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ロスバウト ハイドン交響曲選集より第45番”告別”他

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こんにちは
ともやんです。

今日は、論理的に無駄を排した指揮を名を馳せた名指揮者ハンス・ロスバウト(1895-1962)のハイドンを聴きました。

ハイドンの交響曲19曲の他にチェロ、ピアノ、トランペット、フルートなどの協奏曲も収録されているCD7枚組で、聴きごたえ充分です。

その中から、交響曲をいくつか聴きました。中でも唯一のステレオ録音である、交響曲第45番”告別”に特別の愛着を感じました。

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ハンス・ロスバウトについて

ハンス・ロスバウトは、1895年オーストリアのグラーツに生まれています。

そう言えば、名指揮者カール・ベームも前年に同じグラーツに生まれています。広い意味で二人のスタイルが似ている感じがするのは、何か共通するものがあるのでしょうか?

1929年にフランクフルト放送響指揮者、1945年にミュンヘンフィル首席として、戦災で荒廃したオーケストラの復興に尽力。

54年に北ドイツ放送響とシェーンベルク『モーゼとアロン』初演。48年からは南西ドイツ放送響の首席指揮者に就任し、オーケストラの育成と共に、同時代の作品に強いオケという性格を烙印。1962年、スイス、ルガノにて逝去。

享年67歳。

ちなみに1歳年上のカール・ベームは、それから20年近く活躍しました。

さて、クラシック音楽は、再現芸術なので、作曲家の書いた楽譜とレシピを指揮者がシェフとして料理するわけです。

同じ素材とレシピだからといって全く同じ味の料理が出来るわけではないのと同じで、同じ楽譜を使っても指揮者やオーケストラによって違う味わいが出来るのは当然です。

それを愉しむのがクラシック音楽の醍醐味でもあるわけです。

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ハンス・ロスバウトの芸術

ロスバウトは、感性重視の世の中において論理性を重んじ、そこに私情を挟むのを否定した人のようです。

例えば、ニュースを報道するアナウンサーやキャスターが、事実を事細かに正確に伝えればいい事なのに、そこに自分の感情である喜怒哀楽を伝えるとしらける場合があります。

感情は、その事実を伝えられて知った受け手側がそれぞれ感じることであって、伝える側が押し付けることではないのです。

今回、ロスバウトの演奏を聴いて、まさにそんな心意気を感じました。

ロスバウトのハイドンの交響曲は、精緻で古典的明晰さを湛えた造形美の最高傑作です。

一糸乱れぬアンサンブル、テンポの動きはほとんどなく、アレグロはアレグロ、アダージョはで演奏され、告別の名称の由来となった終楽章でもテンポが、プレストからアダージョに変わり少しずつ奏者が少なくなり、最後ヴァイオリンソロで終わるのですが、これが淡々を演奏され、その寂しさが余計伝わってきます。

ロスバウトの録音は、その他ブルックナーやマーラーも遺されていてハイドンを聴いてより聴きたくなりました。

次はぜひブルックナーのレビューをお届けしたいと思います。

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ロスバウト ハイドン交響曲集より

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第45番 嬰ヘ短調 「告別」 Hob.I:45
Symphony No. 45 in F-Sharp Minor, Hob.I:45, “Farewell”

1.(04:19) I. Allegro assai
2.(07:20) II. Adagio
3.(04:32) III. Menuet: Allegretto
4.(08:32) IV. Finale: Presto – Adagio
total(26:40)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ハンス・ロスバウト – Hans Rosbaud (指揮)
録音: 15-19 November 1958, Gemeindehaus, Evangelisches, Berlin-Zehlendorf, Germany
※唯一のステレオ録音

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フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第99番 変ホ長調 Hob.I:99
Symphony No. 99 in E-Flat Major, Hob.I:99

5.(06:23) I. Adagio – Vivace assai
6.(06:28) II. Adagio
7.(06:03) III. Menuet: Allegretto
8.(04:12) IV. Finale: Vivace
total(23:06)

バーデン=バーデン南西ドイツ放送交響楽団 – South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden
ハンス・ロスバウト – Hans Rosbaud (指揮)
録音: 19 June 1954, Studio des Sudwestfunks (Hans-Rosbaud-Studio), Baden-Baden, Germany

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フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第100番 ト長調 「軍隊」 Hob.I:100
Symphony No. 100 in G Major, Hob.I:100, “Military”

9.(06:15) I. Adagio – Allegro
10.(06:07) II. Allegretto
11.(05:48) III. Menuet: Moderato
12.(04:42) IV. Finale: Presto
total(22:52)

バーデン=バーデン南西ドイツ放送交響楽団 – South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden
ハンス・ロスバウト – Hans Rosbaud (指揮)
録音: 25 March 1953, Studio des Sudwestfunks (Hans-Rosbaud-Studio), Baden-Baden, Germany

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フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第99番 変ホ長調 Hob.I:99
Symphony No. 99 in E-Flat Major, Hob.I:99

5.(06:23) I. Adagio – Vivace assai
6.(06:28) II. Adagio
7.(06:03) III. Menuet: Allegretto
8.(04:12) IV. Finale: Vivace
total(23:06)

バーデン=バーデン南西ドイツ放送交響楽団 – South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden
ハンス・ロスバウト – Hans Rosbaud (指揮)
録音: 19 June 1954, Studio des Sudwestfunks (Hans-Rosbaud-Studio), Baden-Baden, Germany

 

ロスバウト: ハイドン作品集 1952-1962年録音

 

ハンス・ロスバウトのSWRアーカイヴ録音、BOXシリーズ第4弾はヨーゼフ・ハイドンの交響曲集。

現代音楽の権威として知られるロスバウトですが、モーツァルトなど古典派作品における優れた演奏でも再注目されており、ロスバウトらしい「簡潔でムダのない」解釈はこのハイドンでも存分に発揮されています。

一連の協奏曲では、ジャンドロンやアクセンフェルトなど、当時最高のソリストを迎え見事な演奏を繰り広げます。

また、全曲中唯一のステレオ録音となる1958年ベルリン・フィルハーモニーとの「交響曲第45番」も注目です。SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。

ナクソス・ジャパン

 

 



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