こんにちは。
ともやんです。
僕は、中学生だった1970年からクラシック音楽に親しむようになり、当時はLPを小遣いを貯めては買っていました。
でも、当時のLPは、物価に比べとても高価なもので、1枚3,000円くらいしました。
だから、買うときも選ぶのに真剣でした。
1枚選ぶにの本当に悩んで買った記憶があります。
そんな時代に、ジャケットを見てすぐ買ったLPがありました。
それが、アルゲリッチのチャイコフスキーのピアノ協奏曲でした。
今日は、そんなアルゲリッチがシノーポリと共演したベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番と第2番をご案内します。
参考文献:「クラシック音楽鑑賞事典」神保璟一郎著 講談社学術文庫
アルゲリッチの名盤 ベートーヴェンピアノ協奏曲第1番&第2番
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op. 15
Piano Concerto No. 1 in C Major, Op. 15
1.I.(14:09) Allegro con brio
2.II.(12:05) Largo
3.III.(08:59) Rondo: Allegro scherzando
TOTAL(35:13)
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ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op. 19
Piano Concerto No. 2 in B-Flat Major, Op. 19
4.I.(14:09) Allegro con brio
5.II.(09:52) Adagio
6.III.(06:02) Rondo: Molto allegro
TOTAL(30:03)
マルタ・アルゲリッチ – Martha Argerich (ピアノ)
フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
ジュゼッペ・シノーポリ – Giuseppe Sinopoli (指揮)
アルゲリッチ&シノーポリ/ベートーヴェンピアノ協奏曲第1番&2番
奔放でありながら常に優れたバランス感覚を示しているアルゲリッチと、
情熱と客観性を併せ持つシノーポリが、実に均整のとれた演奏を展開している
ベートーヴェンのピアノ協奏曲です。
アルゲリッチ ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番と2番について
ベートーヴェンのピアノ協奏曲というと30代のなってからの円熟期に作曲された第3番、4番、5番”皇帝”が有名で、僕もよく聴きます。
一方、第1番と第2番は、20代半ばから30歳前に作曲された曲で、名演で聴くとその煌めく感じがいいなぁ、と思います。
特にアルゲリッチのような煌めきを持ったピアニストなら一層素晴らしい曲として届きます。
第1番は、1798年、28才頃の作品です。
ヴァイオリンソナタの”クロイツェル”やピアノソナタの”ヴァルトシュタイン”とともにベートーヴェンの第2期に属する傑作です。
1801年3月、ウィーンのモーロから出版されました。
第2番は、実は第1番よりも前の1795年3月より以前に作られたものらしいです。
第1交響曲が作られた以前の作品で、5つのピアノ協奏曲の中でももっとも若々しい感じがします。
アルゲリッチのチャイコフスキーとの出会いについて
僕が初めてアルゲリッチを知ったのは、中学生の時。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲のLPを買ってからでした。
※当時のLPジャケット
なんでアルゲリッチの録音を買ったかというとジャケットの写真が美人だったからです。
彼女も当時まだ20代だったと思います。
ただ演奏自体は、彼女としては大人し目でしたが、その後彼女の録音をどんどん聴くようになり、只者ではないと感じました。
同じチャイコフスキーでも指揮者コンドラシンとの競演では、火の出る様な熱演を繰り広げています。
また、アバドと録音したラヴェルの協奏曲の煌きといったらなんと表現したらよいのか。
このシノーポリとの共演は、40代になり艶っぽさ、煌きに加え、円熟味と深みを増した名演です。
最後に
僕がクラシック音楽に親しむようになったので1970年のことですから、もう50年近く前になります。
だから、当時巨匠と言われていた人たちは、他界され、若手と言われていた人たちも年を取り時の流れの残酷さを感じてしまいます。
中学生の時に、若いアルゲリッチのジャケット写真に魅せられてLP購入してからも早46年ほど経ち、録音当時20代だったアルゲリッチも77歳になりました。
でも、僕の中でのアルゲリッチは、永遠に奔放な魅力あふれる女流ピアニストであり続けるのです。
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