こんにちは、
ともやんです。
4月5日は、指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)の誕生日でした。
1908年4月5日、オーストリアのザルツブルク生まれ。
モーツァルトと同じ出身地、モーツァルトより約150年後に生まれた不世出の20世紀を代表する音楽家です。
さて、カラヤンの誕生日にちなんで彼の名盤を紹介すると言うのが一般的ですが、今回は僕の体験を含めてカラヤンの名盤をご紹介したいと思います。
クラシック音楽を日常で楽しむ!カラヤンCDの活用法
クラシック音楽を日常的に楽しむには、とくに肩ひじを張って再生器の前に鎮座して、目を閉じて腕組みして神妙に聴く必要はありません。
まあ、コンサートに行けば、それなりに静かに大人しく聴かなければいけませんが、自宅やそれに近年はサブスクをイヤホンで聴くということも一般的なので、クラシック音楽を上手く活用するというのが日常的になっているように思います。
僕は家にいる時は、PC作業が多いのですが、そんな時はCDを掛けながら作業をしています。
が、それ以外は、意外と聴いていなくてちょっともったないことをしていたと思います。
そして最近いいなと思っているのが家事のお供にクラシック音楽ということです。
朝の家事の時間にクラシック音楽を取り入れるコツ
僕は、早寝早起きです。
週3日ほど、朝6時からの仕事をしているので毎朝、5時までに起きます。
まずやることは、
・飼い猫2匹にエサをやる
・猫のトイレ掃除
・ゴミ出し
・簡単な掃除。
・洗顔と歯磨き
・そして自分で朝食を作って食べる
しかし、最近ちょっとした朝の悩みだったのが、家事のやる気スイッチがなかなか入らないことなんです。
なんだか気分が乗らなくて猫のトイレ掃除しながら、ぼーとして手が止まっていることもあります。
カラヤンのCDが家事の効率を上げる
そんなとき、ふと思い立って試してみたのが「カラヤン指揮の《カルメン》」を朝に流すこと。
実は昔ちょっとカラヤンのファンでCDを何枚か持っていたのです。その頃のCDで特に気にいっていたビゼーの歌劇「カルメン」のCDを取り出して、早速掛けてみました。
で、流してみたら……これがびっくり!!?
最初の序曲を流れた瞬間から、すっかりテンションが上がり、動きもよくなった感じです。
朝のキッチンに鳴り響く《闘牛士の歌》とか《ハバネラ》のあの情熱的なリズム、
テンポの良さがまるでBGM付きのミュージカルに出演してるかのような気分に!
洗い物もしながら自然と身体がノッてくるし、掃除機もリズムに合わせて軽やか??
「私、今日めっちゃ動けてる!?」って思えるほど、家事がサクサク進むんです。
もちろん、歌劇なので途中で静かな場面もあるけど、それもまた心地よいメリハリに。
ただ、ちょっと熱が入りすぎて、つい口ずさんでしまって家族に驚かれたのはご愛嬌。
実は、僕は昨年「カルメン」のステージに合唱団の一員として出たことがあるんです。
だから場面によっては口ずさむこともできるんですね
リラックス効果も抜群!音楽療法としての活用
そんな訳でカラヤンの指揮って、やっぱり情熱と品が共存していて、朝のエネルギー補給にぴったりでした。
一方で、カラヤンのアダージョというアルバムが大ヒットしました。
よくカラヤンの指揮する演奏は、外面的で精神性に乏しいと批判されることがあります。特にクラシック音楽に造詣が深いと自称・他称する人にそう言う人が多いような気します。
そういう僕も若かりし頃は、いっぱしの自論を展開したこともありますが、今は違います。
音楽はTPOで使い分けて聴けばいいのです。
そういう意味ではカラヤンの演奏は耳に優しく、家事をはかどらせ、ふと休憩する時に聴くとリラックスできる素敵な演奏です。
音楽療法については詳しくは知りませんが、心を癒すには、むしろ精神性の深いと言われる演奏の方が逆効果のような気もします。
ということで「カラヤンのアダージョ」のCDを以下にご紹介します。
「アダージョ・カラヤン DX」をタワーレコード・オンラインショップで検索&購入
究極のヒーリング・クラシックとして1994年の世界的大ヒットから20年を記念したデラックス盤。
シリーズ初の2枚組&プライス・ダウン!高精度ルビジウム・クロック・カッティングによって、よりマスターに充実な音質を実現。ゆったりとした曲調の作品ばかりを収録し、美しく流麗に奏でたオーケストラ・サウンドが至福のひとときをもたらします。
タワーレコード・オンラインショップより
カラヤンの歌劇カルメンおすすめCD
音楽評論家の宇野功芳氏(1930-2016)は、歯に衣着せぬ論評で多くのファンの支持を受けていましたが、その苛烈な批評には敵も多かった人です。
特にカラヤンに関しては、厳しい批評が多く、本人はそんなことを言っていないのに、アンチ・カラヤンの急先鋒的な人と見られていました。
しかし、その著書の中で、珍しく高評価をしていたのが、カラヤン指揮ウィーン・フィルによる1963年盤でした。
配役のカルメン(プライス)ドン・ホセ(コレルリ)エスカミーリョ(メリル)が、素晴らしいのこと。
カラヤンの指揮もアンサンブルが実に緻密で、生々しい色彩や迫力から弱音のデリカシーまで幅が広い。
しかもウィーン・フィルの美感と音楽性が、どんな場面でも粗くならず、心のこもった音が出ている、と絶賛しているのです。
ただ残念がら現在廃盤中で、2025年4月6日現在では、タワーレコード・オンラインショップとAmazonのマーケット・プレイスで出品されているだけです。
もし中古店で見つけたら即買いかと思います。
現役盤では、僕がいつも聴いている1983年のベルリン・フィル盤がおすすめです。
カラヤン&ベルリン・フィルのカルメン
※タワーレコードでは、ハイライト盤を取り扱っています。全曲盤は、HMVで取り扱いがあるようですが、2025年4月6日現在では、入荷未定と表示されています。
作品はスペイン情趣溢れる旋律美の宝庫。おなじみの音楽が次々に登場しますので、ひたすら酔いしれましょう。※歌詞対訳はついておりません。タワーレコード・オンラインショップより
ウィーン・フィルとの共演は1967年盤あり
宇野さんがおすすめのウィーン・フィル盤より4年後のザルツブルク音楽祭でのライブ録音です。
カラヤンもまだ50代で脂の乗り切った時期で覇気溢れる颯爽として演奏に好感が持ちます。
こちらは全曲盤で出ているのでお求めの際は、こちらもぜひ候補に!
まとめ
朝からクラシックというとなんか敷居が高くて、積極的になれないような気もしますが、それは聴く音楽によりけりです。
ビゼーの歌劇「カルメン」が、最後は悲劇的な終わり方ですが、カルメンの生き方には、迷いがなく自分の運命を受け入れて逞しく生きる姿に共感を感じます。
そんな生命力溢れるカルメンを朝から聴いて、一日を大切に過ごしたいですね。
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