こんにちは。
ともやんです。
秋になるとブラームスが聴きたくなります。
そしてブラームスの本領は室内楽や器楽曲だと思います。
孤独と自由を愛し、生涯独身だったブラームス。
しかし、人一倍ロマンティストでセンチメンタルな気質だったと思います。
ブラームスはネクラで嫌だという人はいますが、僕は大好きです。
勝手に北ドイツのハンブルクに生まれたブラームスと北陸に生まれた自分の気質に共通点を感じるからかもしれません。
アマデウス四重奏団のブラームス弦楽六重奏曲
久し振りにアマデウス四重奏団のCDを取り出して聴いてみることにしました。
録音は60年代後半でまさにアマデウス四重奏団の全盛期の録音です。
アマデウス四重奏団は、1948年に結成され、1987年にヴィオラのシドロフ氏の他界で終了しました。39年間同一メンバーで活動をつづけた稀有の団体です。
僕がクラシック聴き始めた70年代初頭は、アマデウス四重奏団というとオーケストラのウィーンフィルと並び称される団体というイメー
ジでした。
スタイルは、ウィーン風で響きは交響的で豊かな厚みがあり、現代では古さを感じるかもしれません。僕は好きですが。
ただ、70代以降は、アルバン・ベルク四重奏団のようなメカニックでウィーンの伝統に安住せず現代音楽も積極的に取り入れていく団体などに置ていかれた感があります。
このブラームスの六重奏曲は、豊かで温かみのある響きが魅力で、ずっと聴いていたい演奏です。
演奏スタイルは時代と共に変わります。でも感動はスタイルを超えたもので、それに固執するものではないと思います。
ブラームス弦楽六重奏曲第1番&第2番
ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調 Op. 18
String Sextet No. 1 in B-Flat Major, Op. 18
1.(11:37) I. Allegro ma non troppo
2.(09:00) II. Andante ma moderato
3.(03:06) III. Scherzo: Allegro molto
4.(09:39) IV. Rondo: Poco allegretto e grazioso
total(33:22)
セシル・アーロノヴィッツ – Cecil Aronowitz (ヴィオラ)
ウィリアム・プリース – William Pleeth (チェロ)
アマデウス四重奏団 – Amadeus Quartet
録音: December 1966, UFA-Tonstudio, Berlin, Germany
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弦楽六重奏曲第2番 ト長調 Op. 36
String Sextet No. 2 in G Major, Op. 36
1.(14:15) I. Allegro non troppo
2.(07:08) II. Scherzo: Allegro non troppo
3.(08:33) III. Poco adagio
4.(08:58) IV. Poco allegro
total(38:54)
セシル・アーロノヴィッツ – Cecil Aronowitz (ヴィオラ)
ウィリアム・プリース – William Pleeth (チェロ)
アマデウス四重奏団 – Amadeus Quartet
録音: March 1968, UFA-Tonstudio, Berlin, Germany
ブラームス:弦楽六重奏曲第1番・第2番 アマデウス弦楽四重奏団 、 セシル・アロノヴィッツ 、 ウィリアム・プリース
堅固な書法のなかに若き作曲家の情熱と瑞々しい感性が伸びやかな旋律によって歌われる、ロマン的雰囲気が横溢する第1番。円熟味を加え音楽的にもさらに充実した、深いニュアンスに満ちた情感が支配する第2番。ブラームスの2曲の弦楽六重奏曲を、アマデウス弦楽四重奏団にヴィオラのアロノヴィツとチェロのプリースが加わった定評のある演奏で収録しています。ブラームスの室内楽の魅力をあますところなく伝えてくれるアルバムです。
ユニバーサル ミュージック
最後に
ブラームスは作曲家の中では長命と思っていましたが、63歳で亡くなっています。
生涯の親友だったクララ・シューマンが、前年の1896年5月に76歳で亡くなりました。
ブラームスは訃報を聞いて駆けつけて大いに悲しみました。それから1年も経たないうちにブラームスも他界しました。
クララとブラームスの関係は、二人のみ知るものですが、クララは、歴史になお残す偉大な作曲家ロベルト・シューマンとヨハネス・ブラームスに大きな影響を与えたことは確かです。
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