こんにちは。
ともやんです。
クリュイタンスだから出来たドイツとフランスの融合なんて、勝手なタイトルを付けました。
聞く人が聞いたら笑うかもしれないけど、僕にはそう思えて仕方ないのです。
クリュイタンスは、1905年にベルギーの北部にあるアントワープに生まれています。
ベルギーは大きく分けて、フラマン語(オランダ語の一種)を話し、アントワープを中心とするオランダと国境を有する北部とフランス語を話し、ブリュッセルを中心とするフランスと国境を有する南部とに分かれます。
北部と南部と言っても国土全体が3万平方キロと九州の八割強しかない小さな国です。
だから周りのヨーロッパの大国であるイギリス、フランス、ドイツ、オランダなどと上手く友好関係を持ちながら国を運営していかないといけないのでしょう。
現在、首都ブリュッセルは欧州連合(EU)の首都的存在です。
※アントワープ
そんなベルギーのアントワープは、ダイヤモンド、チョコレート、ビールが美味しい美しい街です。
フランダースの犬で有名になった、ルーベンスの絵がある大聖堂も街の中心にあります。
街の人々はフラマン語以外にも、英語、ドイツ語、フランス語など最低もで4か国語は話します。
クリュイタンス カラヤンよりも早くベートーヴェンを録音
そんなアントワープに生まれたクリュイタンスなのでフランス・パリで名を馳せながらもカラヤンよりも逸早くベルリンフィルとのベートーヴェン全集を録音できたのかもしれません。
しかも、クリュイタンスの典雅で高貴な指揮に重厚なベルリンフィルのサウンドがマッチして名演を生み出しました。
録音されてから50数年経っても名盤として残っている所以でしょう。
全集の中でも第6番田園は、しなやかな名演です。
クリュイタンスの名盤 ベートーヴェン交響曲第6番”田園”
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68
Symphony No. 6 in F Major, Op. 68, “Pastoral”
1.(10:18)I. Awakening of Cheerful Feelings Upon Arrival in the Country: Allegro ma non troppo
2.(13:44)II. Scene by the Brook: Andante molto mosso
3.(05:53)III. Merry Gathering of Country Folk: Allegro
4.(03:47)IV. Thunderstorm: Allegro
5.(09:50)V. Shepherd’s Song: Happy and Thankful Feelings after the Storm: Allegretto
total(43:32)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
アンドレ・クリュイタンス – Andre Cluytens (指揮)
『アンドレ・クリュイタンス/管弦楽&協奏曲録音全集』
2017年最新リマスター音源による、クリュイタンスのベートーヴェン:交響曲全集
2017年、ベルギー生まれのフランス人指揮者、アンドレ・クリュイタンス没50周年(1967年6月3日没)を迎えます。
19世紀から20世紀初頭のフランスの音楽を積極的に演奏し、彼の録音は、国際的な名声と印象的なレパートリーによって、その偉大なる解釈と演奏を証明しています。
このボックスセットの64枚のCDには、クリュイタンス指揮による、すべての管弦楽作品、協奏曲、そして合唱作品の録音が収録されており、これらの音楽ジャンルにおける素晴らしい業績を記録しています。
クリュイタンスは、特に近代フランス、そしてドイツ・ロマン派の名指揮者として知られていますが、70人以上の作曲家による作品のレパートリーは、オーストリア、イタリア、ロシア、チェコスロバキア、ポーランド、スペイン、アメリカの音楽、バロックから20世紀半ばまで幅広いく網羅しているのがわかります。また、有名な作曲家(ドビュッシー、ストラヴィンスキーなど)のめったに聞かれていない作品や、ほとんど聞かれていない作曲家などの作品も含まれています。
このボックスには、多くの初発売(正規初CD化なども含む)、またWarner Classicsのアーカイブに保存されていた未編集のセッションテープからの音源も含まれています。Disc1~4のみ、アーカイブに残された最良のSPより、24bit/96kHz リマスター、他(Disc5~65)は、オリジナル・マスターテープより、24bit/96kHzリマスター が行われており、初回のみの限定生産盤となります!
ワーナーミュージック・ジャパン
まとめ
仕事でクリュイタンスの出身地である、アントワープには何回も訪れました。
また、ドイツもフランクフルトを中心仕事で何度か訪問しています。
一方、フランスは、パリを2~3回訪れたのみです。
現地に住む人たちとのふれ合いとなると、圧倒的にベルギーのアントワープやドイツのフランクフルトが多いです。
だから比べるのみどうかと思うのですが、圧倒的にアントワープやドイツの印象がいいのです。
むしろパリではむかつくことが多かったです。
ドイツでは親切な印象があり、パリでは冷たい対応を感じます。
アントワープはその中間ですが、どちらかと言うとドイツに近いです。
そんなアントワープで生まれ育ったクリュイタンスをフランス音楽のスペシャリストと考えるのは偏った考え方で、むしろドイツ音楽にその本領を発揮しているのではと思います。
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