小林研一郎が紡ぐベートーヴェン全交響曲演奏会の魅力

ベートーヴェン
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こんにちは、
ともやんです。

なんと!大晦日恒例の『ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会2025』のチケット案内が届いたのですが、コバケンこと小林研一郎さんが続投ということです。

1940年(昭和15年)生まれですから、今年で85歳。
2021年を最後に一旦退任されたのですが、多分多くのファンから要望だったのでしょうか?昨年3年ぶりに復帰されました。

そしてなんと今年も継続とは、凄い!凄い!凄すぎる。
もうタイトルを『ベートーヴェンは凄い!コバケンも凄い!』にしたいくらいです。

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ベートーヴェンは凄い全交響曲演奏会とは?

『ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会』は、1日でベートーヴェンの交響曲9曲を全て演奏するという企画です。

まさに酔狂としか言いようのない企画なんですね。
多分、5回くらいのコンサートを1日でやってしまうくらい、無謀な企画だと思います。

『ベートーヴェンは凄い』の由来とコンセプト

元々は、一人の女性の願い事から始まった企画です。
既に故人になられましたが、高橋様という女性が、「除夜の鐘と共に祝歌を聴き、新年を祝う「第九」は素晴らしいのでは、どうせなら昼間から始めて全交響曲演奏をしたらどうでしょう」と三枝氏話されたのが始まりということです。
その願いと言うか、希望と言うか、無茶と言うかそんなひと言からこの酔狂な企画が始まりました。

それに乗ったのが、指揮者の故岩城宏之さん。
いかにも岩城さんなら乗りそうな企画で、じゃやってみようということで、2003年12月31日に東京文化会館で始まりました。

だから記録を見ると、当時は、15:30スタートで終演が、1月1日元旦の零時40分。
まさに高橋様の願い通りの年越しのコンサートだったのです。

しかも指揮者が、岩城宏之さんと大友直人さん、金聖響さんの3人で、オケも東京交響楽団と東京シティ・フィルで交代で演奏しました。

ところが、その後岩城さんが、どうも不完全燃焼でしょうがない、次からは自分一人でやると言い出し、翌2004年と05年は岩城さん一人で指揮しました。
ところが翌2006年6月に岩城さんが73歳で亡くなったしまったのです。

結局、2006年は、岩城さんの追悼コンサートと銘打って9名の指揮者が交代で指揮し、最後の第九は岩城さんの盟友の外山雄三さんが受け持ちました。

そして2007年よりコバケンさんが、このコンサートの顔としてタクト降り続けています。(但し、2010年は、ロリン・マゼール、2022年、23年は広上淳一氏が指揮)。

僕はてっきり、22年から若い広上さん(1958年生まれ)になった時に、コバケンさんから広上さんにバトンが渡ったんだなと思いました。

しかし、どんな経緯があったのか分かりませんが、昨年2024年にコバケンさんが戻ってきたのです。

岩城宏之メモリアルとしての歴史的意義

上記のようにこの酔狂な企画は、岩城さんなくては語れません。
常に全力投球、全身全霊で物事に当たっていく岩城さんのパワー失くして続けられなかったコンサートだと思います。

そんな意味で、オーケストラ名を「岩城宏之メモリアル・オーケストラ」と命名し、コンサート・マスターにNHK交響楽団の篠崎史紀、メンバーは、N響中心に各オケの首席クラスで構成されています。

岩城宏之さんというと日本で初めてベートーヴェンの交響曲全集を録音した指揮者です。
1968年から69年こと。
岩城さんもまだ30代でNHK交響楽団と日本人により日本で初めてのベートーヴェン交響曲全曲をステレオで録音したのです。

それを考えると1日でベートーヴェンの全交響曲連続演奏会を演奏するオーケストラに岩城さんの名前を付けるのはとても歴史的な意義があると僕は思います。

演奏スケジュールと会場: 東京文化会館での公演情報

僕が初めてこのコンサートに行ったのが、2015年のこと。
それから10年連続で通い続けています。
コロナ前は、年末年始は、JRも私鉄もずっと運行していました。
だから、終演も除夜の鐘と同時という感じで、拍手している内に新年になっていたという感じでした。
しかもその後、オケの有志達で文化会館のロビーでコビーコンサートをやっていて、そこにも観客が溢れていました。

しかし、2020年に始まったパンデミックです。
当初は、開催も危ぶまれましたが、なんとか開催。
しかし第九の合唱団は40名に制限され、指揮者も弦楽器奏者のマスク姿での演奏でした。
確か翌年もコバケンさんは、ずっとマスク付けて演奏していました。
多分、唸り声を上げるから、オケのメンバーへの配慮だったと思います。

そして横浜から聴きに行っている僕にとって一番大きいのは、終電が早まったことです。
だた、その点は運営側も配慮して、コロナ禍以降は、午後11時半から40分に終わるようにしています。
もっとも僕にとっては、ギリギリで第九が終わった瞬間にちゃちゃっと拍手して上野駅にダッシュですが(笑)

