心がほどける音色。ブラームスのヴァイオリンソナタに癒され

ブラームス
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こんにちは、
ともやんです。

ブラームスは、ドイツの19世紀を代表する作曲家です。
4つの交響曲や2つのピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲などの管弦楽作品は、どれも超の付く傑作です。
実際、発表されてから忘れられることなく、常にコンサートで取り上げられ、録音技術が発達してからは、それらが録音されてLPやCDは、よく売れています。

しかし、僕はブラ―ムスはやっぱり室内楽の人でだと思うのです。

内向的で繊細で、センチメンタルで、北ドイツのハンブルクで生まれたブラームスには、
なにか情熱、希望、夢を胸に秘めながら、重い荷物を背負って、もくもくと歩んでいくというイメージがあります。

北陸の生まれの僕だから共感するのでしょうか。

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ブラームスのヴァイオリンソナタに癒され

最近、ちょっと心が疲れているな…と感じていた夜。
ふと手に取ったのが、ディメイ&ピレシュによるブラームスのヴァイオリンソナタのCDでした。

僕は、昔からブラームスが大好きなんです。
ネクラの僕には、ブラームスの音楽が一番共感すると感じます。

特に、彼の室内楽には独特の深みや優しさが感じられて、どこか「人の温もり」みたいなものがある気がするんですね。

ディメイとピレシュのディオ

ディメイとピレシュのこのデュオ、まさにその魅力がギュッと詰まっていて、聴いた瞬間から心がじわ?っとほどけていくような感覚に包まれました。
特に印象的だったのが、第1番の「雨の歌」。

しっとりとしたメロディが、まるで優しく語りかけてくるようで…。
ヴァイオリンのあたたかい音色と、ピアノの柔らかなタッチが絶妙に絡み合って、本当に心地よい空間を作り出してくれていました。

「クラシック音楽」って、ちょっと構えてしまう人も多いと思うけれど、この演奏はまるで日常にそっと寄り添ってくれるような優しさがあって、疲れた心にすっと染み込むんです。

ディメイ&ピレシュのCD

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調「雨の歌」 Op. 78
Violin Sonata No. 1 in G Major, Op. 78
total(28:52)

—————————

ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op. 100
Violin Sonata No. 2 in A Major, Op. 100
total(20:27)

—————————

22:17ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op. 108
Violin Sonata No. 3 in D Minor, Op. 108
total(22:17)

オーギュスタン・デュメイ – Augustin Dumay (ヴァイオリン)
マリア・ジョアン・ピレシュ – Maria Joao Pires (ピアノ)

「ディメイ&ピレシュのブラームス」は、タワーレコード・オンラインショップで>

名コンビ、ピリス&デュメイのモーツァルトに続く録音第2弾となった1991年録音のブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲。抜群の相性の良さはここでも発揮され、非常に洗練された密度の濃いアンサンブルを展開。タワーレコード・オンラインショップより

ブラームスに求めるもの

ブラームスって、激しさもあるけれど、その中にある繊細な陰影とか、抑えた情熱みたいなものが魅力だな?って改めて実感しました。
ピレシュのピアノは本当に詩的で、音が語りかけてくるような雰囲気があって…もうずっと聴いていたくなるような演奏です。

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クラシックが好きな方はもちろん、日々の中でちょっと「癒されたいな」って感じている方にもぜひおすすめしたい一枚です。
静かな夜のおともに、こんな音楽があると、少しだけ自分を取り戻せる気がしますよ。

忘れられないイリヤ・カーラーの名盤

敬愛していた音楽評論家故宇野功芳氏は、ブラームスはネクラで苦手だと書いていましたが、僕は、逆にそんなブラームスだから寄り添えると思います。

だからブラームスが書いた3曲のヴァイオリンソナタは、どれもブラームスの個性を発揮した名曲です。

美しくロマンティックな中に、どこか気難しさ、思索的な部分も併せ持ちます。

以前、そんなブラームスのヴァイオリンソナタ3曲の名盤に出会いました。
もう5年ほど前のことです。

今回もご紹介しようと思ったのですが、残念ながら廃盤のようです。

カーラー&ペスカノフの名演

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 「雨の歌」 Op. 78
Violin Sonata No. 1 in G Major, Op. 78
total(28:19)

———————–

ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op. 100
Violin Sonata No. 2 in A Major, Op. 100
total(21:13)

———————–

ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op. 108
Violin Sonata No. 3 in D Minor, Op. 108
total(22:18)

イリヤ・カーラー – Ilya Kaler (ヴァイオリン)
アレクサンダー・ペスカノフ – Alexander Peskanov (ピアノ)

「あぁー、ええ曲やなぁ・・・。」ブラームスの3つのヴァイオリン・ソナタを聴くたびに、しみじみとそう思います。

自然に溶け合いながら歌う、ヴァイオリンとピアノのコンビネーションの見事さや、美しくロマンティックな旋律美と、人生の酸いも甘いも知り尽くした、オヤジ作曲家ならではの渋みのバランスの絶妙さなど、どこをとっても理想的な音楽といえましょう。
何度聴いても飽きがくるどころか、ますます深く楽曲の魅力に虜になるばかりです。第1番から第3番まで、それぞれ異なった個性を持つ、ロマン派ヴァイオリン・ソナタの至宝ともいうべき三幅対、どうぞお楽しみください。
CD帯紹介文より

演奏者について

イリヤ・カーラーは、1963年モスクワ生まれ。

パガニーニ国際コンクール(1981年)、シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール(1985年)、チャイコフスキー国際コンクール(1986年)という世界的に重要な3つのコンクールにおいて第1位を受賞した実力者です。

卓越した技巧と、コントロールの効いた冷静沈着な演奏で知られています。

このブラームスも丁寧で心のこもった深い演奏を展開していて、非常に感銘を受けました。

ピアニストのアレクサンダー・ペスカノフは、CDのプロフィールを見ても良くわからないのですが、多分ロシア出身で、年代もカーラーと同世代と思われます。

どちらかというとアメリカで活動しているようです。
また作曲家でもあるようです。

CDで聴く分には、カーラーと渡り合える十分なテクニックを持っています。

まとめ

以前紀尾井ホールで、川久保賜紀さんのヴァイオリンと小菅優さんのピアノで、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ3曲を聴きました。

かなり、1階の後ろの方の席でしたが、そんな広くない紀尾井ホールだからか、二人の演奏を隅々まで堪能することが出来ました。

それ以来、川久保さんと小菅さんのファンですし、紀尾井ホールも大好きです。

ブラームスの3曲は名曲ですし、3曲を演奏してもちょうどCD一枚に収まるので、多くのCDが出ています。

近いうちのぜひベスト盤の企画で記事を書きたいと思います。



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