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ゲレーロ ブラームス交響曲第1番&大学祝典序曲

ブラームス
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こんにちは、
ともやんです。

ブラームスの生誕190年を記念してブラームス・ファンである僕は、彼の作品とおすすめのCDを紹介しています。

今回は、ブラームスの残した2つの序曲から、大学祝典序曲です。

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大学祝典序曲について

ブラームスは、性格の異なるというか真逆の2つの序曲を残しています。
「大学祝典序曲」と「悲劇的序曲」です。

共に1880年ブラームスが47歳の夏に書き上げられました。
この2つの序曲は性格は正反対で、ブラームス自身、友人への手紙に「その一つは泣き、他の一つは笑う」と記しています。
もちろん、「笑う」方が大学祝典序曲です。

僕は、この大学祝典序曲が大好きで、重厚でロマンティックで暗めの作品が多い、ブラームスの中では、かなり陽気で愉しい作品です。

この作品は、1879年3月にブレスラウ(現ポーランドのヴロツワフ)大学哲学部から名誉博士の称号が贈与されたことからです。ブラームスは、それに対し謝意を込めてこの作品を作ったのです。

作品は、多くの学生歌をつなぎあわせて混成作品としています。
ブラームスには珍しくユーモアと明るさを巧みに織り込んだ作品に仕上がっています。

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ゲレーロ ニカラグア出身の指揮者

1969年にニカラグアに生まれた指揮者ジャンカルロ・ゲレーロ。

1999年から2004年までミネソタ管弦楽団で副指揮者を務めたのち、2009年からはナッシュヴィル交響楽団の首席指揮者に就任、NAXOSレーベルを中心に、10作以上の世界初演を含む近・現代アメリカ作品を発表し、グラミー賞を6回受賞するなど高い評価を受けています。

また彼は2017年からポーランドのNMFヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者も務めており、オーケストラとは良好、かつ刺激的な関係を育んでいます。

クラシック音楽は、ヨーロッパ由来の音楽なので、音楽家は圧倒的にヨーロッパ、そして第二次世界大戦前後を機に、アメリカに移ったことから、欧米出身の音楽家が多いようです。
大戦後は、アジアからも著名な音楽家が登場し、南米からもアルゲリッチ、バレンボイムといったスーパースターが登場しています。

それに比べ、他の中南米からはまだまだ少ないと感じます。
近年では、1981年ベネズエラ出身のグスターボ・ドゥダメルが注目を集めています。
その中では、今年54歳になるジャンカルロ・ゲレーロは貴重な存在です。

そのゲレーロが、ブラームスに博士号を送ったポーランドのヴロツワフのオーケストラを振った演奏は、聴きものです。

交響曲第1番と共に、穏やかで優しさに溢れた演奏で、乾いた心にすっと染み入るような演奏です。この指揮者のファンになりそうです。

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ゲレーロ ブラームス交響曲第1番&大学祝典序曲

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第1番 ハ短調 Op. 68
Symphony No. 1 in C Minor, Op. 68

1.(16:42) I. Un poco sostenuto – Allegro
2.(09:47) II. Andante sostenuto
3.(05:15) III. Un poco allegretto e grazioso
4.(17:31) IV. Adagio – Piu andante – Allegro non troppo ma con brio
total(49:15)

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5.(10:29) 大学祝典序曲 Op. 80
Academic Festival Overture, Op. 80

ヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団 – Wroc?aw Philharmonic Orchestra
ジャンカルロ・ゲレーロ – Giancarlo Guerrero (指揮)
録音: 18-22 March 2019, Main Hall, Witold Lutoslawski Forum Music, Wroclaw, Poland

ブラームス 交響曲第1番/大学祝典序曲 ジャンカルロ・ゲレーロ

1969年にニカラグアに生まれた指揮者ジャンカルロ・ゲレーロ。1999年から2004年までミネソタ管弦楽団で副指揮者を務めたのち、2009年からはナッシュヴィル交響楽団の首席指揮者に就任、NAXOSレーベルを中心に、10作以上の世界初演を含む近・現代アメリカ作品を発表し、グラミー賞を6回受賞するなど高い評価を受けています。

また彼は2017年からポーランドのNMFヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者も務めており、オーケストラとは良好、かつ刺激的な関係を育んでいます。

ゲレーロは、コロナ禍直前の2020年1月から2月にかけてNFMヴロツワフ・フィルを率いて全米12都市をめぐるツアーを行い、絶賛されました。ブラームスの交響曲第1番はツアーの公演曲目で、この録音はそれに先立って行われたもの。

伝統的なレパートリーこそ、再発見の場であることをゲレーロは演奏で証明しています。カップリングの「大学祝典序曲」は、1879年にブラームスがブレスラウ(ヴロツワフ)大学から名誉博士号を授与された際の感謝の気持ちが込められており、オーケストラにとっても記念碑的な作品。祝祭ムードにあふれた演奏です。



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