だからここ数年は、午後1時半開演で、11時40分の終演というスケジュールです。
途中何度か休憩があったり、運営責任者の三枝さんのお話が合ったりします。

公演体験をさらに楽しむために

公演体験を楽しむためにって、まず最低限ベートーヴェンの交響曲をとりあえず全部聴いておくこと
出来れば、どんな曲か、どんなメロディーの曲かくらいは知っておいてほしい、なんて上から目線の意見を言いたいところです。

が、これは一種のお祭りなんですね。
そんな堅苦しいことは言いませんが(実は言いたい)次のことは事前に準備しておいて欲しいなぁ。。。

ベートーヴェン全交響曲を聴く最適な準備

ベートーヴェンの交響曲は、分かりやすいです。
僕は、小学生の時に初めて第3番「英雄」の冒頭部分の数分間を聴いて、すっごくわくわくした記憶があります。

第5番の通称「運命」の出だしは誰もが知ってますよね。
それに第9番の終楽章の歓喜のテーマも誰でも口ずさめるんじゃないでしょうか。

だから出来たら全集のCDを買って、BGM的にでも聴いて欲しいですね。
今は全集のCDで5枚組でもかなりリーズナブルな価格になっています。

おすすめはこれですね。
とってもオーソドックスで癖のない演奏。
しかも何度聴いても飽きの来ない素晴らしい全集です。

「ブロムシュテットのベートーヴェン交響曲全集」タワーレコード・オンラインショップで>

現在、97歳にして現役最年長の名指揮者。
80年代に名門シュターツカペレ・ドレスデンと録音した全集でなんと二千円代(2025年4月現在)で購入できるのが嬉しい!

音楽鑑賞初心者向けアドバイス

音楽鑑賞初心者向けのアドバイスってなんだろうと考えました。
一番のアドバイスはこれかなと思います。

「曲を聴こうとしない」
つまり初心者には、曲を理解するより演奏者の動きや表情を楽しむ。
ということを心がけてほしいと思います。

つまりコンサートのステージは舞台なのです。
そこで演奏する指揮者や奏者は、役者です。
その動きや表情を見て楽しむと曲を無理して理解しようと思うよりずっと楽しめると思います。

僕が、クラシック音楽が好きになったのは、テレビのN響のコンサートで、岩城さんの表情豊かな指揮姿を見たことからです。
まだ10歳位の小学生でしたが、曲のことなんか全然わからないのに、岩城さんの表情豊かで、ダイナミックな指揮姿を見ているだけで楽しかったです。

当時は、森正さんという指揮者の時もありましたが、岩城さんほど面白くなかった記憶があります。

会場での服装やマナーについて

まず、服装は長時間のコンサートなので着慣れたもので良いと思います。
クラシックのコンサートだからとフォーマルな服装にすることはありません。
だから僕は、いつも着慣れた上着とジーンズという感じです。

むしろマナーについてはこれだけは守ってほしいことがあります。
「拍手は、指揮者がタクトを完全に降ろしてからする」
もしよくわからない場合は、
人より絶対に先に拍手をしない
ということです。

クラシックのコンサートでは、最近ではようやく守られてきていますが、以前はよくまだ指揮者が指揮を終えていない、響きがまだ残っているという状態で、バカおやじの「ブラボー」という声が響いて興ざめしたものです。
「あんたの声を聴きにコンサートに来たんじゃない」と心の中で毒づきました。

しかし最近は、コロナ禍で「声出し禁止」ということもあり、ブロボーおじさんは、すっかり減ったように思います。
数少ないコロナ禍を経ての教訓だと思います。

僕は決して「ブラボー」が悪いとは考えていません。
素晴らしい演奏には、ぜひ、「ブラボー」と叫んでほしい。
但し、あくまで完全に演奏が終わって、指揮者が客席にふり返った時からです。
この拍手のタイミングとブラボーの声掛けのタイミングだけは、絶対、絶対守ってほしいです。

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コバケンのベートーヴェン演奏おすすめ

コバケンさんには、ベートーヴェンの交響曲の素晴らしい録音がいくつもあります。
その中から僕が素晴らしいと思った名盤CDをご案内します。

ぜひ、コンサートに行く前に聴いて頂ければ幸いです。

コバケンとその仲間たちの第九

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”
total(71:39)

作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller
コバケンとその仲間たちオーケストラ – Kobaken And His Friends Orchestra
小林研一郎 – Ken-Ichiro Kobayashi (指揮)

第一楽章開始して最初の盛り上がりで、コバケンさんの気合を入れるような声がして、おおっ!コバケンさんの第九が始まったぞ、と怒涛の興奮が始まる!

