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磯部周平 岡崎悦子 ブラームス クラリネット・ソナタ

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こんにちは、
ともやんです。

ブラームスの生誕190年を記念して、彼の作品を改めて聴き進めています。内省的な性格だったと言われているブラームスが、本領を発揮できたのは、大規模な管弦楽曲よりも室内楽だったかもしれません。

今日は、ブラームスの創作意欲も落ちた還暦を過ぎてから作品、クラリネット・ソナタを聴きました。

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ブラームスのクラリネット・ソナタ

ブラームスのクラリネット・ソナタは、昨日ご案内したヴィオラ・ソナタの原曲です。まずクラネット・ソナタを作曲し、その後ブラームス自身がヴィオラ用に編曲しました。

クラリネットもヴィオラもオーケストラにはなくてはならない楽器です。かと言って目立つことなく黙々と自分のパートを演奏するという印象があります。

会社にもそんな人いますよね。普段目立たないのに、いざその人がいないとたちまち困ってしまうみたいな。オーケストラの楽器の中では、クラリネットとヴィオラにはそんな印象を持ちます。

また、そんな職人気質的な性格はブラームスにも通じるものを感じます。

ブラームスは、1897年4月3日に63歳で他界しています。前年5月に長年親交のあったクララ・シューマンが76歳で亡くなると、1年も経たない内に後を追うように亡くなったのです。そんなことからも二人の仲が勘ぐられるわけです。

さて、50代後半にもなるとブラームスの創作意欲が落ちてしまい、作曲活動も中断したりしています。そんな中、名クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルト(1856-1907)と知り合いとなり、彼に感化され、クラリネット三重奏曲、クラリネット五重奏曲、そして最後にクラリネット・ソナタという傑作を生み出しました。

初演は、1895年1月7日にウィーンで、ミュールフェルトのクラリネット独奏とブラームスのピアノで行われました。また前年11月には、同じコンビで、クララとヨアヒムの前で試奏しています。

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ブラームスはおじさんの音楽?

指揮者の朝比奈隆さんは、ブラームスの音楽は、おじさんになって良さがわかる音楽と語ったそうです。じゃ、おばさんにはわからないのか?と突っ込まれても朝比奈さんも困ったでしょう。多分、朝比奈さん自身も50代、60代となってようやく良さが分かるようになったからそう言ったと思います。

実際僕も年を重ねる毎にブラームスが好きになってきました。それも室内楽の方がよりにです。

本日ご紹介する磯部周平さんと岡崎悦子さんの熟年コンビの演奏は、大人だからわかる音楽を展開しています。

磯部さんはその経歴から見て現在70歳前後。録音した2014年は60歳前後だったと思われます。クラリネットの明るく温もりのある音色からおじさんの哀愁がにじみ出た名演です。

磯部周平さんのプロフィール(タワーレコードより)
東京生まれのクラリネット奏者。13歳から平井哲三郎にクラリネットの手ほどきを受ける。ピアノを山岡優子に、作曲を三枝成彰に師事し、東京芸術大学を経て1979年、同大学院を修了。東京交響楽団首席奏者として活躍後、1983年、NHK交響楽団に入団、1988~9年にベルリンに留学し、ブラントホファーに師事する。NHK交響楽団の首席クラリネット奏者を務める一方、リサイタルを開いたり、協奏曲のソリストを務めたり、ザ・クラリネット・アンサンブルなどの室内楽団のメンバーとして幅広く活躍している。

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磯部周平&岡崎悦子 ブラームス クラリネット・ソナタ第1番

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op. 120, No. 1
Clarinet Sonata No. 1 in F Minor, Op. 120, No. 1

1.(08:04) I. Allegro appassionato
2.(05:01) II. Andante un poco adagio
3.(04:29) III. Allegretto grazioso
4.(05:09) IV. Vivace
total(22:43)

磯部周平 – Shuhei Isobe (クラリネット)
岡崎悦子 – Etsuko Okazaki (ピアノ)
録音: 27 November 2014, JT Art Hall Affinis, Tokyo

グランド・デュオ・コンチェルタント(磯部周平)

近代から現代までのクラリネットの代表作品をセンス良く1枚にまとめあげた、ファン垂涎のプログラム。演奏家としてはもとより、作曲家、編曲家、教育者、そして古典の研究者として多方面で活躍する磯部周平、実に3年ぶりとなる新録音。



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