こんにちは。
ともやんです。
ラインベルガーのヴァイオリンとオルガンのための音楽がおすすめです。
ナクソスから素晴らしいCDが出ているのでご案内します。
ヴァイオリンとオルガンのための音楽と聞いて、ピンと来ませんでしたが、聴いてみると素晴らしい音楽です。
ラインベルガーは、19世紀後半の音楽家ですが、なにか後期バロックのバッハの時代に戻ったかのようか、不思議の国に迷い込んだかのような気分になります。
ラインベルガーの名盤 ヴァイオリンとオルガンのための音楽
ヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガーは、スイスとオーストリアに挟まれた小国リヒテンシュタイン公国の首都ファドゥーツに1839年に生まれました。
没年は901年。
同時代の音楽家としては、ブラームス(1833-1897)、ビゼー(1838-1875)、ブルッフ(1838-1920)、チャイコフスキー(1840-1893)、ドヴォルザーク(1841-1904)がいます。
5歳からオルガンを始め、2年後の7歳の時にはファドゥーツでオルガニストを務めるほどの腕前になっていました。
1851年よりミュンヘン音楽院で学び、オルガニストとしてまた対位法、フーガの理論をマスターしました。また作曲も手掛け、1859年に最初のピアノ曲を出版しています。
その実力が認められ、ミュンヘン音楽院で、オルガンと作曲の教授となり亡くなるまでその職にありました。
作曲家としては、時代に埋もれてしまった感がありますが、教師としては有能で、教え子の中には、幼少期のヴィレヘルム・フルトヴェングラーもいたそうです。
ヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガー – Joseph Gabriel Rheinberger (1839-1901)
ヴァイオリンとオルガンのための6つの小品 Op. 150
6 Pieces for Violin and Organ, Op. 150
1.(09:17) I. Overture
2.(05:56) II. Pastorale
3.(06:16) III. Gigue
4.(04:13) IV. Elegie
5.(04:17) V. Abendlied
6.(08:13) VI. Theme and Variations
total(38:12)
ヴァイオリンとオルガンのための組曲 Op. 166
Suite for Violin and Organ, Op. 166
7.(05:54) I. Praeludium
8.(05:03) II. Canzone
9.(06:09) III. Allemande
10.(04:38) IV. Moto perpetuo
total(21:44)
ライン・モスト – Line Most (ヴァイオリン)
マリ・ジナー – Marie Ziener (オルガン)
「アルビノーニのアダージョ」が人口に膾炙した理由の一つは、弦とオルガンの音色の組み合わせの絶妙さにあると思われますが、この素晴らしいコンビネーションの例はあまり多くありません。しかしラインベルガーはやってくれました!落ち着いたオルガンの響きをバックに、よく歌い、よく動きまわるヴァイオリンの対置したのは、まさにコロンブスの卵、名技とセンチメンタリズム、擬バロック趣味が完璧に調和した三位一体には、降参です! 所詮は二流作曲家という評価が圧倒的なラインベルガーですが、この曲の親しみやすさと味わい深さに関しては一級品であることは間違いなし、騙されたと思って是非是非お試しください!!CD紹介文より
まとめ
クラシック音楽を聴き進んでいくと、名前も聴いたことがないような作曲家の作品が、素晴らしかったりします。
えっ、こんな素晴らしい音楽が埋もれていたんだと新たな発見をすることは、クラシック音楽を趣味とするものとしては、大きな喜びです。
本日、ご案内したラインベルガーのヴァイオリンとオルガンのための音楽もそんな音楽です。
ナクソス・レーベルが、そんな作曲家たちの曲を積極的に録音してくれているのがとても有難いです。
このブログでも引き続き時代に埋もれてしまった作曲家たちの曲や演奏を取り上げていきます。
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