「コバケンとその仲間たちオーケストラの第九」タワーレコードで購入>

“コバケンとその仲間たちオーケストラ”は、2005年のスペシャルオリンピックスの公式文化事業の企画を機に設立されたオーケストラで、プロ・アマチュア・学生・障がいの有無に関わらず、活動趣旨に賛同する奏者が集まり演奏しています。この録音は、2023年末の第九演奏会で、参加したオーケストラと合唱団は総勢200名以上という大スケールのコンサートで話題となりました。音楽の持つ情熱とエネルギーが収められた、”史上最高の第九”への挑戦をお楽しみください。タワーレコードより

チェコ・フィルハーモニーとの”英雄”

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”
total(54:30)

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 – Czech Philharmonic Orchestra
小林研一郎 – Ken-Ichiro Kobayashi (指揮)
録音: 29-30 April 2010, Dvo?ak Hall, Rudolfinum, Prague, Czech Republic

「コバケン&チェコ・フィルの"英雄"」タワーレコードで購入>

70歳を迎えた小林研一郎が、ついにベートーヴェンの交響曲全集に着手します。
これまで幾度と録音を重ね、リリースに至らなかったこの本丸に、いま考えうるベスト・パートナーであるチェコ・フィルと第1弾をリリースします。その第1弾の交響曲第3番「英雄」では、重心が低く、ゆったりとしたテンポ設定ながら、力強い前進力のある音楽をくりひろげます。小林自身が、長年指揮者として真摯に音楽に取り組んだ、「一つの結論」ともいえるこれらの演奏を、チェコ・フィルも最大限のサポートで応えています。このコンサートには、ベートーヴェンの子孫であるロプコヴィッツ氏も会場に現れ、最大の賛辞で小林を絶賛したことも、大きなトピックでした。
エクストンが放つ、2010年最大のリリース。小林研一郎=チェコ・フィルの、ベートーヴェン交響曲全集のスタートです。
オクタヴィア・レコード

 

チェコ・フィルと第4番と田園

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第4番 変ロ長調 Op. 60
Symphony No. 4 in B-Flat Major, Op. 60
total(37:17)

—————————-

交響曲第6番 ヘ長調「田園」 Op. 68
Symphony No. 6 in F Major, Op. 68, “Pastoral”
total(45:04)

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 – Czech Philharmonic Orchestra
小林研一郎 – Ken-Ichiro Kobayashi (指揮)
録音: 18-19 November 2010/20-22 October 2011, Dvorak Hall, Prague, Czech Republic

「チェコ・フィルと第4番と田園」タワーレコードで購入

小林研一郎、チェコ・フィルとのベートーヴェン交響曲全集のシリーズ第4弾!
第4番と第6番「田園」のカップリングです。小林はこれまでと同様、近年の流行ともいえる分析型にとらわれず、あくまで音楽家としてのポジションからこれらの交響曲を一音一音、愛しむように、また音の充実をもって演奏を繰り広げています。チェコ・フィルも、優美で女性的でさえあるとされるこれらの楽曲に更なる音色の多彩さをもって、流麗に小林のタクトに応えます。また録音においては、この第4番からエクストンが導入した、新開発管球式のマイク・プリ・アンプにより、これまでにない、温度感の高い充実したサウンドが展開します。更に発展してゆく小林=チェコ・フィルの同シリーズの強力新譜の登場です。
オクタヴィア・レコード

九州交響楽団との第九

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”
作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller
total(70:21)
高橋薫子 – Nobuko Takahashi (ソプラノ)
栗林朋子 – Tomoko Kuribayashi (アルト)
伊達英二 – Eiji Date (テノール)
直野資 – Tasuku Naono (バリトン)
福岡県合唱連盟 – Fukuoka Department Choral Association
九州交響楽団 – Kyushu Symphony Orchestra
小林研一郎 – Ken-Ichiro Kobayashi (指揮)

「コバケン&九州響の第九」タワーレコードで購入>

コバケンさんの唸り声炸裂の迷盤!いや名盤です。
僕に一番好きなCDです^^

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まとめ

2025年のチケット販売概要は届いたハガキによりますと以下の内容になります。

先行販売は、S席30,000円、A席25,000円、B席20,000円は、4月20日まで。
郵送の場合は、当日消印有効。お申込みフォームは23:59まで。

お申し込みフォームはこちら
↓ ↓ ↓
https://saegusa-s.co.jp/beethoven_ticket

郵送の場合は、
【記入事項】
①お名前 ②ふりがな ③お電話番号 ④ご住所
⑤ご希望の席種(S,A,B席のみ)⑥枚数(10枚まで)
⑦ご希望のお席のエリア
(記入例:「1階5~10列の右ブロック」「1階前方の左ブロック」等)

【住所】
〒106-0032
東京都港区六本木5-16-5 インペリアル六本木908
【宛先】
メイ・コーポレーション チケット係

ぜひ、コバケンさんの円熟の極みの演奏を聴きに行きましょう!



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