クレンペラー ベートーヴェンの名盤
ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
交響曲第1番ハ長調作品21
オットー・クレンペラー指揮
フィルハーモニア管弦楽団
Ⅰ Adagio molto-Allegro con brio
Ⅱ Andante cantabile con moto
Ⅲ Menuetto.Allegro molto e vivace
Ⅳ Finale.Adagio-Allegro molto e vivace
1963年12月2日 ライブ
交響曲第5番ハ短調作品67
オットー・クレンペラー指揮
フィルハーモニア管弦楽団
Ⅰ Allegro con brio
Ⅱ Andante con moto
Ⅲ Allegro
Ⅳ Allegro
1960年5月31日 ライブ
オットー・クレンペラー ザ・コレクションという72枚組からの1枚です。
クレンペラーというと第5番には、59年の生死に関わる大やけどを負いながら復活してEMIに録音したスタジオ録音ながら凄まじい演奏がありますが、
この60年の録音は、ライブならではの覇気溢れる演奏で、特に終楽章では、クレンペラーでは珍しくフィナーレに向かってテンポを速める演奏で、興奮を覚えます。
第1番も気迫溢れる名演で、決めどころのティンパニーの強打は印象的です。
数々の怪我に見舞われながらも70代半ばながらも強い意志で展開する
クレンペラーのベートーヴェンは凄いです。
クレンペラー晩年のスタイツ確立へ
第5番は、1960年5月に5~6月、して、5~6月、フィルハーモニア管とウィーン芸術週間出演してベートーヴェン・チクルスを行っています。
この第5番は、その時の録音です。残念ながら1960年にも関わらず、
モノラル録音です。
クレンペラーは、大やけどと急性良性心膜炎の後は、さらに冷静なスタイルになり、EMI録音でおなじみのクレンペラー晩年様式の世界が開かれることとなります。
しかし、それでも実演になるとテンポはいくらか動的になり、セッション録音とは傾向が異なることも多いので、それぞれのライヴ録音には固有の性格が備わっているものと考えられます。
60年の第5番は、59年のセッション録音に比べ、テンポは速くなり、
特に終楽章は、よりテンポを速め、より気迫を感じさせる演出です。
にほんブログ村
↑
クリック応援お願いします。
コメント