月1日。
前日にブラームスがシューマン家を訪ねると夫妻は外出中で、対応に出た12歳に娘に、では明日11時に伺いますと言って、翌日の10月1日に再訪したのです。

そこにやって来たのは、金髪碧眼の青年、弱冠20歳のブラームスでした。
ブラームスは、シューマン夫妻の前で、自作のピアノソナタなどを披露し、それに感動したシューマンが、『新音楽時報』に寄稿しました。
この小論でシューマンは、ブラームスのことを「若き鷲、巨大なナイアガラ、真実の使徒」と讃え、1853年10月28日付けの同誌に掲載されました。
この記事は、ドイツ音楽界に大きな波紋を起こしたのです。

しかし、シューマンは翌年には急激に体調を悪化し、ライン河に投身。幸いにも一命は取り留めたものの療養所生活となり約2年半後に死去。

そんな状況のシューマン家を経済的に支えるためクララは、演奏旅行に出なければいけなくなり、その留守居役を引き受けてくれたのがブラームスでした。
クララとブラームスの間に特別な感情が生まれたとしても不思議ではありません。特に若いブラームスにその感情が強かったようで、演奏旅行先のクララに送る手紙には、最初は「尊敬する奥様」と書かれていたのが、「愛するクララ夫人」そして「愛するクララ」へと変化しました。

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実は、ブラームスの両親は、母親が父親よりも18歳年上で、ブラームスも年上の女性に憧れる傾向を持っていたのかもしれません。

結局、クララとブラームスは、音楽家同士の友情を選択し、生涯に渡って付き合うことになりました。

ブラームスのドイツ・レクエイム

さて、1865年、ブラームス32歳の年に息子の才能を信じ続けてきた母親が亡くなりました。ブラームスは、母への追悼の意を込めて翌年大作「ドイツ・レクイエム」を発表したのです。

ブラームスが書いた唯一のレクイエムで、ラテン語ではなく聖書のドイツ語訳からブラームスが自由に言葉を選んで作曲した作品です。そのためカトリック教会の儀式用ではなく、純粋なコンサート作品です。

ブラームスの作風である、ほの暗くくすんだ響きはまさにレクイエム向きだと思うし、ブラームスの作品の中でも最高傑作という人もいるくらいです。

録音では、バレンボイム指揮シカゴ響&合唱団の演奏が、オーソドックスな美演です。

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バレンボイム ブラームス ドイツ・レクイエム

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
ドイツ・レクイエム Op. 45
Ein deutsches Requiem (A German Requiem), Op. 45

1.(12:24) I. Selig sind, die da Leid tragen
2.(16:48) II. Denn alles Fleisch es ist wie Gras
3.(10:47) III. Herr, lehre doch mich
4.(05:29) IV. Wie lieblich sind deine Wohnungen
5.(07:30) V. Ihr habt nun Traurigkeit
6.(12:01) VI. Denn wir haben hie keine bleibende Statt
7.(11:56) VII. Selig sind die Toten
total(76:55)

作詞 : 聖書 – Bible
ジャネット・ウィリアムズ – Janet Williams (ソプラノ)
トーマス・ハンプソン – Thomas Hampson (バリトン)
シカゴ交響合唱団 – Chicago Symphony Chorus
シカゴ交響楽団 – Chicago Symphony Orchestra
ダニエル・バレンボイム – Daniel Barenboim (指揮)

ブラームス:ドイツ・レクイエム(ジャネット/ハンプソン/シカゴ響/バレンボイム)

90年代初頭、バレンボイム&CSOによる代表的名演!宇野先生も近著において、ファースト・チョイスとして絶賛されておりますが、未聴の方にはお薦めの一枚と申せましょう。

オケと合唱が織り成す濃密な音響は、作品の本質に鋭く迫るもの(この作品は、生で聴いてこそ…、という感覚もありますが)。若々しいハンプソンの厚みのある声も素晴らしい。兎に角、この安価は大歓迎!



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