こんにちは、
ともやんです。
フィッシャーという苗字は、クラシック音楽の世界で多いようですが、当然クラシックだけではないと思います。
ドイツに多いような苗字ですが、ハンガリーにも多いようですね。
日本でいう田中さん、鈴木さん、佐藤さんて感じでしょうか。
余談になってしまいましたが、ブダペスト出身のピアニスト、アニー・フィッシャーのモーツァルトを聴きました。
アニー・フィッシャーについて
アニー・フィッシャーは、1914年7月5日ブダペスト生まれ。1995年4月10日に同地で没しています。
その名声の割には、録音が少ないようで孤高のイメージがありますが、その中ではモーツァルトの協奏曲は、名演揃いの貴重なものです。
8歳の頃から神童ぶりを発揮、ブダペスト音楽アカデミーでアルノルド・セーケイとエルネスト・フォン・ドホナーニに師事しています。
33年、リスト・ピアノ・コンクールで1位に輝きますが、第二次大戦中はスウェーデンに住んでいましたが、46年にはブダペストに戻りました。
以降、ブダペストを拠点として世界各地で演奏活動を展開しました。また母校のブダペスト音楽アカデミーでも教鞭を取り教育者としても活動しました。
1980年には、日本音楽コンクールの審査員として招かれ初来日し、以降しばしば来日して、聴く者の心を暖かく包み込み、忘れえぬ感動を刻む演奏を聴かせてくれました。
アニー・フィッシャー&ボールト モーツァルト ピアノ協奏曲
今回タワーレコード限定で発売されるアニー・フィッシャーのモーツァルトのピアノ協奏曲集は6曲が収録されています。
その中から今回2曲聴きました。
ボールト指揮フィルハーモニア管と共演した第20番と第23番です。
モーツァルトのピアノ協奏曲は大好きですが、その中でも特に好きなのが第20番と23番です。それと第27番。
まず、ボールト&フィルハーモニア管がいいです。録音の関係でしょうか、木管のチャーミングな響きが際立っています。録音年が59年ですから、もしかして当時フィルハーモニア管と数々の録音を残したクレンペラーの影響かもしれません。
クレンペラーも非常に木管の響きを大切にする指揮者でした。
ボールトの指揮は、温もりに溢れた演奏で、この人ならではのもの。それにアニー・フィッシャーの華やかな響きが素晴らしい名演です。
アニー・フィッシャー モーツァルト ピアノ協奏曲選集
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466
Piano Concerto No. 20 in D Minor, K. 466
1.(13:51) I. Allegro (Cadenza by Beethoven)
2.(09:56) II. Romance
3.(07:37) III. Rondo: Allegro assai (Cadenza by Beethoven)
total(31:24)
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ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K. 488
Piano Concerto No. 23 in A Major, K. 488
4.(10:49) I. Allegro
5.(06:47) II. Adagio
6.(08:12) III. Allegro assai
total(25:48)
アニー・フィッシャー – Annie Fischer (ピアノ)
フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
エイドリアン・ボールト – Adrian Boult (指揮)
モーツァルト ピアノ協奏曲第20-24番 第27番<タワーレコード限定> アニー・フィッシャー
名声の割の録音が少ないアニー・フィッシャーが、ステレオ初期の旧EMIレーベルに3人の指揮者と録音したモーツァルトを世界初SACD化。最良の音質を目指し新規で本国アナログ・マスターテープより最新復刻。新規解説付
録音自体が少ないながらも、いずれも質の高い音源を残したアニー・フィッシャーによる珠玉の逸品。
1958年から66年にかけて旧EMIレーベルに残した貴重なモーツァルトの6曲の協奏曲録音を集成しました。完璧なまでに強い意志で貫かれたレコード史に残る名演です。
現代においても評価の高い名盤を、最上の音質を目指し望み得る最高のプロセスで高音質化!瑞々しい音色がSACDで蘇ります。
今回の発売のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。
新規解説付。永久保存盤です。
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